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実はストレスのせい? 「おばけが怖い」と騒ぐ子どもへの対処法

  • 2015.4.22
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【ママからのご相談】

9歳と5歳の子どもを持つ母です。夜になると、「おばけがいるからこわい」とトイレや歯磨きなど何かするときになると必ず私を呼びにきます。家は二世帯ですが、作りが古くトイレなど夜は結構暗いので、電気をつけっぱなしにしています。 私は霊とか信じないので、子どもたちがどうして怖がるのかわかりません。対処法はありますか?

●A. 否定せず、話を聞いてあげて、寄り添いを大切にしましょう。

ご相談ありがとうございます。フリーライターの桜井涼です。

私も子どものときに相談者様のお子さんと同じ経験をしたことがあります。何となくおばけがいそうな感じがして、父や母に怖いと泣きついたものです。今から思えば、数回の転校など生活環境が原因で心にストレスを抱えていたのかもしれません。その状態もある程度の年齢になったら、感じなくなりました。私が成長したからというわけではなく、親から否定されなかったというのが大きな理由です。

怖いときは一緒にいてあげることや、「そんなものいないよ」と真っ向から否定したりせずに付き合ってくれたことが心からの安心を生んだんだと思います。

●なぜこんなことを言い出すの?

子どものうちは、霊やもののけたちの姿が見えることがあるなんていう話をよく聞きますね。また、大人でも病院に入院していると天井の模様が人の顔に見えたり、木目が人の顔に見えたなんて話があるくらいです。このような話に近いものがお子さんにはあるかもしれません。

心の中にある不安感や悩みなどさまざま持っていることが関係していて、それらが実体化して見えるということにつながっている可能性もあります。心理学ではこういった視覚に現れる現象を幻覚と言います。

●本当に求めているものとは?

不安が胸の内にあるとするならば、相談者様を中心とした養育者の愛情を欲していることが考えられます。「忙しいのに甘えているのか」と思われるかもしれませんが、本当におばけの存在を見たり、感じたりしています。これは嘘ではないのです。無意識のうちに出てしまうことなのです。

その他にも、別なストレスを抱えている可能性だって捨てきれません。最近、変わったと感じられることはありませんでしたでしょうか。一度、チェックして見てほしいと思います。

●具体的にどう接すればいいのか

「おばけがいてこわい」と言ってくれるのであれば、「何がどのように怖いのか」を聞いてあげましょう。きっと、これはもうされていることと思います。

ここで、「また?」とか、「そんなのいない」なんて否定の言葉をかけないで、一緒に付き合ってあげることが大事な部分です。本人が納得するまで付き合ってあげましょう。仕事をされている場合は、疲れて帰ってきて家事をこなして一息つきたいところかもしれません。でも、怖いという思いは、不安感などが引き起こしています。

不安をぬぐい去ってあげられるのは、多くの場合、養育者(母親)です。また、ご主人にも相談をして、家族で話し合うことが大切なこともあります。不安からくるものであれば、時期がくれば落ち着きます。霊的な現象であるならば、引っ越しやお祓いを呼ぶなどの方法を考えなくてはなりません。家族で話し合いをしてみることをお勧めします。

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子どもにもストレスや不安になることはたくさんあります。私の場合は、両親が否定したりせず、向き合ってくれて、不安が治まるまで付き合ってくれたことが対処法となったのだと確信をしております。

相談者様のお子さんもストレスからくる不安で「おばけがいてこわい」と言っている可能性がありますので、まずは受け止めてあげることが一番の方法ではないかと思います。

【参考リンク】

・『ストレスから子どもを守る本』富田富士也・著

●ライター/桜井涼(フリーライター)

新潟県佐渡島出身。親が転勤族だったため、幼少期より引越し・転校を多数経験しました。母親が病弱だったこともあり、「地球が滅亡しても生きていける!」と呼ばれている父の元、家事からサバイバルまでを様々経験してきました(そのワザが震災時に大活躍!)。4人兄弟の長として奮闘してきましたが、現在は、2児の母をしています。妊娠中と出産のハプニングを乗り越え、今はフリーライターとして活動中です!

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