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配信でたのしむ「マッスル映画」9選 映画ブロガー・カミヤマΔがセレクト!

  • 2020.5.4
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ジムにも行けない、公園トレに難しい…。有り余る筋トレ熱を、映画ブロガー・カミヤマΔさんがセレクトしたマッスル映画で解消!

外出自粛中のいま、筋トレに励む読者も多いことでしょう。また、これを機にカラダを鍛えようという人も増えているはず。とくに初心者は目標となる体型や刺激する筋肉への理解度を深めておくことが、ワークアウト継続に繋がります。

そこで、「有料配信サービスで視聴可能」「筋肉美が堪能できる」「やってみたくなる筋トレシーン」をキーワードに、9本の映画を集めてみました。セレクターはアメブロの「映画レビュー」ジャンル1位の人気ブログ「三角絞めでつかまえて」を更新するカミヤマΔさん。

ネタバレ全開のレビューは映画関係者からも注目され、雑誌への寄稿やTBSラジオ「アフター6ジャンクション」に出演するほど。自身もトレーニーとして日々カラダを鍛える人気ブロガーが選んだ珠玉のマッスル映画を観て、トレーニング熱を高めよう!

【目次】
  1. 『クリード 炎の宿敵』
  2. 『サウスポー』
  3. 『ビニー/信じる男』
  4. 『キックボクサー』
  5. 『酔拳』
  6. 『少林寺三十六房』
  7. 『ブラッド・スローン』
  8. 『パンピング・アイアン(鋼鉄の男)』
  9. 『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』

※それぞれ、掲載サービス以外でも配信されている場合があります。

① 『クリード 炎の宿敵』

一度はやってみたくなる劇中のトレーニング。
クリード 炎の宿敵
Tarzan Web(ターザン ウエブ)

観ていると思わず体を動かしたくなる筋トレシーンがある映画……となれば、ベタで申し訳ないのですが(汗)、やはりシルベスター・スタローン主演の「ロッキー」シリーズが代表格ではないでしょうか。全作品とも試合前にトレーニングシーンが必ず入るので、すべて観てほしいところですけど、あまり時間がない人は、外伝的な最新作「クリード 炎の宿敵」だけ観ても良いのでは。

「クリード チャンプを継ぐ男」の続編であり、「ロッキー4」との繋がりも深い作品ですが、「まぁ、この人たちは昔いろいろあったんだろうな」程度のボンヤリした認識で観ても大丈夫(なハズ)。

マイケル・B・ジョーダンが演じるクリードの実施する「生まれ変わるために一度死ぬ」レベルの特訓(荒野を延々とハンマーで掘ったりする)は、Tarzan読者なら一度はやってみたくなるのではないでしょうか。敵役を演じたロリアン・ムンテアヌのバルキーかつ機能的な筋肉が拝めるのもテンションが上がります。あと、サントラも超燃えるのでオススメです!

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② 『サウスポー』

誰が観ても燃える、王道スポ根ムービー。
サウスポー
Tarzan Web(ターザン ウエブ)

上記の「ロッキー」シリーズのように、ボクシング映画は基本的にトレーニングシーンが入るし、試合シーンではほぼ100パーセント半裸になるしと、筋トレ&筋肉愛好家なら大体楽しめるワケですが、近年の作品でオススメしたいのが本作でございます。

ヒーロー役からクズ野郎役まで幅広くこなしてカメレオン俳優などと呼ばれるジェイク・ギレンホールが、キッチリ仕上げてきた肉体が眼福なのはもちろんのこと、本作で描かれる「ディフェンス力を高めるトレーニング」が、短気だった主人公に対するアンガーマネジメント的な意味合いにもなっているところがよくできているなぁと感心。

「調子に乗っていた王者が妻を亡くして挫折してドン底に落ちるも、一念発起して再起して娘と仲直り」という何度も観たことがあるようなベタな話を名匠アントワーン・フークアが手堅くまとめていて、誰が観ても燃える王道スポ根ムービーとなっております。

