1. トップ
  2. アメリカの人種差別&黒人コミュニティーの歴史を学びたい人にオススメの映画9選

アメリカの人種差別&黒人コミュニティーの歴史を学びたい人にオススメの映画9選

  • 2020.6.12
  • 1726 views

わずか数カ月のうちに、ジョージ・フロイド、ブレオナ・テイラー、アフマド・アーベリーという3名のアフリカ系アメリカ人が人種差別主義者によって殺害された。この卑劣な人種差別に対する法の裁きはいまだ下りておらず、被害者の家族とブラックコミュニティーは今日も怒りと悲しみに暮れている。

ブラックコミュニティーが変革を求める抗議運動や投票を続けても、他の人(非黒人および特権階級の米国人)が賛同しなければ、アメリカは変わらない。米国における人種差別の歴史や、ブラックコミュニティーが経験してきた警察の組織的人種差別に関する知識がない人は、アメリカ版ウィメンズヘルスが紹介する厳選映画をぜひ観てほしい。

このリストにある作品は、友達、同僚、家族といった身近な人を支える方法を歴史と一緒に教えてくれるので初心者にピッタリ。あなたの学んだ知識や教訓がブラックコミュニティーを救う日はきっと来るはず。

人種差別&黒人コミュニティーの歴史を学べるオススメの映画9選

1.『13thー憲法修正第13条ー』

エイヴァ・デュヴァーネイ監督の『13thー憲法修正第13条ー』は、たった1つの条例が、集団投獄によるアフリカ系アメリカ人の奴隷化を容認する社会を生み出したという事実に焦点を当てた作品。公民権活動家として名高いアンジェラ・デイヴィスやヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニアのインタビューも収録された、全ての人に観てほしいドキュメンタリー映画のひとつ。

2.『ドゥ・ザ・ライト・シング』

スパイク・リー監督の『ドゥ・ザ・ライト・シング』は、真夏日のニューヨーク州ブルックリンで、人種差別や偏見によりピリピリする人々の状態を描いた作品。30年以上も前に公開された映画であるにもかかわらず、その内容は今日の米国の状況に不気味なほど直結している。

3.『ブラックパワー・ミックステープ』

歴史の教科書を読んだところで、ブラックパワー運動(公民権法制定後の黒人差別に対する抗議運動)やブラックパンサー党(アフリカ系アメリカ人によって結成された政治組織)、ストークリー・カーマイケル(差別撤廃闘争の指導者)やアンジェラ・デイヴィス(公民権活動家)に関する正しい知識は得られない。でも、本作品は3つの小さな箱の中から見つかった、反戦運動やブラックパワー運動の映像記録をもとに作られている。これを観れば、60年代~70年代の歴史が正確に理解できること間違いなし!

4.『マルコムX』

「By Any Means Necessary(必要とあれば何としてでも)」というフレーズは、この男性が生み出したもの。歴史の本はマルコムXを「議論好きで闘争的な活動家」としか表現しない。でも、この映画を観れば、熱心な黒人解放運動を支えた彼の哲学と原動力が見えてくる。

5.『ヘイト・ユー・ギブ』

これはアンジー・トーマスの『The Hate U Give』という小説を映画化した作品。黒人女子高生のスター・カーターは、特権階級の生徒であふれる高校と自分が育った貧しい黒人居住地区をうまく渡り歩いていた。が、友人のハリールが白人警官に射殺され、自分が唯一の目撃者となったことをきっかけに、2つの世界と真剣に向き合いざるをえなくなる。

6.『私はあなたのニグロではない』

ジェイムズ・ボールドウィンを知らない人には、この映画が特にオススメ。小説家、活動家、脚本家であるボールドウィンの未完成原稿『Remember This House』をベースにした本作品は、異なる人種間の関係を分かりやすく説明し、米国で黒人として生きていくことの意味を教えてくれる。

7.『グローリー/明日への行進』

1964年の公民権法により人種差別が禁止されたあとも、アメリカ南部では黒人が不平等な扱いを受けていた。国中に人種差別が横行し、大多数の黒人は選挙権を得られなかった。この映画は、1965年の投票権法制定を求め、マーチン・ルーサー・キング牧師が率いた大衆運動の様子を描いている。

8.『黒い司法 0%からの奇跡』

組織的な人種差別について知りたい人には、実話をもとにした『黒い司法 0%からの奇跡』が絶対オススメ。殺人という冤罪(えんざい)をかぶった若者、ウォルター・マクミリアンと、ブライアン・スティーブンソン(彼の無罪を証明することに全力を注ぐ弁護士)という2人の男性の物語。

9.『シー・ユー・イエスタデイ』

子供と一緒に観たいならコレ。科学オタクの子供2人がタイムトラベルマシンを開発し、残忍な警官によって殺された人を現代に連れ戻そうとする中で、歴史は繰り返されることを知る。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Alexis Jones Translation: Ai Igamoto

元記事で読む
の記事をもっとみる