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家族で楽しめる「絵とことば」の美術館がオープン。

  • 2020.6.12
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絵とことばがテーマの美術館「PLAY! MUSEUM(プレイミュージアム)」が2020年6月、東京・立川に誕生した。

立川駅北口に開業した複合施設「GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)」内にオープン。裏には昭和記念公園の自然が広がる。

「ありそうでなかった」と言いたくなるこの美術館の特徴は、大人から子どもまで誰もが楽しめること。年間を通して著名な絵本作家を紹介する常設展と、ユニークな視点で作家や作品を特集する企画展の2つを同時に開催する。「いわゆるファインアートではなく、絵本という身近なアートを通じて、奥深い芸術の世界へ興味を持つきっかけになれば」とPLAY!(プレイ)のプロデュースを務めたブルーシープ代表、草刈大介氏は言う。

内装は、「ふじようちえん」をはじめ子どものための空間設計で多くの受賞歴を持つ手塚建築研究所が手がけた。空間に行き止まりを作らず、作品が展示されるのは、細長い木を並べて大きくカーブさせた渦巻きのような壁。展覧会の入り口にも扉はない。眠りに落ちて夢の世界に入るように、渦巻きを進むと気付かぬうちに展示のなかに入り込んでしまうという仕組みだ。

エントランス。

渦巻きの内側。

そしてオープニングを飾る2つの展覧会、まずは常設展『エリック・カール遊ぶための本』を紹介しよう。『はらぺこあおむし』や『パパ、おつきさまとって!』など数々の名作を生み出し、世界中で愛されている絵本作家エリック・カール。本展では、絵本をおもちゃに見立てた色とりどりの空間に、貴重な原画や作品作りに使われる絵筆、作業着などが並ぶ。

『エリック・カール遊ぶための本』展。

もうひとつは『かおノート』、『やさいさん』などの絵本で知られ、アートディレクターとしても活躍するクリエイティブユニットtupera tupera(ツペラ ツペラ)による企画展『tupera tuperaのかおてん.』。入場時に配られる「かおシール」を顔に貼ることで来場者も作品の一部になれるなど、ただ見て歩くだけでなく、触れて、感じて、全身で楽しめる仕掛けが満載!美術館を出た後も「かお」が気になってうずうずしてしまいそう。

「tupera tuperaのかおてん.」より、「床田愉男(ゆかだゆかお)」。床に置かれた大きな男(床田愉男)の顔を、ヒゲや葉っぱ、リボンなどのモチーフを自由に並べて作るという試み。出来上がりは天井の鏡でチェック。※新型コロナウイルス感染予防の観点から、現在は展示のみ。

いろんな「かお」を見つけて楽しもう。

施設内には「PLAY! SHOP(プレイショップ)」と「PLAY! CAFE(プレイカフェ)」、さらに屋内の遊び場「PLAY! PARK(プレイパーク)」も併設される。6月19日に一足遅れてオープン予定のプレイパークでは、広々とした空間で生演奏やパフォーマンスを楽しめるイベントや、新しい遊びを発見するアクティビティなど少人数による予約・入れ替え制のプログラムを用意。プレイミュージアムと合わせて家族で一日中楽しめるスポットになりそうだ。

奥に見えるのは直径22mの「大きなお皿」。今後、新型コロナウイルスの状況を鑑みながら風船や段ボールを使った大型遊具がこの中に登場する予定だ。

こちらは3歳未満の子ども向けの「小さなお皿」。

その他、物作りのためのファクトリーや国内外の絵本が揃うライブラリー、音楽室、キッチンなど7つの遊びのゾーンがある。※新型コロナウイルスの影響により、当面の間暫定プログラムを実施中。

PLAY! MUSEUM|プレイミュージアム東京都立川市緑町3-1 Green Springs W3tel:042-518-9625開)10時〜18時(最終入場17時30分)無休※展示の入れ替え期間、年末年始を除く料)一般¥1,500https://play2020.jp常設展『エリック・カール 遊ぶための本』会期:開催中〜2021/3/28(日)企画展『tupera tuperaのかおてん. 』会期:開催中〜12/29(火)PLAY! PARK|プレイパークtel:042-518-9627開)10時〜18時(予約・入れ替え制)料)イベントごとに異なる。イベント詳細ページでご確認を。https://play2020.jp/park/

 

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