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ビリー・アイリッシュ、音楽界にも存在する差別についてコメント

  • 2020.6.9
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ビリー・アイリッシュは先ごろ、イギリス版『GQ』のインタビューのなかで、音楽のジャンル分けを批判したタイラー・ザ・クリエイターと同じ考えを持っていることを明らかにした。

タイラーは今年1月、第62回グラミー賞で最優秀ラップ・アルバム賞を受賞したことを受け、感謝の言葉を述べると同時に、ジャンルの分類については「グラミー賞の主催者側に人種差別がある」と批判。2019年にリリースした自身のアルバム『IGOR』への評価にも疑問を持っているとして、次のように述べていた。

「ある面では、自分の作ったものがこんな世界で認められるなんて、とすごく感謝している」「だけど同時に、最悪だとも思う。俺たち、つまり俺みたいな外見の奴らが何かジャンルを超えるようなことをした時、彼らはいつでも、それを『ラップ』とか『アーバン』のカテゴリーに押し込もうとする。俺は『アーバン』って言葉が嫌いなんだ。俺にとって『アーバン』は、Nワードを“政治的に正しく言い換えた”みたいなもの。どうして俺たちはポップに入らない?」

さらに、「ラップでノミネートとされることに、半分は誠意のない褒め言葉をもらったような感じを受ける」「あとの半分は、自分の作品が、こんなレベルで認めてもらえたということに対して、本当に感謝する気持ち」と続けた。

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ビリーはこれを受け、ジャンルの分類についてこうコメント。「カテゴリー分けするのは、ずっと嫌だと思っていた」「タイラーが言ったことは本当にクール。彼に同意する。アーティストを見た目や服装で判断してほしくない。あの(グラミー賞授賞式の)夜、リゾはR&Bのカテゴリーで受賞してたでしょ? 彼女は私よりずっとポップなのに」

「もし私が白人じゃなかったら、私はきっと『ラップ』に分類されてる」「なぜかって? 彼らは『見た目』と『自分の知っていること』で判断するから。それってヘンだと思う。世界はみんなを型にはめようとする。私もこれまで、ずっとそうされてきた」「私が白人の10代の女だから、私のジャンルは『ポップ』。私のどこがポップ? 私の音楽のどこが、ポップに聞こえるの?」

ビリーはまた、インスタグラムへの投稿で「すべての命は大切(All Lives Matter=“Black Lives Matter”に相対する言葉のように使用される)」という言葉にどうしても我慢できないことなど、人種差別に関する自身の考えを明らかにもしている。

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#justiceforgeorgefloyd #blacklivesmatter

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投稿でビリーは、自分には「大きなプラットフォームがあり、だからこそ敬意を持って、よく考えて発言したいと思っていた」「あともう1回でも誰かが『All Lives Matter』と言おうものなら、頭がどうにかなっちゃいそう」「誰も『あなたの命は大切じゃない』なんて言ってないのに」と赤裸々に述べ、大きな話題と共感を呼んでいる。

人種差別を無視できない大きな問題ととらえ、変化のために行動したいと考えているビリー。今後の言動にも注目が集まる。

Photos: Getty Images, Courtesy of Billie Eilish via Instagram From ELLE

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