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なぜ富裕層は本音を隠すのか?3つの理由

  • 2020.6.22
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世界的ベストセラー『お金持ちの習慣』の著者として有名なトム・コーリー氏の研究結果から、「富裕層は本音をいわない」ことが明らかになっています。その理由について知ることで、富裕層の思考や習慣、スキルが見えてくるのではないでしょうか。

■「本音で話す」割合比較 富裕層はそうでない層の11分の1以下

この調査はコーリー氏が3年間にわたり、年間粗所得16万ドル(約1722万円)以上、純資産320万ドル(約3億4430万円)以上の富裕層233人と、年間粗所得3.5万ドル(約377万円)以下、流動資産5000ドル(約54万円)以下の層128人に取材を行い、それぞれの特性を分析したものです。

その結果、「頭に浮かんだことを何でもいってしまう人」の割合は、富裕層でない層が69%であったのに対し、富裕層はわずか6%でした。 この著しい差は、以下の3つの理由に起因するものです。

■富裕層が本音を隠す3つの理由

●1 聞き上手に徹することで、知識や信頼感を得る

富裕層は「話すより聞く」習慣をつけています。話し手になるより聞く手に徹した方が学ぶことが多く、会話を通して蓄積した知識や情報はビジネスや投資、社交の場で大きな武器となります。

また「自分の話や意見にしっかりと耳を傾けてくれる人」という印象を相手にあたえることが、信頼感の向上につながります。

●2 不用意な一言で失うものが大きい

深く考えずに口にした一言が原因で、ビジネスチャンスや信用、地位などを失うこともあります。経済的や社会的に失うものが多いあるいは大きいほど、自分の発言に慎重になるのは当然のことでしょう。

●3 ネガティブな感情を抑制し、冷静な判断を下す

富裕層は怒りや嫉妬、興奮、悲しみといったネガティブな感情が、ビジネスや人間関係、心身の健康にあたえる悪影響を知っています。

ネガティブな感情が起こりそうになると、まずその原因について考え、状況をしっかりと把握してから反応する習慣をつけています。このステップ踏むことで感情に流されることなく、どのような状況でも冷静な判断を下すことができるのです。

だれにでも本音を明かす人が、常に正直者というわけではありません。富裕層にとって相手を見て適切な言葉を選ぶことは、富を維持しさらに増やす上で重要なスキルの一つなのです。

文・アレン・琴子(オランダ在住のフリーライター)

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