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ディオールのあの展覧会が自宅で楽しめる!

  • 2020.4.23
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パリ装飾芸術美術館で開催された「クリスチャン・ディオール:夢のクチュリエ」展の様子。 Photo_ Courtesy of Christian Dior
パリ装飾芸術美術館で開催された「クリスチャン・ディオール:夢のクチュリエ」展の様子。 Photo: Courtesy of Christian Dior

2017〜18年にかけてパリ装飾美術館にて開催され大盛況だったディオール(DIOR)の「クリスチャン・ディオール:夢のクチュリエ」展。翌年には、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)で開催された同展覧会も開催前にはチケットが完売し、期間中は当日券を求めて連日長蛇の列ができていたほどの人気ぶりだったことは記憶に新しい。

今回ディオールは、パリ装飾美術館での展覧会の様子や開催に至るまでの裏側をドキュメンタリーにまとめ、ディオールのYoutubeチャンネルで公開。さらに1949年に製作されたドキュメンタリー「オートクチュール」を、日本時間4月23日(木)23:00からYouTubeプレミア上映イベントで公開する。また、V&Aも「クリスチャン・ディオール:夢のクチュリエ」展のハイライトをYoutubeで紹介しているほか、ウェブサイトでも展示品を紹介するなど、オンラインコンテンツが充実。今、おうち時間を有意義に過ごすのにぴったりだ。

パリ装飾美術館では展示室すべてを使い、ムッシュ ディオールの幼少期からクチュリエとして成功するまでに焦点を当て、さらに彼の後継者としてメゾンを支えてきた6人のアーティスティック・ディレクターたち(イヴ・サンローラン、マルク・ボアン、ジャンフランコ・フェレ、ジョン・ガリアーノラフ・シモンズマリア・グラツィア・キウリ)が手がけてきた作品たちを主に紹介した。ムッシュ ディオール自身による手書きスケッチの数々、1947年に発表された初コレクション「The New Look」など、貴重な展示品がずらり。魅力的なクリエイションと審美眼、先見の明が光る作品はため息が出るほど美しい。

V&Aで開催された展覧会の様子。Photo_ Courtesy of Christian Dior
V&Aで開催された展覧会の様子。Photo: Courtesy of Christian Dior

V&Aの同展覧会は11セクションで構成され、60%は新たに加えられたV&Aオリジナルのインスタレーションが見どころで、よりディオールと英国との関係性にフォーカスした内容であった。エリザベス女王の妹、マーガレット王女が21歳の時に着用したオフショルダーのボールガウンや英国の顧客のためにデザインされたドレスやマーゴ・フォンテインが着用したガウン、ディオールのモデルとしても知られているジーン・ダウネイが着用したスーツなどが展示され、写真家セシル・ビートンが撮影したマーガレット王女の巨大ポートレートもお目見えした。ラストのイブニングが集結した部屋にはジョン・ガリアーノがダイアナ元妃のために手がけ、1996年に着用したデザインやニコール・キッドマンエマ・ワトソンが着用したドレスも。V&Aには合計500点以上にも及ぶ展示品が並び、2015年に開催したアレキサンダー・マックイーン展以来の大規模なファッション展となった。

V&Aで開催された展覧会の様子。Photo_ Courtesy of Christian Dior
V&Aで開催された展覧会の様子。Photo: Courtesy of Christian Dior

「ムッシュ ディオールは自由を求めて英国を訪れました。英国は自由を追求してきた国であり、英国ファッションもしかり。彼と英国文化との関連性はとても魅力に溢れています。」とマリア・グラツィア・キウリは語る。「ファッションは単なるイメージではなく、肌で経験するもの。このエキシビジョンは実に美しい経験を体験することができます。わたしたち女性はそれぞれ異なるスタイルを持ち、1人として同じではない。けれどディオールはいつだってすべての女性のためにありたい」

2つの美術館で開催された、ディオールの70年の歴史を振り返ることができる展覧会。もう一度、オンラインで思う存分楽しもう。

ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)

https://www.vam.ac.uk/exhibitions/dior-designer-of-dreams

ディオール 公式YouTubeチャンネル

プレミア上映イベント 4月23日(木) 日本時間23:00~

https://www.youtube.com/watch?v=ZESWE3myVLk

Text: Aya Tsuchii

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