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2024年の「母の日」はいつ?由来は?なんでカーネーションを贈るの?

  • 2020.5.8
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【2024年1月24日更新】5月の第2日曜日は「母の日」。1908年に、アメリカで平和活動に貢献した亡き母を追悼するため娘が教会でカーネーションを配ったことが始まり、というのが定説です。カーネーションは母性愛を象徴する花で、花言葉は「母の愛情」。2024年は5月12日(日)です。普段はなかなか伝えられない感謝の気持ちを、フラワーギフトと一緒にお母さんに伝えてみませんか。


毎年5月の第2日曜日(2023年は5月14日)は「母の日」です。母の日の由来やカーネーションを贈るようになった理由、おすすめの母の日ギフトについて、和文化研究家の三浦康子さんに教えてもらいました。

母の日とは?

5月の第2日曜日は、母親に日頃の感謝の気持ちを伝える「母の日」。由来は古代ローマで行われていた神々の母リーアに感謝する春祭りや、17世紀のイギリスで出稼ぎ労働者が里帰りして母親と過ごす「マザーズ・サンデー」の風習など諸説あります。

中でも定説となっているのは、1908年のアメリカで、アンナ・ジャービスという女性が亡き母(ミセス・ジャービス)を追悼するために教会で母が好きだった白いカーネーションを配ったという実話。母のミセス・ジャービスは南北戦争の頃に平和運動を行った社会活動家でした。娘のアンナは、母に感謝する日を祝日にするべく普及活動を続け、1914年に当時のアメリカ大統領ウィルソンが5月の第2日曜日を「母の日」に制定。国民の祝日になったのです。

日本では1913年頃に教会の日曜学校で「母の日」の行事が始まり、1915年に青山学院の教授だったアレキサンダー女史によって紹介され、キリスト教関係団体が普及活動を開始。1931年には香淳皇后(昭和天皇の皇后)の誕生日である3月6日が「母の日」となりました。製菓メーカーなどが普及活動を展開して全国に広まったものの、第二次世界大戦に突入するとそれどころではない状況に。戦後の1947年、公式に5月の第2日曜日が「母の日」になりました。

2024年の母の日はいつ?

2024年の母の日は、5月12日(日)。

以降の日付は以下のようになります。

  • 2024年5月12日(日)
  • 2025年5月11日(日)
  • 2026年5月10日(日)

なんでカーネーションを贈るの?

カーネーションは十字架にかけられたキリストを見送った聖母マリアの涙から生じた花だとされ、「母と子」や「母性愛」を象徴する花。白いカーネーションは十字架にかけられる前のキリストとマリアを、赤いカーネーションはキリストの体から散った血の色や復活したキリストを象徴していると言われています。

カーネーションは5月の誕生花で、花言葉は「母の愛情」。そんなカーネーションをミセス・ジャービスが好んだことから追悼式に捧げられ、「母の日」のシンボルとなりました。当初はアンナに習って、亡き母には白いカーネーション、存命の母には赤いカーネーションを贈っていました。

感謝の気持ちをフラワーギフトに

母の日には感謝の気持ちを込めて、カーネーションを贈りたいところ。近年は赤にこだわらず、ピンクや黄色のカーネーションを選ぶ人も増えています。定番は生花のアレンジメントや鉢植えですが、長持ちするプリザーブドフラワーやハーバリウムも人気。カーネーションにスイーツや雑貨、コスメなどをプラスするのもいいですね。

渡すときは「いつもありがとう」のひと言も忘れずに。離れて暮らしていたら、メッセージを添えて感謝を伝えましょう。

監修:三浦康子

和文化研究家。日本の文化を今に生かす方法をさまざまなメディアで提案。「行事育」提唱者。著書に『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)他多数。

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