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イギリス王室、外出自粛に伴い「公務の在り方」を見直しへ

  • 2020.4.24
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新型コロナウイルスがもたらした危機により、イギリス王室は社会におけるその役割を見直すことになっている。それは、社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)を取ることが推奨される現在の状況では、これまで公務として行ってきたこと(握手や記念式典への出席、慈善団体への訪問など)のほとんどができないためだ。

このことを考えれば、王室は革新的になる必要がある。そして、王室メンバーたちは今、インタビューに応えたり、支援する慈善団体の関係者とビデオ電話で話したり、病院の完成を記念する式典にバーチャルな形で出席したりしている。エリザベス女王もまた、国民を安心させるための歴史的なスピーチを、ビデオメッセージとして発表している。

そうしたなか、今年は毎年恒例の王室の最大規模かつ最重要のイベントのいくつかが、すでにキャンセルされている。女王の公式誕生日に毎年行われる「トゥルーピング・ザ・カラー」のパレードや、エリザベス女王が毎年開催するバッキンガム宮殿でのガーデンパーティーも中止となっている。

さらに4月22日(現地時間)、バッキンガム宮殿は毎年ウィンザー城で行う「ガーター・セレモニー」も中止することを明らかにした。

約700年前に国王エドワード3世が創設したガーター騎士団を称える「ガーター・デー」には毎年、「イギリス最古の、そして最も位の高い騎士団」であるガーター騎士団を称えるセレモニーと、ガーター勲章の叙勲式が行われている。

ガーター騎士団のメンバーにはエリザベス女王のほか、ウィリアム王子、チャールズ皇太子、アンドルー王子、エドワード王子、アン王女といった王族が名を連ねる。また、デンマーク女王マルグレーテ2世やノルウェーのハーラル5世など、他国の王族も含まれている。そのほか公共サービスへの貢献が認められた人も叙勲される。

バッキンガム宮殿は声明を発表。ガーター・セレモニーの中止について、次のように説明している。

「現在の状況における実務的な理由から、6月にバッキンガム宮殿で開催が予定されていたすべての叙任式を延期します。ウィンザー城で毎年行う『ガーター・セレモニー』は中止としました」
「多くの場合、このような行事の出席者には、大変な準備が必要となります。王室はイギリス政府から出されている勧告を考慮した上で、出席予定の方々にとっての不確実要素を取り除くため、このような決断を下しました」

次々と延期や中止が決まる王室の行事。次はどのような“革新的な”公務が行われるのか、注目したい!

※この翻訳は抄訳です。

Translation:Hearst Contents Hub

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