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「いつまで2位?」の声も “総選挙から始まらなかった1年”を経てSKE48・須田亜香里と荒井優希が今振り返る総選挙

  • 2020.6.23
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AKB48グループの「選抜総選挙」について須田亜香里(左)と荒井優希(右)に語ってもらった
KADOKAWA

【写真を見る】総選挙について「結果が良くても悪くてもチャンスです」と語った須田

2018年6月16日に行われた「AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙」(以下“総選挙”)から2年が過ぎた。

ナゴヤドームで開催された、10回目となるこの総選挙では、地元開催となったSKE48の松井珠理奈と須田亜香里が1位と2位を獲得し、“選抜メンバー”となる16位までにはSKE48から5人がランクインした。

総選挙は例年6月(第1回のみ7月)に開催されてきたが、2019年は不開催。そして今年、総選挙のない二度目の6月を迎えた(※新型コロナウイルスの影響だろうが、厳密には今年は開催の有無自体が未発表)。

2016年末のインタビュー、「AKB48グループの方は総選挙を起点に1年を考える人が多いですよね」という問いに、須田は「多いですね。(中略)『あれから1年たったんだ』とちゃんと思えるいい節目だと思います」と答えていた。

彼女たちは“総選挙から始まらなかった1年”(2019年6月~2020年6月)を通じて、今、総選挙に何を思うのだろうか。また、“次”に期していたメンバーはどんな思いでいたのだろうか。

須田と、同じくSKE48に所属し、同グループ現役メンバーの中では最も選抜に近い(※卒業予定の18位・高柳明音を除く)28位の荒井優希に、それぞれ話を聞いた。

【写真を見る】総選挙について「結果が良くても悪くてもチャンスです」と語った須田
KADOKAWA

須田亜香里、総選挙は「自分で考えるようになる」

――まず、2019年は3月に総選挙の不開催が発表されましたが、そのとき率直にどう思いましたか?

須田:1位を目指さなきゃいけないプレッシャーみたいなものがあったので、正直ホッとした気持ちはありますね。周りからは「次は1位を目指そうね」とか「1位になりたいんでしょ?」とか言われることが多くて。

でも、私も自分の道のりがあったからこそ、昔の私と同じような境遇で悩んでいる後輩は、総選挙がなくてきっとすごく悔しかったんじゃないかなと思います。

――2018年の10月に取材をさせていただいた際に、既に次回出ようか迷っていると雑談の中で話されていたんですが、その後にご自身の中で決心はついていたんですか?

須田:「あったら、順位が下がってもいいから絶対出よう」とは思っていました。出ないと何も生まれないから。出ない選択もすごく勇気のいることだし、理由も人それぞれですけど、総選挙って出れば何かが動くので、私は出ることに意味があると思います。

――去年の6月は、総選挙がないことを感じる瞬間などはありましたか?

須田:今年もですけど、「6月だけどプレッシャーを感じてない」ってすごい不思議な感じがします。いつも3月くらいから関連の撮影とかが始まるから、6月に向けて3月くらいからそわそわしてました。

でも、私は終わった瞬間から来年の総選挙がもう始まっていると思ってます。普段から頑張っている姿を見てほしいし、総選挙を1年の結果として自然に受け止めてほしいなって思うからこそ、終わった瞬間から来年を意識して、総選挙のためにというよりは、総選挙が楽しみになるような活動ができるアイドルでいたいなって思いますね。

やっぱりファンの方にとってはお金がかかることですし、ファンの方への感謝が私の根元にないと成り立たないので、ずっと意識はしてます。

総選挙以外にも、ゲームアプリのイベントで楽曲のセンターを決めたり、雑誌に載るメンバー決めたり、そういう総選挙に似ている企画も各グループあって、ファンの方も私のために何かしたいっていつも言ってくださってうれしいんですけど、私の中でファンの方に総選挙以外で負担をかけてしまうことに対する覚悟と信念がまだ固まっていないんです。

総選挙が最大のわがままなので、他にわがままを言えない自分はいますね。総選挙がないことによって、自分は努力を最大限しているのにチャンスが付いてこないって思っている子も多いと思うから、みんながチャンスを得る喜びや充実感を感じるこういう機会は、1つでも多い方がいいなとは思います。

――やっぱり総選挙は須田さんにとっては“チャンス”という要素が大きいですか?

