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算数嫌いな子どもにさせない!小学生が算数を好きになる秘訣とは

  • 2020.5.14
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自分の子は算数が苦手なのではと感じる親は少なくないのではないでしょうか。他の科目に比べ算数は積み重ね学習であり、途中で不得意な部分があったら飛ばしても大丈夫というものではありません。つまずいたところがあるとその次も理解出来なくなりどんどんついていけなくなり、中学の数学で更に難しくなり全く分からないということになってしまいます。

小学校の算数とはどんなことを学ぶのか、また算数嫌いな子が好きになる為の教え方についてご紹介します。

小学校の算数で身につける力

小学校の算数ではどんな力を身につけることが出来るのでしょうか。

文部科学省の指導要領によると資質や能力の3つの柱に対応しています。それぞれの柱を見てみましょう。

(1) 知識及び技能

小学校の算数では、数量や図形などの基礎的・基本的概念を理解出来ます。こういった概念や性質を習得することで、日常にある数字や図形を数理的に処理する能力を身につけることが出来ます。

(2) 思考力・判断力・表現力

数字や図形などを捉え、見通しをもって筋道を立てて考察する力や、数量や図形の性質などを見出して発展的に考察する力、数学的表現を使って事象を簡潔・明瞭・的確に表す力です。

(3) 学びに向かう力、人間性

数学的活動の楽しさや数学の良さに気付き、よりよく問題解決を行う態度が身につきます。学んだことを生活や学習に活用する態度も身につきます。

小学校で学ぶ内容

小学校の算数で学ぶ内容と注意点を、学年毎に知っておきましょう。

・1年生

全ての基本となる学年です。始めに1ケタの足し算・引き算を学び、その後繰り上がりのある足し算・繰り下がりのある引き算を習います。ここまでであれば入学前に学習している子が少なくありませんが、基礎をしっかりと出来るようにしておくことが大切です。

・2年生

まず習う重要なことはひっ算です。ここでつまずく子も多い様です。つまずいている様であれば、1年の繰り上がり・繰り下がりをしっかり復習しましょう。ひっ算が苦手な場合は、問題の量をこなして慣れていきます。

もう1つこの学年で重要な単元は九九です。九九は今後全てに関係しますので、しつこいくらいに練習をして完璧にしておきましょう。

・3年生

3ケタのひっ算や、ひっ算のかけ算を学習します。難しく見えるので拒否反応を示す子も多くいますが、基礎が出来ていればその応用です。「どこまでなら出来るか」を見極めてあげて、段階的に計算が出来るようにしていきましょう。わり算を学ぶのもこの学年です。ここでつまずくのは九九が不完全である可能性が高いので、九九のおさらいをしましょう。そして山場は分数で、ここでつまずく子は少なくありません。計算力の問題ではなく、分数のしくみを理解することが重要です。図を多用したり、ケーキなどで実際に分けたりしながら考えてみるクセをつけましょう。

・4年生

わり算のひっ算を学習します。あまりのあるわり算を習得していないと理解が難しくなります。分数についても帯分数・仮分数・真分数などより複雑なものを学びますので、苦手な場合は3年生の復習をしっかり行います。

同時に小数の基礎を学習します。小数点の計算では、小数点以下の数が異なるを分からなくなってしまう子が少なくありません。小数の足し算・引き算を復習することで小数の意味を理解出来ているかを確認しましょう。

文章問題も増えます。算数で新しいことを学ぶ上に読解力が必要となり、混乱してしまう可能性があります。低学年の内から読解力を身につける様にしましょう。

・5年生

学ぶ単元が急に増加し、難易度が一気に上がります。多い単元の中で不得意なものがあれば、夏休みなどの長期休暇にしっかり復習を行い、確実に理解を深めていきましょう。4年生までの復習に重点を置くことも場合によっては必要です。

具体的な単元としては奇数・偶数、倍数・約数、分数の約分や通分、分数と整数のかけ算やわり算、分数と小数の変換、小数のかけ算やわり算で、文章題では平均や割合、グラフなどから読み取る問題も出てきます。問題自体が複雑となる為、親が教えることが難しくなってきます。分からないことはすぐに先生や塾などで確認しておきましょう。

・6年生

基本的には今まで学習したことのまとめとなります。新しい単元は多くありませんが、中学数学の基礎となる為受験などを考えていないとしても完璧に習得しておくことが大切です。

