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ティモシー・シャラメ主演『DUNE』、いまわかっていること総まとめ!新たなSF映画の重要なクロニクルとなるか?

  • 2020.5.15
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2020年最大の話題作『DUNE』とは?明らかになっていることをチェック
写真:SPLASH/アフロ

【写真を見る】いまだ謎に包まれた超大作!全米ではシーンカットやメイキングが続々解禁に

“2020年最大の話題作”として各方面から大きな注目を集めている『DUNE』。フランク・ハーバートが1965年に発表した20世紀を代表する人気SF小説シリーズを原作に、『メッセージ』(16)でアカデミー賞監督賞にノミネートされたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督と、『君の名前で僕を呼んで』(17)以降話題作への出演が相次ぐティモシー・シャラメがタッグを組む。

先日シーンカットが解禁されるや想像を超える大反響を巻き起こした本作だが、いまだその全貌は謎に包まれたまま。はたして本作はどのような映画なのか?映画批評を集積・集計するサイト「ロッテン・トマト」に掲載された「EVERYTHING WE KNOW ABOUT DUNE」を参考に、いま現在わかっていることをまとめていきたい。

「スター・ウォーズ」にも影響を与えた“映像化不可能”の代表格!

これまで多くの鬼才監督が映像化に挑んできた、SF小説の金字塔といえる作品
画像はVanityfair(@vanityfair)公式Instagramのスクリーンショット

物語の舞台となるのは貴重な資源“メランジ”が産出される、砂に包まれた惑星アラキス(通称:デューン)。統治権をめぐって貴族たちが争いを繰りひろげる惑星を治めていたデューク・レト公爵は、敵対するハルコネン家の陰謀によって命を落としてしまう。そしてレトの息子であるポール・アトレイデスは砂漠の荒地へと逃亡し、帝国の転覆とアトレイデス家の再興を目指していく。やがてポールは、自身に課せられた壮大な運命に直面することになる。

本作では主人公のポールをティモシーが演じ、その父レト公爵をオスカー・アイザック、母レディ・ジェシカをレベッカ・ファーガソンが演じるほか、ジョシュ・ブローリンやジェイソン・モモア、チャン・チェン、ステラン・スカルスガルド、ハビエル・バルデム、ゼンデイヤ、そしてシャーロット・ランプリングと、国籍も世代も様々な豪華キャスト陣の出演が発表されている。

「スター・ウォーズ」シリーズや宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』(84)など、多くの作品に影響を与えたとも言われている原作小説は、その壮大なスケールと複雑に絡み合う人間模様から映像化が困難といわれながらも、これまで多くの映画人たちが挑んできた歴史がある。最初に挑んだのは『猿の惑星』(68)を手掛けたプロデューサー、アーサー・P・ジェイコブス。しかし、1973年にジェイコブズが亡くなったことで中止になってしまう。

初の映像化に漕ぎつけたのはあの鬼才!しかしその出来栄えは…

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画像はVanityfair(@vanityfair)公式Instagramのスクリーンショット

その後ジェイコブズのプロダクションから権利を取得したのは、『エル・トポ』(70)で注目を浴びたチリ出身の映画監督アレハンドロ・ホドロフスキーと、プロデューサーのジャン・ポールギボン。彼らのプロジェクトではオーソン・ウェルズがハルコネン男爵を演じ、シャッダム四世役を演じるのはサルバドール・ダリ、そして特撮監督にダン・オノバン、建造物等のデザインには後に『エイリアン』(79)を手掛けるH.R.ギーガー、音楽にはピンク・フロイドと超豪華な布陣が予定されていた。しかしドキュメンタリー映画『ホドロフスキーのDUNE』(14)でその経緯が語られている通り、資金難によって企画は頓挫する。

そしてイタリアの大物プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティウスが権利を獲得し、リドリー・スコットが監督に指名されるが折り合いがつかずに降板。そこで白羽の矢が立ったのは、当時『エレファント・マン』(80)で気鋭監督として脚光を浴びていたデヴィッド・リンチ監督。彼は『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』(81)の監督オファーを断って本作を選んだというのも有名な話だ。そしてなんとか完成に漕ぎ着けるのだが、リンチ自身に最終決定権が与えられず、彼の意図しない大幅な編集が施されたこともあって批評的・興行的に大失敗。2000年に再編集版が製作されるも、リンチの名前はクレジットされず“アラン・スミシー”の名義になった。

21世紀の鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴはどのように立ち向かう?

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が“映像化不可能”の原作に挑む!
画像はVanityfair(@vanityfair)公式Instagramのスクリーンショット

それ以降もテレビのミニシリーズとして映像化されたが、この原作が歩んだ紆余曲折の道のりを並べるだけでもかなりの困難が待ち構える作品であるとわかるだろう。そうした“呪われた”作品に果敢に挑むヴィルヌーヴ監督。

カナダで90年代からインディペンデント作品の旗手として注目されてきた彼は、衝撃のドラマで世界中を驚愕させた『灼熱の魂』(10)でアカデミー賞外国語映画賞にノミネート。その後ハリウッドに渡り、まったく毛色の異なる3つのサスペンス映画を手掛けると、『メッセージ』『ブレードランナー2049』(17)のSF2作品で一気にトップクラスの監督へと名乗りをあげた。

そんなヴィルヌーヴが、本作の映画化にあたり絶対に譲れなかった条件というのは「二部作」にすることだったという。ヴィルヌーヴは「この世界はとても複雑で、ディテールにこそその力は宿っている。一本の作品にするという条件だったら引き受けてはいないだろう」と語っている。昨年暮れの時点で、すでに続編の企画が動きはじめているとも報じられており、さらに「HBO Max」で配信予定のスピンオフドラマ「Dune: The Sisterhood」も進行中。ヴィルヌーヴは続編のメガホンはもちろん、スピンオフのパイロット版でメガホンをとり、製作総指揮も兼任することが明らかになっている。

全米では12月18日(金)に公開予定!続報に注目したい
画像はジョシュ・ブローリン(@joshbrolin)公式Instagramのスクリーンショット

原作小説は第1作「砂の惑星」からはじまり全6作のシリーズ化がされているだけに、この一連の映像化プロジェクトも、今後いくつもの作品が重ねられていくことになる可能性が。そうなれば「スター・ウォーズ」などに続く新たなSF映画の重要なクロニクルとして、21世紀の映画史に名を残す作品になるのかもしれない。(Movie Walker・文/久保田 和馬)

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