「だしパック」は破って中身を使う！　プロが教える、手間暇いらずの“ウラ技”レシピ

あれもこれもとつい買ってしまう調味料。新しい味覚にワクワクしたのに、気づけばお蔵入り……。そんな調味料をカンタンおいしく使い切る方法を、調味料ソムリエ／野菜ソムリエのMICHIKOが伝授！ 今回は、「だしパック」の使い切り方法です。

だしパックとは？

食卓には欠かせない出汁（だし）。世界的にも「umami」として広く知られています。だしとは、「うま味」を抽出した調味液のこと。手間暇かけてだしを引くとおいしいとわかってはいても……。そんな時は、だしパックを使って本格的なうま味を味わってみませんか？ お料理がおいしくなること、間違いなし！

だしパックは、鰹節や昆布、干しいたけ、あご出汁等、使っている素材も多種多様ですが、これは複数の素材を組み合わせることでうま味の相乗効果が高まるからです。また、塩などの調味料を加えたものもあります。和食だけでなく、コンソメや中華だしの代わりにもなりますよ。だしには、心を落ち着ける成分が入っていることがわかっているとか。だしパックで濃い目のだし汁を作り、そのまま飲んでも、レモンの輪切りを入れてレモンだしもおススメ。だしでホッコリしてみませんか？

だしパックのアレンジレシピ：カップ味噌スープ、鯛のカルパッチョ、浅漬け

だしパックはだし汁を作るのはもちろんですが、パックを破って中身を出せば料理の調味料としても使えます。目安の量は、だしパック1袋で2～3人分です。

火もレンジも使わないのに、本格おいしい！

★味噌スープ （1人分）
材 料：
・だしの中身・味噌 各小さじ1
・熱湯 150ml
・お好みの具材

作り方：カップにだしと味噌を入れて、熱湯を注ぐ。お好みで豆腐や万能ねぎなどを加える。

☆番外編：鯛のカルパッチョ
材 料：
・刺身 60g
・お好みの薬味等
・【Ａ】だしの中身（昆布系）、オイル 小さじ１╱２

作り方：刺身に【A】をかけ、お好みの薬味を添える

☆番外編：浅漬け
材 料：
・キャベツ等のせん切り生野菜 50ｇ
・だしの中身 小さじ１

作り方：ポリ袋に野菜とだしの中身を加えて軽くもみ、冷蔵庫で30分ほど寝かせる。
＊だしパックは調味料が入った商品を使用しました。

だしパックの中身はいろいろ使える！

だしパックの中身を加えるだけの料理はいろいろあります。定番の使い方は、焼き飯や野菜炒め、お好み焼きなどの味付けに。ほかに、ご飯に混ぜておにぎり、納豆や野菜サラダに振り入れたり、唐揚げやハンバーグの下味に混ぜたり、2合の米にだしパック1袋と酒と醤油を少々加えて炊けば炊き込みご飯になります。

だしを取った後の「だしガラ」は捨てずに、大根おろしに混ぜたり、冷ややっこや生卵ご飯にトッピングしたり、アーモンドなどを加えてふりかけにしたりして、おいしく食べましょう。だしで、深いコクとうま味、風味がたっぷり！ 心もまったりと♪

お料理の時間を大切に、楽しみながら作りましょう。

MICHIKO（みちこ）
調味料ソムリエ、野菜ソムリエ。「調味料選手権」審査委員長を務める。『KinKi Kidsのブンブブーン』（フジテレビ系）『教えてもらう前と後』（TBS系）ほか、テレビ出演多数。食養生士・料理研究家・調味料研究家