大人だからこそプラスにはたらく「ピンクメイク回帰」5選

ピンク＝もともと肌に内在する色み。そう解釈し直せば、パブリックイメージにアレルギー的な意識を抱えていた人もピンクメイク回帰へのハードルが下がるはず。ここでは大人だからこそプラスにはたらく、ピンクのポテンシャルを5つのパターンで実証。

SMALL PINK
無条件にかわいい「小さいピンク」
きちんと見せつつなごませる大人ピンクにかわいいユーモア
どう転んでもかわいげがついてくるピンクは遊びを許容する懐の深い色。極端に小さい、意外性のあるフレームワークをコクのある深いピンクでいなして、ゆるさとフェミニンを両得。

トップス 24,000円＋税／ENFOLD パンツ 7,900円＋税／サンタモニカ原宿店 チェーンつきサングラス 19,000円＋税／ダブルラバーズ（SCREEN SHOT）

□コクのあるピンクをそれとなく

＜Cheek＞
 A-1 
明度を落としたプラム

オンリーミネラル N by ONLY MINERALS ミネラルソリッドチーク コンプリート 02 3,200円＋税／ヤーマン 軽やかな発色。

>> じゃませず埋もれないやさしい寒色
＜Eye＞
 A-2 
かすかな熱量で輝くミント

キャビアスティックアイカラー 2004（3月11日限定発売） 3,000円＋税／ローラ メルシエ ジャパン なめらかにのびて、ぴたりとなじむ。

>> 同系色で「まとめる」方向に着地
＜Lip＞
 A-3 
イメージした色がそのまま唇に

ザリップスティック ボールド 005 3,200円＋税／アディクション ビューティ ひかえめなツヤとボリュームで唇の色になりきるミスティピンク。

How To…
血色の枠内で選べば強い色でも突飛じゃない

＜Cheek＞
（A-1）を黒目の外側からほお骨に沿って平行かつ小さめの楕円形にポンポンと指でなじませる。大人なピンクを意外なサイズ感で。それだけでひと味の違いがかなうもの。
＜Eye＞
青みつながりで必然的に合うミントシャドウ（A-2）をチークと連動させた位置（目のきわ・黒目の外側）に。
＜Lip＞
アイキャッチーな要素は2つで十分。リップはなじみ系（A-3）でさらりとこなしてバランスをとって。

MAGENTA PINK
シンプルを助ける「役割のあるピンク」
白Ｔのドライなムードをあっさり裏切る貫禄リップ
シャドウレス、チークもミニマムにとどめ、センシュアルなベリーピンクルージュを隙なくきっちり。赤リップに逃げない。ただそれだけの選択が脱・無難のボーダーライン。

Ｔシャツ 2,000円＋税／ヘインズ（ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター）パンツ 28,000円＋税／ギャルリー・ヴィー（GALERIE VIE 丸の内店） スカーフ 2,900円＋税／サンタモニカ原宿店

□ 1点で空気が変わる

＜Lip＞
 B-1 
甘さをそぎ落とした「女前」ピンク

リップスティック N316・同 ケース N02 3,000円＋税（セット価格）／ポール & ジョー ボーテ ほどけるようにクリーミィにのびて唇を彩る。

>> 骨格を整える影に徹する
＜Cheek＞
 B-2 
肌をドレスアップする感覚で

ハイライタークチュール 2 6,000円＋税／イヴ・サンローラン・ボーテ リュクスなゴールドローズ。自在な濃度調整がきくフォーミュラ。

>> 目元は最小限でいい
＜Eye＞
 B-3 
やわらかな陰影を描くあいまい色

インディストラクティブルアイライナー 03 3,500円＋税／THREE 黒にはないぬくもりと静けさを感じさせるやさしいグレー。ストロークワーク自在。

 B-4 
マゼンタと影色を穏やかにつなぐ

トーン ロング ラッシュ マスカラ 05 2,800円＋税／トーン メタリックな質感の深いパープルがまなざしに躍動感を生み出す役割を担う。

How To…
スタイルのある人へと導くマゼンタのスタンドプレー
＜Lip＞
センシュアルなピンク（B-1）をジャストラインできっちり塗る。
＜Cheek＞
（B-2）をほお骨に平行にオン。色ではなくツヤだけがのるイメージで骨格を浮き上がらせて。
＜Eye＞
リップの強さを少しだけゆるめるグレーのアイライン（B-3）を目尻に小さく。パープルマスカラ（B-4）は4アイテムをつなぐカラーバランサー。下まつ毛のみに塗布。

BITTER PINK
ブラウンに飽きたときにちょうどいい「ビターなピンク」
慣れ親しんだ「ブラウンに近い」という安心感の中で
まろやかなピンクを軸に据えつつも、ブラウンにつながる赤みで脇を固めることでコンサバ感を軽やかに払拭。さらにチークレスという振り切った引き算が、「落ち着いているのに抜けもある」完璧な着地点に誘導する。

