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やる気が出ない? 五感を使って、活力を高める方法

  • 2020.4.9
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五感を利用して、心身のギアを上げよう。

音感

近年の論文によれば、1日1時間ほど音楽を聴くと疲れが取れやすくなる。また、ミゲル=エンジェル・マヨラル=チャベス医学博士が言うように、音楽は細胞の増殖や修復においても重要な役割を果たす可能性がある。レディ・ガガでもモーツァルトでもいいけれど、アップビートな曲を選んで。お母さんや親友に電話するのも効果的。米ウィスコンシン大学マディソン校心理学部のレスリー・J・セルツァー博士研究員によると、あなたを応援してくれる親しみのある声は、ストレスに対抗して気分を改善するオキシトシンの分泌を促す。

触感

パーティーで雑談に花を咲かせる気分になれないときは触感に頼ってみよう。米国のハーバード大学、イェール大学、マサチューセッツ工科大学の研究チームは、固い物を触ったあとは社交的に振る舞うのが難しくなることを突き止めた。この研究論文の共著者でマサチューセッツ工科大学スローランビジネススクールのジョシュア・アカーマン博士が言うように、なめらかな物(親指で撫でられる平らな石がついた指輪など)を身に付けておくと、社交的な場での不安が減るかも。もっとリラックスしたい? 神経科学誌『Autonomic Neuroscience: Basic & Clinical』によると、パートナーにフットマッサージをしてもらえば心拍数が下がりやすくなる。

視覚

明るい気分と最も密接に関連する色は黄色。オレンジとライラック(薄紫)も前向きな気分にしてくれるので、壁のデコレーションにおすすめ。似たような色の花を飾るのも◎。米ハーバードメディカルスクールとノースイースタン大学の論文によると、光療法用ライトボックスの近くに1日45分座るだけでも活力が湧いてくる。これなら薬を使わずに、自然と頭がさえるはず。

嗅覚

ナイトクラブにいる人がオレンジかペパーミントの香りを嗅いだところ、気分が良くなり、一晩中踊り続けたという研究結果がある。心理学専門誌『The North American Journal of Psychology.』によると、天然の刺激物であるペパーミントはストレスも軽減する。ペパーミントのエッセンシャルオイルを手首に1滴垂らして塗り込めば、フッと元気が湧いてくるはず(シナモンにも活力増進効果がある)。心理学専門誌『The British Journal of Psychology』に掲載された論文によれば、レモンの香りも幸せな気分をもたらしてくれる。

味覚

スイスのネスレ研究所に所属する感覚科学者のデイヴィッド・ラベー博士によると、ひんやりとした酸味が特徴的なかんきつ系の食べ物は、脳の働きを活発にする神経(口の中、喉、鼻腔にある)を刺激して体を元気にしてくれる。栄養神経科学誌『Nutritional Neuroscience』によれば、チューインガムも活力を増進するのに効果的。この論文を執筆した心理学者のアンディ・スミス博士いわく、ガムをかむと筋肉が緊張するため、心拍数が上昇して注意力が高くなり、神経系が活発になる。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。 Text: Tori Rodriguez Translation: Ai Igamoto

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