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飲むだけで紫外線対策!…今から常飲したい「ノンカフェインティ」2つ #63

  • 2020.6.25
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梅雨、スッキリしない天気はしばらく続きますが、紫外線は降り注いでいるのをご存知ですか? 漢方薬剤師の大久保愛先生によると、紫外線を浴びると体内の活性酸素が増え、シミ、シワなどができるだけでなく、だるさや頭痛などの不調も引き起こされるそう。そこで大久保先生が、紫外線対策ができるお茶をご紹介します! おいしくて手軽に取り入れやすいのでぜひ!

文・大久保愛

【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol.63

紫外線対策していますか?

先日夏至を迎え、時期としては太陽の光が燦燦と降り注いでいます。ただ、梅雨の分厚い雲に覆われている日が多いため、紫外線対策をおろそかにしていませんか? 雨雲で覆われていても、紫外線は降り注いでいます。紫外線に当たりすぎたときの被害は、お肌に発生する日焼けやシミだけではなく、体の中に活性酸素が発生することによるだるさや頭痛などの症状にまで及びます。

真夏の炎天下のなか、歩いているとだるくなりますよね。今の時期でも気がつかないうちにその影響を受けています。何となく日差しが苦手だなと感じる方の話をよく耳にしますが、それは活性酸素の影響です。そこで、今回は真夏を目前にした今、体の中から紫外線対策ができる食薬習慣を紹介していきます。

自然の変化が体調に影響している

漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 1か月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

今週は、紫外線対策のための食薬習慣

スッキリしない天気が続くのに暑いですよね。でも、空を見ただけでは、肌がジリジリと焼ける感じがする気候ではないので、紫外線対策をしっかりとしていない人は多いのではないでしょうか。

紫外線に当たるとお肌は自分を守るためにメラニンを生成しますが、体内でも活性酸素を発生して自分を守ろうとします。活性酸素は、体内に入りこもうとする有害物質から身を守るために働きますが、過剰になると自らの細胞を傷つけることによりダルさや老化、さまざまな病気までへも発展させることがあります。

特に目から入る紫外線を予防しないと、紫外線は脳に認識され活性酸素が発生してしまいます。これを漢方では抗酸化作用のあるもので「補気」することで防ぎます。気の「気化」の働きを助けることで、活性酸素を除去し、エネルギー代謝を上げていきます。

そこで、今週は夏至を越えた今からでも遅くない、紫外線対策ができる食薬習慣を紹介します。それは、「ルイボスティ&ローズヒップティ」です。

今週飲むとよいもの:ルイボスティ&ローズヒップティ

カフェに入るといつもの癖で簡単にアイスコーヒーを頼んではいないでしょうか? 外を移動して暑くなり、メニューをよく見るのも億劫になり、とりあえず注文してしまいがちなものだと思います。

ただ、紫外線の強い時期には、もしメニューにあるならば、ハーブティを選んでいただけると良いと思います。香り高い茶葉や素材は、全体的にその香りに有効成分が含まれており抗炎症作用、抗酸化作用、抗菌作用などを含むものが多いからです。そこで、今回紹介するのは、コンビニでも家庭でも比較的取り入れやすい、ルイボスティ&ローズヒップティです。二つをブレンドしてもよいですし、単品でとりいれてもよいですね。

ルイボスティ

ルイボスティには、活性酸素を除去するSOD様酵素、ケルセチン、ルテオリンなどのフラボノイド、ビタミンCが含まれています。さらに、マグネシウム、カリウムなどのミネラルも多く含み代謝を上げてくれます。紫外線が強い時期には、常に飲んでいたい「補気」アイテムです。

ローズヒップティ

ローズヒップティは、ビタミンCの爆弾といわれるほどビタミンCを多く含むハーブティとして有名ですよね。ほかにも抗酸化作用のあるビタミンA、Eも含まれています。

クーラーがきいた部屋の中、氷の入った冷たいものをグッと飲むことが増える季節ですが、内臓を冷やして代謝を低下させないためにも、できるだけホットで飲みものを摂るようにしましょうね。

information

大久保 愛 先生
アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。
昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。

著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。

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