カーディガン 12,000円＋税／BLACK BY MOUSSY（バロックジャパンリミテッド） パンツ 35,000円＋税／ロゥタス（ロゥタス カスタマーサービス）ターバン 8,000円＋税／パルマ ジェルマン（デ・プレ）

□ブラウンに穏やかにつながっていく色み

＜Eye＞
 C-1 
どうこなしても品がいい

コンスピキュアス アイズ 02 7,000円＋税／Amplitude クリームベース、乾式＆湿式シャドウ。計算された3色3質感で構成。

 C-2 
少しの差で女っぽいが加速

UZU モテマスカラ バーガンディ 1,800円＋税／UZU BY FLOFUSHI 甘くグラマラスなまなざしへアプローチする。

＜Lip＞
 C-3 
レディ時々モード

ルージュ ココ フラッシュ 126（4月17日発売） 4,000円＋税／シャネル モード方向に舵を切るディープローズウッド。

How To…
ブラウンの「ニュアンスを含む」という安堵感
＜Eye＞
（C-1）を使用。アイホールと下まぶたの涙袋にソフトピンクa、黒目上だけにベージュピンクc、黒目下だけにbを。さらにボルドーのカラーマスカラ（C-2）をさらりと塗布。ソフトなピンクを広範囲に広げたぶん、比重を下に傾けるブラウンピンクで甘さをカット。
＜Lip＞
チークレスでもきちんと感のある旬顔に着地させる赤みのローズブラウン（C-3）でバランスをとって。

EFFORTLESS PINK
気張らずにスタイルをつくる「心地よいピンク」
甘い色を「ぼんやり」と、アクセントはなくていい
武器になるのは、フィルターを1枚かけたようなやわらかい光をまとう肌。あえてポイントをつくらず、顔の中央にゆるくピンクを集約する。少しの差異がスタイルを生み、さらに求心的にすることで小顔もねらえる。

コート 56,000円＋税／ルル・ウィルビー（アルアバイル） トップス 6,800円＋税／デミルクス ビームス（ビームス 新宿）パンツ 42,000円＋税／サヤカ デイヴィス（新宿高島屋 スタイル＆エディット） シューズ 11,000円＋税／アダム エ ロペ

□三角ゾーンに「求心的にピンク」

>> 肌の温度と湿度を上げる
＜Cheek , Eyebrow＞
 D-1 
くすんでる？くらいが好バランス

プレスト チークカラー N 01 5,300円＋税／レ・メルヴェイユーズ ラデュレ ほのかにグレイッシュなピンクだから悪目立ちせずほどよい甘さ。

＜Cream＞
 D-2 
偏光パールが肌印象を底上げ

〜ハングオーバー〜 ピロー クリーム 45mL 5,200円＋税／トゥー フェイスド 偏光パール配合のナイトクリーム。休日のベースメイクがわりにも。

>> 日常づかいできるラメ
＜Eye＞
 D-3 
大人にちょうどいい赤みピンク

ザ アイシャドウ L 162 2,000円＋税／アディクション ビューティ ピンクに苦手意識があっても恥ずかしがらずにこなせるレッドピンク。

>> 視線を拡散させる役割
＜Lip＞
 D-4 
飾りすぎない乳白ピンクバーム

ローズ・パーフェクト・リキッド 001 4,000円＋税／パルファム ジバンシイ 色名”パーフェクト・ピンク”。白を含む淡い発色。

How To…
顔の中央にピンクを集約
＜Cheek＞
（D-1）をブラシにとり鼻をまたぐように色づける。大人の抜け感を加算する目的でパール入りのクリーム（D-2）を上から重ねる。
＜Eyebrow＞
視覚的な引っかかり要素として眉もほのかにピンクに色づけ（D-1）。
＜Eye＞
（D-3）は上下目頭のみ。ここもラインでのせるというより、目頭ににじませる感覚。
＜Lip＞
透ける乳白（D-4）で力みを抜く。

NUANCE PINK
理想と必要を兼ねる「あいまいなピンク」
力は抜けても手は抜かない、飾り立てずに存在感
どこか抜いたら、「締め」の要素を加えたくなるのが常だけど、ここでは封印。肌からつかず離れずの柔和なくすみ色だから、照れずにこなせるキラキラ以外はとことんリアリティ重視。どこも締めずに欲張らないのが正解。

シャツ 41,000円＋税（参考価格）／フィナモレ（アマン） ワンピース 18,000円＋税／ADAWAS（ショールーム セッション）パンツ 7,500円＋税／ナチュラルビューティーベーシック ミュール 13,900円＋税／A de Vivreゴールドイヤカフ 10,000円＋税／Jouete シルバーイヤリング／モデル私物

