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自炊をしなくてもペスカタリアンは続けられるのか。【実録!私のカラダ改革〜Mさん編 Vol.3】

  • 2020.5.7
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肉をたくさん食べることでマッチョな身体を作り上げてきたMさんが、突如肉抜きをすることでスタートしたペスカタリアン生活。たとえ自分の意志が固くても、今の日本では、そのライフスタイルを阻む要素はいろいろあるだろう。自炊をしないというMさんは、どうやって切り抜けたのだろうか。

食べられるもの探しに奔走! でも、お昼休みに間に合わない……。

──自炊をしないMさんが、ペスカタリアン生活をするにあたり、困ったことはありましたか?

M 食べられるものを探すのが大変でしたよ〜(笑)。今はゆるくやっていますが、最初は完全に肉を排除しようとしていたんです。仕事の合間にランチを食べようと思ったら、六本木で45分間歩き続けるハメに。なぜかというと、見た目には肉を使っていなくても、加工過程でビーフエキスやチキンエキスを使用しているものが多かったんです。だから、今の日本で完全にカットするのは難しいのだと悟りました。食べたいものを探し回ったりするのはストレスですし、それは自分がやりたいことではないですからね。

──前とは行くお店も変わったでしょうね。

M 完全に変わりました。仕事で夜遅くなるとお店があまり開いていないので、以前は牛丼を食べて帰るというのが定番でしたが、すっかりなくなりました。今はどこも開いていなければモスバーガーの「ソイパティ(ソイモス野菜バーガー)」ですね。僕はグルテンフリーにもトライしているので、頻繁には食べないですが。

ペスカタリアンの食生活とは?

──具体的に、どんな食生活を送っているんですか?

M 朝は前の日の夜にスーパーで買ったお刺身とご飯ですね。時々グルテンフリーのパスタを食べることもあります。家では肉もグルテンもほぼ摂らないです。新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が出るまでは、基本的に自炊をしていなかったので、昼と夜は外食が多かったですね。

ベジタリアンやヴィーガンと比べてペスカタリアンのいいところは、お客さんとのお付き合いなどで、お店選びの逃げ道があることなんです。お寿司屋さんは行けますから。

お付き合いの会食ではお寿司屋さんなどへ行くことが多かったそう。
お付き合いの会食ではお寿司屋さんなどへ行くことが多かったそう。

なるほど。人付き合いで外食する、という観点から見ると、魚介類を食べられることで選択肢はグーンと広がる。案外、無理せずに続けるための重要なファクターかもしれない。

──栄養面で気をつけていることは?

M 肉を食べないと、(細胞の増殖やDNA合成に関わる)ビタミンB12が欠乏するんです。だからスピルリナとクロレラミックスのサプリ12錠を1日3回に分けて飲んでいます。あとは、腸をきれいにするために乳酸菌のサプリと、ミネラル、植物性のプロテイン、CBDオイル。今はこんな感じですが、常に情報をアップデートしていますよ。

必要な栄養素はサプリで補っている。健康への意識の高さはさすがプロのトレーナーだ。
必要な栄養素はサプリで補っている。健康への意識の高さはさすがプロのトレーナーだ。

──さすがは、栄養学まで熟知したプロのトレーナーですね。ヴィーガンまで到達するのには、さらにハードルを超えなければならないわけですが……。

M 実は、魚介類は好きなんですが、ないと生きていけないレベルではないんです。でも、魚を抜きにした場合に、何でタンパク質を補ったらいいのか、まだ自分の中で献立が浮かばないんですよね。豆は植物性タンパク質が豊富ですが苦手なので、まずはそれを克服したいです。今よりも手軽に植物性のタンパク質をとれるレストランが増えたら、ヴィーガンになれると思っています。

肉や魚介類を欲するよりも、もっと健康でいたい、もっとパフォーマンスを上げたいという欲のほうが強いと、Mさんは語る。何が彼をここまで押し上げているのだろうか。次回はいよいよ具体的な変化について尋ねてみる。

>>イケメントレーナーのペスカタリアン体験記Vol.4(5月14日に公開予定)に続く。

今回の体験者:Mさん(32歳・パーソナルトレーナー)

都内のスタジオに勤務するトレーナー。学生時代はアメフトに熱を上げ、体作りに専念していたが、30歳手前でより健康を意識するように。自身のTwitterでは日頃の食生活やワークアウト情報を発信中。 Twitter:@den_pesc

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イケメントレーナーが、なぜペスカタリアンになろうと思ったのか?【実録!私のカラダ改革〜Mさん編 Vol.1】

思い切って肉断ち。でも、ベジタリアンになるのは難しかった……。【実録!私のカラダ改革〜Mさん編 Vol.2】

Interview & Text: Sayaka Kawabe Editors: Rieko Kosai, Mika Mukaiyama

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