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③ 『ビニー/信じる男』

自宅での筋トレに気合いが入る1本。
ビニー/信じる男
Tarzan Web(ターザン ウエブ)

またまたボクシング映画で申し訳ないのですが、基本的にトレーニングシーンが入るし、試合シーンではほぼ100パーセント半裸になるしと、筋トレ&筋肉愛好家なら大体楽しめる気が(略)。

ただ、本作がユニークなのは、主人公のビニー・パジェンサがタイトル獲得直後に自動車事故で首を骨折してしまうこと。さすがにそんな重傷を負ったら引退だろ……と思いきや、なんと首を固定する器具「ハロー」(4.5キロの重さ)を装着したままトレーニングを始めるから、バカなんじゃないかと(誉め言葉)。

さらにはあの“パナマの鉄拳”ロベルト・デュランに挑むことになるんですが、こんな無茶なストーリーが実話だというのだから、世の中は不思議な話が一杯ですな。主演のマイルズ・テラーの肉体も見事だし、「新型コロナウイルスでジムに通えなくて落ち込んでいたけど、ションボリしてられないな!」なんて気分になって、自宅での筋トレに気合いが入ること間違いなしです、たぶん。

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④ 『キックボクサー』

ヴァン・ダムの筋肉美を堪能。
キックボクサー
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シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガーに次ぐ“第三の男”として、90年代のハリウッドを席巻したアクションスター、ジャン=クロード・ヴァン・ダム。

そんな彼の主演3本目となる本作は、「ムエタイの試合で兄を倒した強敵に、修行して強くなった弟が挑む」という「実によくある話」であり、アクションシーンも今観ると少し温く感じなくもないのですが、ヤシの木などの自然を利用した特訓シーンに燃えるし、何よりも20代後半で脂が乗っていたヴァン・ダムの躍動感溢れるマッチョ振りが堪能できるので文句ナシ。

「メタルギア」シリーズや「デス・ストランディング」などで知られる小島秀夫監督が「体液がなくなるぐらい泣いた」そうです。ちなみに現在もヴァン・ダムはグッドシェイプを保っており、最近は「Train with Van Damme」という、自宅でできるトレーニング動画を更新しているので、そちらもチェックしてほしいところです。そちらもチェックしてほしいところです(大切なことなので2回書きました)。

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⑤ 『酔拳』

自宅トレのアイデアソース。
酔拳
Tarzan Web(ターザン ウエブ)

若い読者も多いだろうこのサイトで、あまり昔の映画を紹介するのも気が引けるのですが(汗)、やはり「筋トレ」映画となれば、映画界のレジェンドであるジャッキー・チェンをスターにした本作は外せないでしょう。

酒を飲んで酔った状態で戦うアクションが愉快なだけでなく、「水を汲みながらの腹筋」や「手首をかえしながらのジャンピング・プッシュアップ」など、ちょっと変わったトレーニングシーンも見どころで、日本で劇場公開された1979年から80年代にかけて、当時の小学生たちはこぞって真似をしたものです(1972年生まれの筆者も真似をして、手首を痛めて泣いたことがあります)。

今の映画に馴れてしまった人からすると、若干テンポなどが遅く感じることがあるかもしれませんが、不要不急の外出の自粛が求められている昨今、本作の劇中で繰り広げられる数々のトレーニングを観ることで、自宅で筋トレするための工夫が浮かぶことがなきにしもあらずです。

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⑥ 『少林寺三十六房』

奇抜すぎる筋トレシーンに、何を学ぶ?

