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可愛いケーキとおいしいコーヒーを求めて、公団へ【週末アジア:シンガポール編】

  • 2020.5.12
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連載「週末アジア」は、アジアに精通している女性たちが、おしゃれなショップやカフェ、おすすめスポット、旬のニュースなどをピックアップして、まだまだ知られていないアジアの魅力をお伝えしていきます。いますぐに旅立つことはできないけれど、また旅ができる日々を楽しみに。

 

可愛いケーキとおいしいコーヒーを求めて、公団へ【週末アジア:シンガポール編】
出典 FUDGE.jp

 

シンガポールにはHDBと呼ばれる公団住宅がたくさんあります。「Everton Park」も、その1つ。

港湾スタッフの住居として1965年に建てられ、1979年にリノベーション工事が行われた際、一般市民も入居可能となりました。この古い公団の敷地内の、人の往来の多いこと!

というのも、Everton Parkの1階部分は店舗になっていて、老舗餅菓子店からお洒落なカフェまで、魅力的なお店が軒を連ねているんです。老朽化した建物だし、店舗スペースは狭小。

でも、緑に囲まれ、そこにのどかな自然光が注ぐ穏やかな光景や、ここで日常生活を送るローカルの人びとからもたらされる、ゆったりとしたムードは、なんとも言えない居心地の良さ。よって、ここに出店したい!、という若いオーナーは多数。

 

可愛いケーキとおいしいコーヒーを求めて、公団へ【週末アジア:シンガポール編】
出典 FUDGE.jp

 

「The Better Half」のジョナサンとフィインも、念願の自分たちの店を、昨秋、Everton Parkにオープンさせました。ジョナサンが得意とする焼き菓子と、フィインが得意とするコーヒーをオンライン販売し、1年半かけて資金を貯めていたのだそう。

このお店を知ったきっかけは、友人のInstagram。彼女がたまたま入ったカフェで食べたケーキがあまりにも好みで、お店で作っているのかと尋ねたら、オンライン販売をしている焼き菓子店にオーダーして作ってもらっているとの答え。その焼き菓子店が実店舗をオープン! と投稿していたのを見て、彼女の文章ににじんだ熱量に動かされて、わたしも行ってみたのでした。

 

可愛いケーキとおいしいコーヒーを求めて、公団へ【週末アジア:シンガポール編】
出典 FUDGE.jp
可愛いケーキとおいしいコーヒーを求めて、公団へ【週末アジア:シンガポール編】
出典 FUDGE.jp

 

Everton Parkの1階通路を歩いていくと、ぬくもりあるムードがお店から漏れ出ていて、「あそこだ!」とすぐにわかります。中に入ると、手前に2卓のテーブル。そして奥には、絵本に出てきたような、ほのぼのとした可愛いルックスのケーキがずらりと並んだカウンター。

 

可愛いケーキとおいしいコーヒーを求めて、公団へ【週末アジア:シンガポール編】
出典 FUDGE.jp
可愛いケーキとおいしいコーヒーを求めて、公団へ【週末アジア:シンガポール編】
出典 FUDGE.jp

 

どれにすべきか迷ってしまって、この日はジョナサンのおすすめに従ってグラメラカ(ヤシの砂糖)とアボカドのケーキをセレクト。アボカドはあえて青っぽさと食感を残してあって、いい意味でキャラクターが発揮されています。ぎっしりしていて重そうだけど、口当たりなめらかで、ほろりと消えていく生地もお見事。バリスタのフィインがいれるコーヒーは、ほどよい苦みがケーキの甘さとマッチ。

 

可愛いケーキとおいしいコーヒーを求めて、公団へ【週末アジア:シンガポール編】
出典 FUDGE.jp

 

そう、ここでようやく気づきました。「Better Half」とは、ベストパートナーの意であることを。ケーキとコーヒーの関係もそうだし、ジョナサンとフィインの関係もまた、ベターハーフだということでの、この店名。なんてロマンチック!

ケーキと、コーヒーと、情熱をもって頑張る若いふたりの姿に、心からほっこりさせてもらえるお店です。

 

((スポットデータ))
住所:1 Everton Park, #01-43, Singapore 081001
URL:https://www.thebetterhalf.sg

 

 

text:Ayako Tada

可愛いケーキとおいしいコーヒーを求めて、公団へ【週末アジア:シンガポール編】
出典 FUDGE.jp

編集&ライター。2006年、マガジンハウスに入社。雑誌『Hanako』『GINZA』編集部に勤務し、ビューティ、ファッション、グルメなどを担当。結婚を機に2016年よりシンガポールに移住。現在はフリーランスとして「Hanako.tokyo」やシンガポールのローカル誌などで活動中。

Instagram : @tadaayako

 

 

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