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おうち時間は季節の野菜を使って保存食づくり。料理コーディーネーター・冷水希三子さんがつくる“丁寧な暮らし”。

  • 2020.5.12
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自宅兼仕事場の家で過ごす時間は、切り替えがなくいつも変わらない。仕事も寛ぎも料理が中心。そんな冷水希三子さんの家時間の過ごし方を教えてもらいました。

家での小さな手間が重なり“おいしい”を運んでくれる。

「私は仕事以外の時に家で何をしているんだろう?と考えた時、寛ぎ時間も料理でした。ということは、私は家ではずっと寛いでいるのかも(笑)」そう笑いながら話す冷水さん。

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果汁を無駄にしないよう、必ず手で絞るという冷水さん。家時間は季節の野菜を使って保存食づくりを。
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家の中には植物、器が飾られている。「とりあえず、で買ったものはありません」

この日作っていたのは、“手作りポン酢”。これは仕事ではなく自分用。「“おいしいものが食べたい”という気持ちが強く、これでいいかと何かを口にすることはほぼありません。だからこの手作りポン酢も、おいしく食べるための下準備。作るといっても本当に簡単で、鰹と昆布でだしこをとって濾したら、薄口醤油、酢、みりん、酒、甘夏の搾り汁を足すだけ。無駄にしたくないので、甘夏は皮をむいて手で搾ります。春夏は実山椒の塩漬け、唐辛子の酢漬け、塩漬けも保存食として作ります。無農薬の果物や野菜を取り寄せているので、むいた皮はそのままざるへ」

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一つ一つ甘夏の皮をむく作業も愛情があふれている。

だしや甘夏のいい香りで満ちた家の窓際には、他にも果物の皮がざるに載って天日干しされている。「会津や信州のざるは実山椒やゆずの皮、野菜や唐辛子を干したり、大活躍。天日干しした野菜や皮は瓶に入れて保存し、料理に使います。柚子つなどの量でも天日干しを」

家と仕事場が同じであることによって、スペース的にソファが置けないということが唯一のネック。「その代わりに椅子やブランケットでゆったり過ごせるスペースを作ったばかりです」

【家時間のおとも】ヴィンテージの椅子と北欧のブランケット。

「〈YAECA〉で購入したヴィンテージのウィンザーチェアと岡山で購入した北欧ブランドのブランケットのセットが、おこもり時間をさらにリラックスさせてくれています」

【ベストツール】会津、信州などのざるはサイズ違いでそろえる。

「天日干しだけでなく、キムチ作りの時に白菜をどっさり入れたり、ざるの出番はとても多いので、持っていないサイズに出合うと買ってしまいます。この佇まいも好きなんです」

Profile/冷水希三子(ひやみず・きみこ)

料理にまつわるコーディネート、スタイリング、レシピ制作を中心に、書籍、雑誌、広告などで幅広く活躍中。
Instagram:@kincocyan

(Hanako1184号掲載/ photo:Kosuke Mae text:Maki Kakimoto)

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