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「夫以外に好きな人ができた…」悩むのは2つのタイプ

  • 2020.4.18
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最近、心理カウンセリングの相談で増えているのが、既婚女性からの「好きな人ができたんですがどうしよう」というものです。もともと、既婚男性からの同様な浮気相談は一定数ありましたが、ここ最近は、逆のパターンが増えているように感じます。

女性の社会進出に伴って、増えている既婚女性の浮気。相手は、独身男性の場合もあれば、ダブル不倫の場合もあります。

もし、夫以外に気になる人ができたらどうしますか? 今回は、「ママや妻である前に、一人の女性。夫以外に好きな人ができたらどうする?」についてお話ししましょう。

■浮気パターンは2つ「恋なのか、現実逃避なのか?」

例えば、アイドルや俳優に恋をするのは全く問題ありません。生活の潤いになりますし、今日ライブだからおしゃれしていこう、きれいにしていこうなどは、自分磨きにもなりますから、私はどんどん恋をしていいと思います。

それと同じような感覚で、相手が身近な人でもファン目線での恋ならトラブルにはなりません。しかし、そこから「2人で会いたい」「恋愛関係になりたい」という気持ちが出てきてしまったら赤信号です。

そういう時は、行動に移す前に少し立ち止まって、次のどちらの気持ちなのかを自分自身に聞いて欲しいのです。「その男性が好き」なのか、それとも「その男性に気持ちを寄せることで現実逃避している状態が好き」なのか。それを見極めることが大切です。

例えば、よくあるのが、夫や仕事に不満がある、義理の両親とうまくいかないなどの理由で、人生に希望が持てない時、その現実を忘れさせてくれるような男性が現れると、そちらに逃避してしまいがちです。

相手自身を好きなのか、それとも現在、自分が抱える不満や障害から逃れたいだけなのか、自分自身に問いかける必要があるでしょう。

■女性の浮気「現実逃避型は自分よがりな執着」



相手のことが本当に好きなのか、それともつらい現実から逃げたいだけなのか、見極めるポイントは一つ。それはあなたが、相手に対して「執着しているかどうか」です。

執着している場合は、相手に「こうして欲しい」という欲求ばかりが強くなります。例えば、「会って欲しい」「電話が欲しい」「こまめにSNSで連絡して欲しい」といった気持ちばかりが勝っていると感じたら、それは執着です。

あなたはおそらく「相手にこれだけやってもらえる自分」が好きなだけで、相手のことが好きなわけではありません。疑似恋愛で現実逃避している状態が好きなだけでしょう。

逆に、相手に「こうしてあげたい」、相手のために身を引くくらいの献身的な気持ちが強い場合は、現実逃避ではなく純粋に相手に好意を持っていると言えます。

ただし、最初は恋であったとしても、だんだん執着に転じる場合もあります。また、その逆もあるので、一概にどちらかに分けることができないのも難しいところです。





■現実逃避恋愛には2つのパターンがある



現実逃避で夫以外を好きになる人には、2つのパターンがあります。今の結婚生活に不満があってすぐにでも離婚したいタイプと、離婚する気はないタイプ。

すぐにでも離婚したいタイプにとっては、その男性の存在が離婚に向けて実際に動き出すきっかけとなるかもしれませんが、あくまで現実逃避の対象。ですから、愛情が執着に変わりやすく苦しい恋愛になることが多いといえます。

最初から離婚する気がないタイプは、相手のことが好きというより「好きな人がいる自分」が好きなのでしょう。夫のことはもう好きではないけれど嫌いでもないから、離婚する気もない。ただ単に恋愛がしたいから、夫以外に好きな人をキープするタイプです。

ただし、この「離婚はしない現実逃避型」は、最初は割り切ったお付き合いができたとしても、だんだんと自分の執着心がコントロールできなくなるケースも。

いずれのケースであっても「あれやって、これやって、私をここから助けて」と欲求ばかりになってしまうと楽しさより苦しさが勝るようになり、最終的には何もかも失ってしまうことになりかねません。

■夫以外に好きな人「その後を想像する力」

夫以外に気になる人ができた時、一番あなたを冷静にさせるのは「想像力」です。夫以外の人を好きになることで、自分は何を得て、何を失うかを想像してみるのです。

例えば、夫にバレた時はどうなるか、すぐに離婚となるのか、そうなったら子どもはどうなるのか、調停になるのか裁判になるのか、生活できる収入はあるのか、仕事はどうするのか、相手も好きになってくれているとしてどんな迷惑がかかるのか、相手も訴えられるのか…。

想像できる範囲で、自分の中でシミレーションしてみてください。浮気や離婚相談では「もめずに離婚したい」「配偶者とも浮気相手ともうまくやっていきたい」というものも多いのですが、よほどの覚悟やお互いの自制心があったとしても、実際には難しいケースのほうが多いからです。

その人が本当に好きなのか、それとも現実から逃げたいだけなのか。相手への執着や欲求をコントロールできるのか、できなかった場合にどれくらいの人を傷つけるのか、すべて失う覚悟があるのか。

それらすべてを想像できていないまま行動に移すのは危険といえるでしょう。

■一歩踏み出す、その前に



「あの人いいな」「素敵だな」と密かに思いを寄せる程度の “アイドル” 的存在がいると、生活にハリや潤いが生まれ、自分を磨くきっかけになりますよね。

もし、そこから一歩踏み出そうとしているなら、この記事でお伝えしたことを思い出してみてください。すると、自分の本当の気持ちや、その先を決定づける想像力が培われるでしょう。

好きな人がいることが「良い」「悪い」というジャッジではなく、その男性の存在を今の自分の人生にどう位置付けるか見極めて、ご自身が納得する「思いの落ち着きどころ」を探していただければと思います。




(佐藤栄子)

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