須田:大きいです。あれは結果が良くても悪くてもチャンスです。

――では、総選挙の代わりに1年を振り返る別のタイミングってありましたか?

須田:代わりのタイミングは正直ないかもしれないです。総選挙で1年っていう“プレッシャーがやってくる波”みたいなものが体に染み付いてるので、それに近いものはないですね。

――総選挙の後は、メディア出演の際など、その年の結果が名刺代わりのように紹介されていたと思うんですが、総選挙がなくなってその点で変化を感じたりはしましたか?

須田:ずっと最後の結果で言ってくださっているので、“総選挙2位”の肩書きのままずっと来ちゃいましたね。48グループのファンじゃない方には何とも思われてないと思うんですけど、「いつまで2位なんだ?」という声も聞こえてきたりします。

――SKE48には9期生、10期生と、総選挙を経験したことのないメンバーが入ってきましたが、須田さんはこの後輩たちも総選挙を経験した方がいいと思いますか?

須田:経験した方がいいと思います。自分で考えるようになるから。このグループにいると、誰かに「○○しなさい」とかって言われないんです。スタッフさんも優しいし、恵まれている環境だし、どんなことをしてもついて来てくれるファンの方がいることに、総選挙がないと甘えてしまうというか、自分の可能性に妥協しちゃいやすい気がするんです。

「この環境でどうやったら上がっていけるだろう」ってことを考えるだけで、自分にできることも、自分がグループのためにできることも、どっちも増えると思います。

「厳し過ぎるんじゃないか」とか「若い子たちにはプレッシャーが大き過ぎるんじゃないか」とか、言っちゃったら何もできないじゃないですか。本当に恵まれていると思うんですけど、私たちアイドルにはどれだけ失敗しても支えてくれるファンの方がたくさんいるんだから、何でもやってみて、若いうちに悩んだ方がいいんじゃないかなって私は思いますね。

――では、これが最後の質問なんですが、もし今お答えいただいてるのが2017年の6位の須田さんや、一度選抜から落ちてしまった18位のときの須田さんだったら、また考え方は違っていると思いますか?

須田:全然違ったと思います。「次回はありません」って言われても辞めようとかは思わなかったと思うんですけど、18位だったときより、6位だったときの方が「次こそもっと上の順位で呼ばれたい」って強く思っていたので、目標を見失っていたと思います。

総選挙があってもなくても、どんな状況だったとしても、私は変わらずアイドルを続けていたと思うんですけど、1回見失った気持ちにはなってたかな。「じゃあこのグループで何に燃えよう?」って。

私は本当に負けず嫌いで、それを原動力にしているので、リベンジに燃えているときに「次回はありません」って言われたらすごく悔しがったと思います。

だから、今の若いメンバーが何かもっと在籍していてワクワクするグループになったらいいな、なってるかな?って、いろんなことをグループに経験させてもらった先輩としてはすごく心配ではあります。

「みんなに与えられるチャンスって総選挙かじゃんけん大会かだったと思うんです」と荒井
KADOKAWA

荒井優希、総選挙は「ファンの方の大切さに気付かせてもらえる」

――今回のインタビューは“48グループは総選挙を起点に1年を考える人が多い”というところが出発点なんですけど、荒井さんはこの考え方に共感しますか? それとも自分は違うなって思いますか?

荒井:やっぱり総選挙があったときは、年を越すよりも総選挙区切りで考えることが多かったですね。次の目標を聞かれると、必ず総選挙のことが一番に思い浮かぶくらい大きなことだったので。

――2019年は3月に総選挙の不開催が発表されましたが、そのときは率直にどう思いましたか?

