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嫉妬しちゃって、つい・・・W不倫の彼のホンネやいかに?【ひとみしょうのお悩み解決】

  • 2020.6.20
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“【お便り募集】文筆家ひとみしょう お悩み解決” に送っていただいたお悩みの中からひとつピックアップしてひとみしょうさんがお答えしていきます。

「あささん40歳」のお悩み

初めまして。わからなすぎて色々検索してこちらに辿りつきました。宜しくお願い致します!
私は4ヶ月前に別れたダブル不倫の彼(28歳)がいます。1年半付き合ってその間に私のワガママでたくさん彼を傷つけました。
嫁への嫉妬で自分をコントロールできなくなり、思ってもいない言葉を言うようになり、彼の癒しではなくなっていきました。
3回私から別れようと言いましたが、彼はいつも引き止めてくれました。
彼は本気で私と一緒になりたいって言ってくれてました。
3回目の別れは、私が強引に別れをLINEで伝えました。
わかったと、彼はいいました。
私はそれからブロック削除しました。忘れる為に。
それから4ヶ月後、ショートメールで彼から「お久しぶり!元気ですか?」ってきました!
私は本当は忘れられないし、好きだったので、返信しました。
この1ヵ月LINEを毎日してますが、彼から一度も会いたいと言ってこないし、なんか冷たいです。
でも、今度は私が優しくならなきゃだから、私が変わらないとだから、楽しくLINEをするようにしてます!
私から会いたいと言ってもはぐらかされてしまいます。
彼の気持ちがわかりません。
宜しくお願い致します!

〜ひとみしょうのお悩み解決コラム〜

答えはとても簡単で、

1)彼はあささんのことが女として好き

2)だからあささんと会いたいし、エッチしたい

3)でも、あささんのことが「人として」好きでもあるから、会わないで(エッチしないで)おこうかなあ

この3つの気持ちが複雑に絡み合っているのが、彼の気持ちです。

嫉妬する女性のことを「女として100%好き」な男はいない

まず、ひとつはっきりしていることは、嫉妬する女性のことを「女として100%好き」な男はないということです。
「嫉妬する女性=めんどくさい女」としか、男は認識しない(認識できない=認識の限界)だということです。

きっと女性もおなじじゃないかなと思います。あささんが嫉妬「される側」になった時のことを想像すればそう思わないですか?

今すぐ離婚できないとか、今夜は結婚相手のいる家に帰るしかないとか、そういった「各種制限」が「大前提=あらかじめわかりきっていること」として存在するのが不倫でしょう? その前提は、すぐにどうすることもできないから前提なわけでしょう?

その、すぐにどうすることもできないことに対して、ああでもないこうでもないと言われても、どうすることもできないのだから、我慢が限界を迎えたとき「こいつ、めんどくせ」と思うでしょ?

あささんの彼は、嫉妬するあささんに対して、何回か「めんどくせ」と思ったはずです。
がしかし、そのようなネガティブな感情を抱いても、それでも彼はあささんのことが好きなのです。だからLINEしてくるのです。
この場合の好きとは、人として好きという意味です。

「人として好き」ってどういう気持ち?

女子って、恋すれば、キラキラとかラブラブとか、そういった「動的な」感覚に支配されますね? キラキラというのは、なにかに光が当たってその光が揺れ動くさまを言いますよね? 揺れ動く、つまり動的だということです。

対して男は、彼女のことを「人として好き」という気持ちを、じつは恋愛初期からずっと抱き続けます。この「人として好き」という気持ちがない場合の恋愛を「身体だけが目的の恋愛」と呼ぶのです。

あささんはよかったですね。彼はあささんとの関係を「身体だけの関係」とは思っていませんよ。彼はあささんの「人となり」が好きなんですよ。

がしかし、この「人として好き」という気持ちが強く出ちゃうと、「会いたいけど会わなくてもいいかな」とか「エッチしたいけど、エッチするより、遠くから彼女のことを思うほうがいいな」などと男は思ってしまうのです。

与える側に回らないとどうにもならない

というわけで、彼は今でもあささんのことが好きだから、あささんが強引に彼と会ってあれこれやると、どうにか復縁的な感じになるはずです。
がしかし、そうしたところできっと、おふたりはうまくいかないでしょう。
なぜなら、ふたりとも「もらう側」にいるからです。

彼は彼で、あささんの大人っぽい性格とか、女性らしいふるまいが好きで、というか、それらに憧れて、「ぼくのことを大人の世界に連れて行ってよ」と思っています。
あささんも、なんらかを若い彼に期待して、彼からなにかをもらいたいと思っていますよね? 嫉妬するというのは、端的に「相手からなにかをもらいたい」と思っているということだから。

ふたりで「ちょうだいちょうだい」と言い合っているというのが、今のおふたりの関係です。
どちらかが、あるいは両者が、与える側に回らないとどうにもならないのです。

不幸になる不倫・幸せになる不倫

世の中には、不幸になる不倫と幸せになる不倫があります。
男女お互いに「ちょうだいちょうだい」と言っている不倫は、結果的にふたりとも不幸になります。

反対に、ふたりともが、相手になにをしてあげられるのだろう、なにを与えてあげられるのだろうと考えつつ不倫すれば、その不倫は幸せなものになります。
不倫に限らず、この世の人間関係ってそういうふうにできているのです。

別の言い方をするなら、これまでずっと不幸な思いしかしてこなかった人は、もらう側にいたから不幸な思いしかできなかったのです。
そういう人は、そうと気づいた瞬間から、与える側に回れば、おのずと幸せになります。
世の中って、端的にそんなふうにできているのです。なぜか知らないけど、でもそんなふうにできているのです。

あささんが与える側の人間になれば、ふたりの関係は劇的に変化します。
コロナで大変なご時世ですが、お互い希望を自家発電しつつ、前に進んでいきましょう。(ひとみしょう/作家・コラムニスト))

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