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妊婦さん必見!妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)予防の4つのポイント

  • 2015.4.23
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妊娠中に気を付けなければならないことの1つが妊娠高血圧症候群。妊婦さんの20人に1人の割合で起こると言われています。妊娠中の人もこれから妊娠を望んでいる人も、ママと赤ちゃんを守るために予防方法を知っておきましょう。

妊娠高血圧症候群とは?

妊娠高血圧症候群は以前「妊娠中毒症」と呼ばれていたもので、名前の通り高血圧がみられたり、タンパク尿を伴なったりすることが特徴です。はっきりとした原因はわかっていないのですが、妊娠後期にとくに症状が出やすいとされています。

診断方法

時期:妊娠20週(中期)~分娩後12週
・高血圧(数値:収縮期140mmHg以上 拡張期90mmHg以上)
・高度のタンパク尿(尿中タンパクが1日当たり0.3g以上)

妊娠高血圧症候群になりやすい人とは

・ママの年齢が高い(35歳以上で発症率が上昇)
・糖尿病、高血圧、腎臓の病気などの持病がある
・肥満(BMI25以上、妊娠前の体重が55kg以上)
・初産婦
・多胎妊娠
・母親や姉妹など身内になった人がいる

発症に伴うリスク・合併症

<赤ちゃん>
・母体の胎盤機能低下による発育不全、流産、死産
・胎盤の剥離による胎児死亡

<ママ>
脳:けいれん発作(子癇(しかん))・脳出血
内臓:腎臓機能障害・肝臓機能障害・肺水腫・HELLP症候群(血液中の赤血球が壊され、血液凝固に支障が出たり多くの臓器がダメージを受ける)

これらに当てはまらない場合でも発症したり、発症時期や症状にも個人差があります。万が一なった場合でも、早期に発見して治療することが大切です。

妊娠高血圧症候群にならないために

1.塩分を控えめにする

まず薄味を心がけること。食塩摂取量は1日7~8gまでを目標にしましょう。味に物足りなさを感じたときは「だし」をきかせたり、薬味・スパイス・お酢・レモンなどを使ったりして料理をアレンジしましょう。外食には塩分が多く含まれていますので、できるだけ手作り料理を心がけ、ファストフードやインスタント食品などは控えるようにしましょう。

2.栄養バランスの良い食生活にする

大豆・乳製品・肉・魚などの良質なタンパク質野菜・果物・海藻類などを積極的に。とくに野菜や果物・海藻類は、高血圧予防に効果的なカリウム食物繊維が豊富です。そして水分補給も忘れずに行いましょう。(むくみが出た場合は医師と相談して控えましょう)

3.急な体重増加に気を付ける

妊娠後期は、出産準備のため赤ちゃんが骨盤の下の方へ下がってくるため、胃の圧迫感が解消され、急に食欲がでる場合があります。間食など食べ過ぎには注意しましょう。

4.適度な運動をする

お腹が大きくなりカラダが重くなってくると運動不足になりがち。軽い運動は予防とともに、出産や産後の育児に向けた体力づくりにもなります。運動量や内容は医師に確認しながら、ウォーキング・体操・ヨガなどを楽しみながら行ないましょう。

 

以上のことに気を付けながらも、一番大切なことは、心身の安静と休養です。家族の協力も得ながら、過労やストレスなどママのカラダに無理のかかることは避けましょう。妊娠高血圧症候群を早期に発見するためにも、いつもと様子が違うなと感じたら定期健診を待たずに医師の診察を受けることをおすすめします。

妊娠中を健康に穏やかな気持ちで過ごし、元気な赤ちゃんを迎えたいですね。

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