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お店の味が家で楽しめる! 日本発のクラフトコーラがボトルで販売

  • 2020.5.20
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外出自粛により、お取り寄せやテイクアウトに対応する店が増える中、日本発のクラフトコーラ店「伊良コーラ」も、クラウドファンディングでボトル入りコーラの販売をスタートした。行列ができるほど人気のクラフトコーラが自宅で味わえるようになるのは嬉しいことだが、忘れないでおきたいのは、お店が美味しいものを届けるために試行錯誤してくれているという点。今回の新商品も、店の味を再現するのに苦労したという。一体どんなコーラに仕上がったのか、創業者であるコーラ小林さんに話を聞いた。

以前、HarumariTOKYOで紹介した「伊良コーラ」は、2018年に移動販売でスタートしたクラフトコーラの専門店だ。柑橘類やスパイス、コーラの実を独自の方法で調合した優しい味わいのコーラは口コミなどで人気が広がり、ついに今年の2月、東京・下落合に初の店舗をオープンしたばかりだった。

ところが開業してまもなく、新型コロナウイルスの影響で店舗は休業に。さらに卸先の百貨店なども休業しているため、出荷も完全停止となった。それでもどうにかクラフトコーラを届けたいという思いから、創業者のコーラ小林さんはボトル入りの「IYOSHI CRAFT COLA」の開発を決めたという。

「直営店や飲食店を通じてクラフトコーラを楽しんでもらえない今、伊良コーラのできることとして、家庭で楽しんでもらいたいという思いで始めました。クラウドファンディングという手段を利用したのは、完成してから販売するのではなく、それまでの過程も共有したかったからです」(コーラ小林さん)

今回販売する「IYOSHI CRAFT COLA」は、伊良コーラのシロップに炭酸を充填したもので、基本はお店で飲む味と同じだ。しかしその「お店と同じ味わい」を再現するのに苦労したそう。

「その場で炭酸とシロップを混ぜた時の香りとコクの再現が難しかったですね。追いスパイスなどをしたり、限界まで濾過の工程を工夫して再現性を高めました。通常商品との違いも出そうと思い、ボトル商品ならではの味、スパイシーでよりキレがあるフレーバーに仕上げました」。

なんと通販版は、お店で飲むコーラに比べてキレが増しているとのこと。今クラウドファンディングサイトから購入すると、手元に届くのは8月頃の予定なので、暑い夏にキンキンに冷やして飲んでみたい。

8月まで待てない、という人には、オンラインショップで購入できる「クラフトコーラ魔法のシロップ」もおすすめだ。これはコーラの原液で、炭酸水と割って飲むもの。少し手間はかかるが、その分手作り感も楽しめる。

「伊良コーラの存在で、生活が豊かになる一助に少しでもなれれば嬉しい。そして日常に寄り添い、大事な人へのギフトや大切な場面で飲んでもらいたいですね」。

コロナにも負けず、製品を作り続けるコーラ小林さん。最後に、クラフトコーラで目指す未来を語ってくれた。

「西アフリカの文化的に大事な作物であるコーラの実。そんなコーラの実を使って生まれたコーラには特別な力があると思っています。伊良コーラが常識や既成概念を壊していくことで、人々を縛る「こうあるべきだ」という観念を世界中から消し去りたいです。そして、日本発の「伊良コーラ」が、コカ・ペプシに肩を並べる世界的メーカーになっていく軌跡こそがロールモデルとなり、子供たちが各々の「好きなことや得意分野」に自信を持ち、人と違うことをしていても胸を張れるようにしたいと思っています」。

コーラ小林さんの思いが詰まった、手作りのクラフトコーラ。店舗で飲んだことのある人も、まだ飲んだことのない人も、この機会に家で試してみてはいかがだろうか。

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