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「いじめるのは女の子だった」男性バレエダンサーが受けた性差別

  • 2020.5.22
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世界三大バレエ団の一つともいわれる、英国ロイヤル・バレエ団。プリンシパル(最高位)のマシュー・ボールは、過去にダンスを理由にいじめられた経験があり、その加害者は男の子ではなく女の子だったと告白。

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Franz marked the end of 2019. Wondering exactly what 2020 might bring? More performances with the stunning @yasmine_naghdi starting with Bluebird on the 11th and 16th of January ('Sleeping Beauty' Cinema Relay) that's for sure. I hope the New Year brings everyone as much Health and Happiness as one could wish for! Thank you @dancersdiary for the image

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リバプール出身のバレエダンサー、マシューは同世代で最も注目されているダンサーの一人。そんな彼が『Times』でダンスを小学生で習い始めたときのいじめについて語った。

「小学生のとき、僕のダンスを見てクスクス笑ったり面白がるのは、男の子よりも女の子だった」

踊ったり運動したりするのが大好きだったマシューは習い事をたくさんしていて、ダンスはそのうちの一つだったそう。全員女の子のクラスの中では孤立し、いじめられた経験もあった中、11歳のときにダンスの道を決意し、ロイヤル・バレエ学校に入学。学校では大歓迎され、現在26歳という若さでプリンシパルを務めて活躍している。

元バレエダンサーで、現在英国ロイヤル・バレエ団のディレクターである、ケヴィン・オヘアによると、2000年の映画『リトル・ダンサー』以降、男性ダンサーの「黄金世代」が到来したという。

『リトル・ダンサー』は、2000年に公開されたイギリスの映画。 1984年のイギリス北部の炭鉱町を舞台に、一人の少年が当時、女性のためのものとされていたバレエに夢中になり、性差を超えてプロのバレエダンサーを目指す過程を描いた作品。

しかしこの「黄金世代」の一人であったスコットランドのバレエダンサー、ジャック・バーンズが14歳の若さで、昨年12月に自宅で自殺。

彼は“次世代のビリー・エリオット(『リトル・ダンサー』の主人公)”と呼ばれ、テレビドラマ『Outlander』などに出演、モデルや俳優としても活動。ラグビーやサッカーにも励んでいた彼は、そういったスポーツでは褒められるのに、ダンスではいじめられていたそう。

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Just finished our second and last show of 'Infra'. A modern masterpiece, it is a pleasure to share the stage and some pure moments of dance and emotion with these people. Thanks to @waynemcgregor for creating this work, Amanda Eyles for making it possible and @alicepennefather for this lovely 2nd cast of 2018 photo. LOVE you all team !

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こうした悲しい性差別がまだ残ってはいるものの、以前に比べて、男の子の両親がパフォーマンスをする道を選ぶことにポジティブになってきているとケヴィンは『Times』に話した。

「『リトル・ダンサー』公開後、ロイヤル・バレエ学校に通っている子供たちの父親は、(映画に登場する差別的な)あの父親みたいになりたくないと気が付いたと思う」「彼らはみんな息子たちをとても応援していたよ。それが男の子たちが学校に通う助けになっていたんだ」

ジェンダーに関係なく、好きなことを楽しめる時代に近づいてきている一方で、マシューやジャックのように、つらい経験をしている人がまだまだいるのも事実。男性バレエダンサーたちの活躍で、子どもたちにも勇気を与え、もっと自由な風潮が広がることを願いたい!

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