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小学校とは別モノ!? 子どもが新生活に悩む「中1ギャップ」の実態

  • 2015.4.17
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【ママからのご相談】

中学生になったばかりの娘がいます。ようやく小学校を卒業してやれやれと思っていたら、娘が最近、疲れ切ってイライラしています。小学校の頃はこんなこともなかったのに心配です。 時期的に、思春期や反抗期もあるのかもしれませんが、こんなことは今までなかったので困惑しています。疲れ切ってすぐ寝てしまい、初めての定期試験も近いのに大丈夫なのかと不安で、私もついつい怒鳴ってしまい、さらに関係が悪くなっているようにも思います。どうしてこうなってしまったのか、また何か対処法があれば教えてください。

●A. 中1ギャップについて知り、理解を示しましょう。

ご相談ありがとうございます。勉強ぎらい専門家庭教師の佐々木恵です。

娘さんの中学校進学おめでとうございます。小学校の頃は何も問題なかった娘さんが、中学校に入って急に変わってしまったということですね。娘さんに何が起きたのでしょうか……それを見ていきましょう。

●中1ギャップとは

実は、これは小学校から中学校に上がるお子さんによく起こる問題です。“中1ギャップ”という言葉をご存じでしょうか。小学生が新中学生になったときに、学校生活や授業のやり方が今までと全く違うため、新しい環境(学習・生活・人間関係)になじめないことから不登校となったり、いじめが急増したりするなどいろいろな問題が出てくる現象のことを指す言葉です。

勉強においては、英語を本格的に学び、そのほかの教科もそれぞれの先生がいて、授業の進め方も違います。授業の難易度も上がり、試験も難しいものになるため、ついていけないとショックを受けてしまうことも。

生活面では、小学校よりも厳しいルールに息苦しさを感じる子もいます。部活の練習で朝早くから学校に行き、遅くに帰ってきて夜中まで塾へ……そんな生活に疲れてしまう子も。新しいお友達ができて関係性が変わる時期でもあり、不安を感じやすい時期です。

さらに、かつてと違うのは、最近の子たちは携帯電話・スマートフォンを持って放課後に連絡を取り合うのが当たり前になっており、保護者の見えないところでトラブルに巻き込まれる恐れもあることが、さらにストレスを増やしてしまっていることもあります。

このように、小学校の頃とは生活習慣、友人関係、学習面も大きく変わることにより、変化に対応できず疲れを訴える子がいるのです。

●子どもなりのストレスがある

もしかすると、相談者様の娘さんも、それらが重なって疲れてしまっているのかもしれません。実は親御さんの半数以上は、この“中1ギャップ”という言葉を知らないそうです。まずは相談者さん自身が、そういった変化があることを、変化によって問題が起こる可能性があることを心に留めておいていただけたらと思います。

娘さんが疲れて学校に行きたがらない、勉強をしたがらないなどの問題があるときは、心配やイライラももちろんわかりますが、お子さんにもストレスがかかっていることを理解いただき、サポートしてあげてほしいと思います。変わった様子があれば声をかけたり、リフレッシュの機会をつくってあげてください。お母様が理解して味方になってあげることで、お子さんの気持ちはずいぶんと楽になるはずです。

娘さんの進学で、相談者様もはじめてのことが多く戸惑うのではないでしょうか。ぜひ、娘さんと支え合って乗り切ってくださいね。

【参考リンク】

・「中1ギャップ」、中学生の保護者の過半数は知らないが思い当たるフシはある | ベネッセ

●ライター/佐々木恵(プロ家庭教師)

塾講師歴6年、家庭教師歴6年。指導してきた生徒数は100名超。勉強が苦手・嫌いな中学生・高校生の苦手科目を克服する指導に定評がある。特に数学指導では、定期テストの得点を3か月で30点以上引き上げることも。勉強が苦手で自信がなかった学生時代に、当時の恩師から褒められたことで成績が急上昇し、自信をつけた。この経験から、現代の子どもたちに社会で生きていくために必要な自信を培ってもらうことを目標に、その子の性格や特性を分析し、その子に合った勉強法を提案し、個別授業を展開している。2014年4月25日に、電子書籍「うちの子なんとかなりませんか? 勉強嫌いを克服して30点上げる7つの方法 (ごきげんビジネス出版)」を発売。

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