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恋人候補と「政治の話」はタブーでしょうか?【ひかりの恋愛相談室】

  • 2020.5.12
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「ひかりの恋愛相談室」では、人気書籍 “ 「大人女子」と「子供おばさん」"の筆者であるコラムニスト・ひかりさんにGrapps読者様のお悩みを答えていただきます。

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婚活中、恋人候補の相手とはお互いの自己紹介だけでなく、さまざまな話をして理解を深めるものですが、そんなとき、一般的にダブ―だと言われている「政治の話」はしてはいけないものなのでしょうか?今回は、こういったお悩み相談です。

Kさん・38歳のお悩み

新型コロナウィルスによる外出自粛のため、ネット婚活をやっています。今はすぐに会うことはできないので、意中の相手とは色々な話をして、お互いのことを理解し合いたいと思っていたのですが、「10万円一律給付金」の話の流れから、政治の話へと展開していきました。

彼はこんな状況なのに全く政治に興味がなく、知識も意見もまるでなかったので、頼りなさを感じ、気持ちが冷めてしまいました。そんな風になってしまうのは、おかしいのでしょうか?そもそも婚活相手とは、政治の話はしてはいけないものなのでしょうか?

Kさんへの回答

確かに一般的に、「政治、宗教、野球の話は、タブー」だと思っている人は少なくありません。また婚活中にする話題かどうか、というのも、人によって変わってくるところはあるでしょう。

ただ、「こんな状況でも政治に興味を持たない男性を頼りなく感じた」というのは、Kさんの素直な気持ちでしょうし、それで気持ちが覚めるのも仕方がないことのように思います。

やはり結婚相手選びとなると、「どれだけこの社会で生きていく力があるか」というのも、チェックポイントの1つになるものです。そのためにも、「それなりに世の中の流れや政治の動きに注目している人なのか」を気にすることは、間違いではありません。

今回のコロナウィルス騒動をきっかけに、政府の動きに注目し、自分なりの意見を持つようになってきた人は少なくありません。Kさんはそれもあって、彼と政治の話になったのであれば、それは普通のことだとも言えます。

特に今回の「10万円一律給付金」になる流れでは、今まで政治に関して他人事だと感じていた人も、気にするようになりましたしね。自分の生活に直結する話ですしね。

海外とは違って、日本では政治の話はどこかタブー視されているところはありますが、個人的な意見を言うと、自分たちの国の政治に無関心でいることの方が、問題のように感じます。今回のように、政治の動きによって、自分たちの生活に大きく影響を与えることも出てきますしね。

だからむしろ、「どうして今、世の中がこういった状況になっているのか」というのを、自分でも色々と調べて、自分なりの意見を持つことは、とても大切なことだと思っています。このとき注意すべきことは、上っ面の状況だけを見ているうちは分からないことも色々とあるので、一部の情報だけを鵜呑みにしない方がいい、ということです。自分でも色々な情報を調べて、深く状況を見つめると見えてくることもあるでしょう。

「意見が違ってもOK」という気持ちを持つことは大切

ただ、政治の話をするときに気を付けなくてはいけないのは、「意見が違っても、喧嘩にならないようにすること」です。人それぞれ、自分の置かれている環境や人生観もあるので、意見は違って当たり前だという思いがないと、「自分は正しい、相手は間違っている」という態度になりがちです。そうなると、言い争いになる可能性は高まります。

結局、一般的に、政治、宗教、野球の話題がタブー視されているのは、意見が分かれたときに喧嘩になって関係を壊しやすいからなんですよね。

特に日本人の場合は、海外の人とは違って、政治について友達と話す機会があまりないまま大人になってしまうことが多く、さらに議論をあまり好まない人が多いので、「政治について意見をぶつけ合う」ということに対して、免疫がない人が多いんですよね。だからこそ、上手に意見を交換し合うことができないところもあるのです。

だから、これは政治の話に限らないのですが、意見が分かれたときは、相手の意見もきちんと聞いて、自分の意見とは違ったとしても、「そういう考え方ものあるのね」と受け止められるようになることは、大切だと思います。そのときは、自分が相手と同じ意見に変わる必要はなく、「この人がそういう意見を持っていること」だけを受け止めればいいのです。

おそらくどんなに話し合いをしても、もともと政治観が違う2人の意見が一致する可能性は低いものです。さらに言えば、2人の意見が分かれようが、一致しようが、2人の力だけで直接的に政治を変えることは難しいものです。だから、どんな政治観を持とうが、相手の自由だと思うことも大切なのです。

逆に、政治観ではなく、2人の共同作業において意見が割れたときは、「お互いに折り合いをつけること」が大切になってきます。これは2人の力で直接的に変えることが出来るものですしね。

このとき、どちらかの要望ばかり通って、もう片方が我慢している状態が続くと、関係が壊れてしまいます。だから、折り合いをつけられる自分になった方がいいし、逆に、それができる相手かどうかは、結婚相手を選ぶときにはチェックした方がいいでしょう。

ただ、話を戻すと、今回のように「相手が政治に関心がないことが気になる」というのは、「お互いの政治の意見が違う」という話とはちょっと違ってくるので、それで相手に対する気持ちが冷めてしまうことは、仕方ないことだと言えます。

だから、「この相手はご縁がなかった」と思って、次は、「政治の話であっても、喧嘩しないでお互いの意見を交換し合えるような相手」を探してみてはいかがでしょうか?

そういう話ができる女性を求めている男性もいますしね。Kさんは、きっとそういう相手の方が、相性がいいと思いますよ!

コラムニスト・ひかり

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