あのクエンティン・タランティーノ監督も愛している、78年に作られたカンフー映画。少林寺に入門した主人公が各「房」で体験する修行が、「水に浮いた木材の上を渡る」とか「腕に刀を装着して、サイドレイズで腕を挙上させたままのような状態で水を運ぶ(腕を下ろすと刀が体に刺さる)」とか「硬いサンドバッグのようなものを次々と頭突きする」とか「重りがついた竹竿を使って鐘を突く」とかとか、とにかくケレン味があって面白いのです。

実際に本格的な武道家だったという主演のリュー・チャーフィーの機能的で引き締まった肉体が美しいし、さまざまな「房」を攻略していく様子もハラハラさせられるし、今観ても十分楽しめると思います。本作で描かれているトレーニングをさすがにそのまま真似するワケにはいきませんが、その奇抜な発想力には何かしら学ぶところがあるかもしれません。

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⑦ 『ブラッド・スローン』

危険な男たちが魅せるタトゥー×筋肉美。
ブラッド・スローン
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原題は「Shot Caller(「指令する人」といった意味)」ながらも、主演が海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」で人気だったニコライ・コスター=ワルドウということで、こんな邦題になった刑務所ムービー。監督のリック・ローマン・ウォーが刑務所に2年間潜入取材して作り上げたというだけあって、刑務所描写はなかなかハードだし、話の内容もかなり世知辛いのですが、囚人が劇中で見せる「自重を使ったトレーニング」描写が新鮮でイイ感じ。

特に青空の下、号令をかけながらみんなで行う「海兵隊の腕立て伏せ」シーンは「こんな刑務所なら入ってみたいかも……」とアウトな発想をしてしまいそうなほどカッコイイのです。日本でも「プリズナー・トレーニング」という本で紹介されて話題になった「コンビクトコンディショニング」が堪能できます。犯罪者系マッチョが大量に出てくるので、タトゥー×筋肉の組み合わせが好きな人にもオススメします。

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⑧ 『パンピング・アイアン(鋼鉄の男)』

フィットネスブームが巻き起こしたドキュメンタリー。
パンピング・アイアン(鋼鉄の男)
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1977年に制作された、ボディビル界を取り上げたドキュメンタリー。若かりしころのアーノルド・シュワルツェネッガーやフランコ・コロンボを始めとする有名ボディビルダーたちの筋肉やトレーニングシーンが存分に堪能できるだけでなく、海外ドラマ「超人ハルク」でスターとなったルー・フェリグノとシュワルツェネッガーが1975年のミスター・オリンピア大会の王座を巡って切磋琢磨するライバルストーリーモノとしても優れていて、「本作の公開後、当時のアメリカではフィットネスブームが巻き起こった」という逸話が納得できるほど。

その後に作られたドキュメンタリーで、かなり“演出”(という名のやらせ)が行われていたことが明らかになっている本作ではありますが、画面に映し出されている筋肉は本物。なかなか気軽に外出できない現在、70年代のカリフォルニアのマッスルビーチを眺めることで、心を和ませてみてはいかがでしょうか。

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⑨ 『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』

バカバカしいのに、まさかの実話!
ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金
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監督は爆発シーン多めのアクション大作で知られるマイケル・ベイなだけに、ド派手な強奪アクションかと思いきや、とことん短絡的で間抜けなボディビルダーたちによるクライムコメディとなっております。

本作で描かれる犯罪模様は驚くほどバカバカしいのですが、これが実話だというのだから、恐ろしいなぁと。主演はマーク・ウォールバーグ(自分でサプリメントブランドを立ち上げるほどのフィットネス好き)で、今やトップスターになった元プロレスラーのドゥエイン・ジョンソン、マーベル映画のファルコン役で知られるアンソニー・マッキーが脇を固めるなど、キャストはかなり豪華であり、この3人の筋トレシーンや肉体美が拝めるだけでもありがたいハズ。

そして、彼らが問題に直面すると即筋トレに逃避するくだりは、トレーニーの1人として「体を鍛えるだけじゃダメだな」ということも考えさせられるので、ぜひ観てほしい1本です。

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PROFILE
カミヤマ Δ(かみやま)
Tarzan Web(ターザン ウエブ)
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