単元としては、比例と反比例の理解が難しい場合があります。復習する場合は5年生で学ぶ「平均」について理解を深めましょう。

算数好きの子どもにする為の秘策とは

算数は前述した様に積み重ねの学習であり、逆に言えば基礎がしっかりできれば応用問題にも対応することが出来ます。嫌いという気持ちが働くと基礎を抑えることが出来ません。算数を好きにさせながら教えるポイントを見てみましょう。

(1) 実生活に取り入れる

算数という教科だけを切り離して考えるのではなく、日々の生活に深く関わっているのだと感じると、算数を身近に感じて興味を持つようになるでしょう。オヤツを食べる時に足し算・引き算・分数などを織り交ぜたり、買い物に行ったら金額の計算をしたりするなどして、関心を高めましょう。虫捕りやかくれんぼで数を数える習慣が身につけられます。一緒に料理をすると分量やお皿に分ける時など、数を使う場面がたくさん登場します。普段から数字を意識した話し方をしてみた上で、そういった場面に参加させてみましょう。

(2) 教える際は褒める

簡単な問題が出来た時には特に褒めずに次に進んだりしていませんか?算数では1つの問題を解くことが1つのゴールであり、その繰り返しで応用問題にも発展することが出来ます。そして子どもは、褒められると達成感を得るので次も頑張ろうというモチベーションを高めることが出来ます。問題が解けたらしっかりと褒めて、自信につなげていきましょう。

(3) 間違うことが前提

解けた時に褒めても、間違った時に叱っては意味がありません。ミスすることは当然ありますし、計算ミスをして苦手意識を持ってしまうこともあります。本人にも「間違うことはあるから気にしなくていいよ」と伝え、ママも「こんな間違いをするなんて」と叱ることのないようにしましょう。間違えた部分はどこが違っていたのかをしっかり考え理解に努めましょう。

(4) 苦手な部分を理解する

理解が不十分でも何となく解けてしまうということもあり、分かった気になることがあります。算数ではさまざまな能力が求められる為、どの部分を理解していないのかを明確にしていきましょう。問題の意味が分からないのか、計算式を作ることが出来ないのか、という違いで対策は異なりますよね。子ども自身にはどこが苦手なのか自分でも分からないことがあります。一つずつ確認しながら、苦手な部分を見極め理解につなげましょう。

(4) 集中力をつける練習をする

小学校に入ると新しいことを学ばなければいけないのに、それまで机に向かったことすらなければとても集中することは出来ないでしょう。未就学・低学年の内は10分など短い実感で構いません。机に向かって何かに集中する習慣をつけておくことで、新しいことを学ぶ際にしっかり取り組める力になります。その後より粘り強く解く必要性が出た時に、集中して取り組める様になるでしょう。

苦手克服の対策

算数は土台となる基礎がとても重要です。そこでつまずくと、その後の理解が進まないだけではなく算数に対して苦手意識がうまれてしまいます。算数を得意になる為の対策を分野ごとに見てみましょう。

(1) 繰り上がり、繰り下がり

1年生で習う単元ながら、最初におとずれる関門とも言えます。

繰り上がりが苦手な子は、10の分解・合成が出来ないことが原因です。数(特に10)を2つに分ける練習をたくさん行いましょう。

繰り下が引き算のパターンは全部で36問(算数の教科書に計算)ですので、これを反復練習しましょう。36が多ければ最初は半分の18から始めても良いです。毎日行うことで慣れていけば苦手意識がなくなります。徐々に18から段階的に増やしてみましょう。

(2) 図形

図形が苦手な子は、頭の中で形を想像するのが苦手なのでしょう。可視化することが理解への近道です。図形をノートに書くことで情報を整理し理解できます。実際に紙などで図形を作って分解してみるのもいいですね。図形パズルは数理的思考力を身につけることも出来てオススメです。

(3) 百分率や割合

机上では理解が難しいのが百分率や割合です。対策としては、買い物に行った際「〇パーセント引き」などの表示から値段を計算してみます。実際の値札などを見て計算することで理解が深まりますし、実生活に活用出来ることを知れば興味を持てるようになるかもしれません。

算数については、子どもだけではなく親も苦手意識を持つ方が少なくない様です。しかし苦手な素振りを見せることで「苦手でもいいんだ」と子どもが間違った認識をしてしまう恐れがありますね。低学年の内は比較的簡単な単元となるので、一緒に取り組むことで子どもが算数を楽しめる様にしていきましょう。

算数を好きになり、苦手だという意識を持たずに勉強を続ければ、高学年になって親が教えることが難しくなっても自分で問題に取り組める様になっていきます。まずは基本をしっかりおさえて、実生活と連動させながら楽しんで学べる環境を作っていきましょう。

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