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語学力で人を判断しない!日本人が海外で輝くためのお仕事ルール

  • 2020.6.10
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外資系企業での勤務、海外での就職など、グローバルな環境で働く機会が増えている昨今。文化も言語も違う国で働くことは刺激的で楽しい反面、各国の仕事上のルールや文化背景が異なるため、理解しあうことができない面もあるはず…。

そこで今回、海外で自らの力で道を開き、国際的な環境でチームプレイヤーとして活躍する日本人女性に「海外でキャリアを築いていくコツ」を伺いました。キャリアだけでなく、人生においても新たな視野が広がるアドバイスは必見です。

ロンドンを拠点に国際色豊かなチームを牽引

濱場瞳さん

スポーツ動画配信サービス会社イギリス本社勤務、製品企画開発部マネジャー

日本のテレビ局で勤務後、イギリスの大学院でMBAを取得。イギリスのメディア業界でインターンシップを経験。現在の会社では、イギリス、イタリア、フランス、東欧、アメリカ出身の同僚たちと机を並べる。これら国際色豊かな同僚との日々の企画会議に加え、海外の支社で働く社員ともオンライン会議をこなす。

世界約200カ国で展開するスポーツ中継の動画配信サービスを提供する会社で勤務する濱場さん。ロンドンにある本社を拠点に、新たな製品の企画や、デベロッパー(開発を担当する技術者)と一緒に製品化などに携わっています。

毎日のお仕事スケジュール例

9.00 アムステルダムにいるデベロッパーチームとミーティング。プロジェクトの経過や今日こなすべきタスクについて話す。

10.00 日本チームとオンライン会議。日本向けプロジェクトの進捗状況などの確認。

11.00 プロダクトチーム全体でのミーティング。各プロジェクトの進捗状況などの報告を行う。

13.00 ロンドンチーム内で会議。顧客アンケートや使用データ分析などにより製品の改善点などを話し合う。

15.00 ニューヨークとのオンライン会議。アメリカ向けのプロジェクトの最新の状況などについて報告を受ける。

18.00 帰宅。技術は常に進化しているため、常に自分自身もアップデートしていけるよう、帰宅後は読書や最新のIT技術について勉強。

国際色豊かな同僚と働く秘訣

――様々なバックグラウンドを持つ人々と働く中で、苦労したエピソードを教えてください。

複数の国の支社で働く社員とオンライン会議をするときは、共通言語である英語を使用し、私が会議を進行していきます。

日本では同僚同士のバックグラウンドが似ているので意思疎通がスムーズにできますが、多文化の環境では、そういった前提が崩れてしまいます。皆さんの経歴も語学力も千差万別なので、それぞれ違う方向で、会議の結果を理解していることも。

そういった環境で会議をまとめることに難しさを感じることもありますが、だからこそきちんと結果を全員に示し、フォローアップをすることは必須です。

暗黙のお仕事ルール in イギリス

濱場さんが実際イギリスで働いて感じた、現地でのお仕事の常識を教えてもらいました。

語学力で人を判断しない

ロンドンは欧州各国から人が集まるので、語学力が皆バラバラ。一方で、ネイティブに比べて語学力が低いだけで、仕事ができる人はたくさんいます。

たとえば同僚のイタリア人は、英語の訛りが強いけれども、業務に関してははすごく優秀。ロンドンの人々には、そのような人たちの話を真摯に聞き、受け入れ、仕事を進めていく、という姿勢があります。こういったフェアな雰囲気は、発言もしやすく、とても良い環境だと感じています。

仕事は“成果”で計る

職場にもよりますが、仕事を時間ではなく成果で計る傾向があります。たとえば私の職場では、毎期の目標をいかに達成ができたかで、パフォーマンスが判断されます。

そのため、早めに帰ることができるときは帰宅し、ワークライフバランスを保つようにしています。また、パソコンがあれば仕事ができるので、家で集中してリモートワークをすることも。

はっきりと言語化する

特にイギリスで働くうえで求められることが「きちんと言語化する」こと。理解してもらうように伝えることは必須です。

多文化の環境で学んだこと

――イギリスで働くことで、濱場さんご自身の成長や変化に繋がったことを教えてください。

多様な生き方や価値観に触れ、自分の幅が広がった

自分の好きなことを実現して生きている人々に出会い、日本にいたときの自分は固定観念が強かったのだと、海外に出て感じました。

たとえば普段はデータ・コンサルタントの仕事をしている知人は、週に一回シェフをしています。それに、こちらは女性の活躍も進んでいて、出産後も仕事に精を出している人もいれば、逆に仕事量を減らす人もいますが、それはどちらでもOK。

多様な人がいて、それぞれ自分が信じる生き方を実現し、共存している社会で生きることは、とても面白いと感じています。

キャリア構築における価値観が変わった

キャリアの積み方に対する考え方も変わりました。日本では年功序列を重んじる組織にいたので、キャリアでは日々の仕事を積み重ねて、徐々に成長を重ねていくという発想でした。

でも、イギリスでは、多くの人が2~3年で転職をし、その度にお給料が上がっていきます。こういった社会にいるなかで、自分が個人として“どのような価値を出せるのか”という点に注目して、キャリア構築を考えるようになりました。

外国人の同僚と上手に働くためのアドバイス

私が積極的に実践していることは、同僚が育った国の文化・考え方を知ること。

たとえばインド人の同僚に、インドの文化にとって重要なお祭りの話をすると、親しみを覚えてくれます。相手を知ろうとする姿勢を示すことで、親近感を持ってくれ、関係性をぐっと深めることができます。

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