□あいまいな色みに乗じて堂々とキラキラ

＜Eye＞
 E-1 
大人に着地させるくすみ色

トーン ペタル リキッド アイシャドウ 08 2,900円＋税／トーン カラーパールをふんだんに含むのに、大人のまなざしを確保できる。

>> チークもあいまい
＜Cheek＞
 E-2 
肌にあたたかみを加算

ハイライティング パウダー L01 ゴールデンローズグロウ（限定品） 5,800円＋税／ボビイ ブラウン つけ方次第でアレンジがきく。

>> 大人の枠からはみ出さないために
＜Lip＞
 E-3 
品がいいベルベット感触

ザ ルージュ ベルベット BE801 3,500円＋税／コスメデコルテ セミマット質感の落ち着いたピンクベージュで無難にならない。

How To…
光だけで「間が持つ」、アクセ感覚のチークでバランス
＜Eye＞
アイホール上に（E-1）を置き、指でなじませる。このとき、目のきわにのばさず、意図的に抜くことで、アンニュイな目まわりに。涙袋には薄く、マスカラは上下ともになし。
＜Cheek＞
ほお骨に沿ったニュートラルな線形に。チークがわりにハイライター（E-2）を使うことで、間をつめずに立体感だけを足せる。
＜Lip＞
落ち着いた色み（E-3）をオーバーリップで大胆に。

NEW CHOICE !
新たなピンクは「幅が広がる」視点で選ぶ
パブリックイメージにとらわれない「ワクワクがある」ピンク
どうせピンクコスメを新調するなら、ちゅうちょせず、遠慮なく。「心が躍る」所有欲を満たすものがいい。

01.NYX
Item : LIP GLOSS

ここにしかないアイキャッチーなピンク 〈右から〉パウダーパフリッピー リップクリーム PPL05・PPL18 各1,500円＋税／ニックス プロフェッショナル メイクアップ パウダリーな仕上がりだから悪目立ちしない。

02.COFFRET DOR
Item : MULTICOLOR

またたくたび表情を変える光 〈上から〉コフレドール 3Dトランスカラー アイ＆フェイス PK-46・PU-63（3月16日発売） 各1,600円＋税（編集部調べ）／カネボウ化粧品 きらめくピンクの固定観念にとらわれないクリア系。

03.JILL STUART
Item : MULTICOLOR

アイコニックなたたずまい 〈上から〉アイコニックルック アイシャドウ クリスタル カラット 01・02（4月4日限定発売） 各2,200円＋税／ジルスチュアート ビューティ 見た目で選ぶ→メイクが楽しくなる、の好循環を生む。

04.CHANEL
Item : NAIL LACQUER

スタイリングの中心に据えたい ヴェルニ ロング トゥニュ 759（4月17日発売） 3,200円＋税／シャネル エネルギーを感じるみずみずしいピンク。鮮烈でありつつ、あくまでシックに仕上がるのはシャネルならでは。

05.Dior
Item : ROUGE

リップ中央に星がきらめく 〈右から〉ディオール アディクト ステラー ハロ シャイン 563・482（3月6日発売） 各4,000円＋税／パルファン・クリスチャン・ディオール 中央の星部分はパールピグメント。ひと塗りでグラデ唇に。

06.DOLCE&GABBANA
Item : EYE SHADOW

どんなシーンにもフィットする組み合わせ フェリンアイズ インテンスアイシャドウ クアッド 6 7,800円＋税／ドルチェ＆ガッバーナ ビューティ 日常づかいもドレスアップもこなせる。D&Gらしいレオパード柄が目を引く。

07.GIVENCHY
Item : PRIMER

ピンク下地でブルべに仕向ける意外性 タン・クチュール・ラディアント・ドロップ 01 15mL 6,300円＋税／パルファム ジバンシイ かすかに青みを含むライトピンクのリキッドハイライター。ブルべ肌にひそかに傾ける。

08.AQUA AQUA
Item : BLUSH

ピンクアレルギーでもこなせる穏やかさ アクア・アクア オーガニッククリームチーク 03 2,000円＋税／RED 血色を補う感覚で使える、使い勝手のいいナチュラルな華やかさとツヤ。大人に似合う大人のためのピンク。

09.ONLY MINERALS
Item : MULTICOLOR

骨格を引き立てるマーブル オンリーミネラル ミネラルブルーミングカラー 01 3,200円＋税／ヤーマン ローズとピンクベージュの組み合わせ。バラの花びらを粉砕したローズパウダーが華やかに香るマルチユースカラー。

10.to/one
Item : LIP GLOSS

カジュアルと相性がいいキラキラ トーン ペタル エッセンス グロス 09 2,500円＋税／トーン ヘルシーとキラキラ、相反する要素が同居するスパークルピンクの透け色リップグロス。とろんとなめらかな質感。

11.NARS
Item : BLUSH

ポジティブマインドでこなしたい強気なピンク ブラッシュ 4046 3,700円＋税／NARS JAPAN シルキーに肌にフィットする超微粒子パウダーで粉っぽさゼロ。人気の限定色が復刻で再登場。小さなアクセントに最適。