荒井:「総選挙がつらい」ってメンバーも結構いるんですけど、私はそういう意識がないんです。多分、私のファンの方がたくさん応援してくれて、トータルするといい印象の方が強いからだと思います。確かに、速報のときだけしか入れなかった年もありましたけど、「ない」って聞いたときはちょっとショックでした。

――2018年の総選挙は前年から順位を30上げて28位でしたけど、もし2019年にやるとなっていたら、そのときは選抜入りを狙っていたと思いますか?

荒井:2017年に58位で初ランクインさせてもらって、確かその次の日くらいには「来年はアンダーガールズに入りたいな」っていうのを強く思って、ファンの方に伝えていた覚えがあります。

でも、58位から30位上げることと、選抜を狙うっていうのは結構差があることなので、前の年ほどはすぐに決断できませんでした。握手会やSNSのコメントなどで「次の総選挙あったらどうするの?」っていうのは定期的に聞かれていたんですけど、そのときに言うか言わないかずっと迷っていて。

だけど、「次あったら選抜に入れたらといいね」っていう前向きなファンの方が多かったので、それに後押しされて「次は選抜入りたいな」って、2018年の総選挙が終わって半年経ったくらいで明確な目標ができました。

――去年の6月は、総選挙がないことを感じる瞬間などはありましたか?

荒井:速報発表の時期は、メンバーとも「そういえば速報の時期じゃない?」って話したりしましたね。あと、スマホに1年前の写真が出てくる機能があるじゃないですか。あれで総選挙の写真が出てきたときはぞわっとしましたね(笑)。もう1年経ったのかという意味で。

――総選挙の代わりに1年を振り返るタイミングはありましたか?

荒井:分かりやすく1年って考えると、なかなかないですね。総選挙ほど決まった時期にあるイベントってなかったので。

――総選挙の後は、メディアに出るときなどにその年の結果が名刺代わりのように紹介されていたと思うんですが、その点で変化を感じたりはしましたか?

荒井:確かに順位は言われなくなりました。1年で有効期限切れるんですね(笑)。

――名刺代わりというと、荒井さんは青木詩織さんと始めたTikTokがフォロワーも20万人に到達して、今はそうなりつつあるんじゃないかなって思うんですが。

荒井:最近、たまたま何年か前の日記を見て、そこに目標が書いてあったんですけど、私がかなえた目標って、ファンの方がかなえてくれた目標ばかりだったんです。「総選挙でアンダーガールズに入りたい」とか、「SKE48の選抜に入りたい」とか。

総選挙がなくなった今、自分の力が試されるというか、28位って本当に大きなアピールじゃないですか。そういうのがなくなったから、自分たちでいろいろ考えてやっていくしかないなって、改めて思うようになりました。

――総選挙が全メンバー共通の、いろんな人に知ってもらえるチャンスだったと思うんですけど、今は普段の活動でそう思う機会ってありますか?

荒井:本当に全メンバーに平等に与えられるチャンスってないですね。みんなに与えられるチャンスって総選挙かじゃんけん大会かだったと思うんですけど、今はそういう全員がフェアな状態で競えることって、なかなかないと思いますね。

――SKE48には9期生、10期生と、総選挙を経験したことのないメンバーが入ってきましたが、荒井さんはこの後輩たちも総選挙を経験した方がいいと思いますか?

荒井:私は性格的に楽しめるんですけど、やっぱりあの期間はメンバーの涙も結構印象に残っていて。

速報発表があった次の日にレッスンがあったりして、そのときにすごい暗い表情をしているメンバーがいたり、総選挙が終わった後の楽屋でも涙が止まらないメンバーの姿を見て、48グループの人数も増えてますし、それを思うと笑顔で終われる人は限られてくると思うから…どうなんですかね。

私は経験した方がいいと思うんですけど、それはファンの方との絆が生まれるというか、本当にファンの方の大切さに気付かせてもらえる大きなイベントなので。票数とか、速報の日に向けてファンの方が「投票してるよ」って私たちを安心させようと思って発信してくれる言葉とか、そういうことで応援してくれている人がいるんだなって、改めて感じられる期間でもあるんです。

だから、毎年はちょっときついかもしれないですけど、1回くらい経験した方がいいんじゃないかなって思います。(ザテレビジョン)

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