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【食のプロが食べ比べ】醤油味のカップ麺5商品。長年愛される名作はさすがウマい!

  • 2020.4.9
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昨今の巣ごもり消費で、その需要がますます高まっている感のあるカップ麺。今回は、その中から国民的というべき定番5ブランドの醤油味をピックアップしました。どれも一度は食べたことがありますが、あらためてじっくり食べ比べてみると、同じ醤油味でも味の方向性、麺の太さや食感、具材などに違いがあることがわかりました。

今回食べ比べるカップ麺5商品

コンビニやスーパーで手に入る定番商品を食べ比べ

多めの具材とバランスのよさはさすがの一言。日清食品「カップヌードル」

カップ麺といえば、まず思い浮かぶのがこれ。世界初のカップ麺として知られる、日清食品の「カップヌードル」です。独特のツルッとしためんに、安定感のあるスープ。具材は味付けした豚ミンチ、ミンチポーク、エビ、スクランブルエッグ、ねぎです。

日清食品「カップヌードル」税抜125円

コロ・チャーとダイスミンチ(=いわゆる“謎肉”)、2種の肉と大きめの海老が入っていて、他の商品に比べて具材が豪華なことに、あらためて好感度が上がりました。麺のモッチリ感もちょうどいいです。味は醤油のシャープさがあって、やや塩味が強めの印象で、海老が大きいからか、その香りも特徴的。さすがにトータルバランスがよく、世界中で愛されていることにも納得のおいしさです。

懐かしいチキン風味と細麺が好相性。「サッポロ一番 カップスター しょうゆ」

サンヨー食品のロングセラーブランド「カップスター」。スープがよくなじむ細麺に、香ばしい醤油の風味とスパイシーな味わいのスープが特徴。どこか懐かしさを感じさせます。具材は国産豚肉を使用したポークダイス、スクランブルエッグ、えび、ねぎです。

サンヨー食品「サッポロ一番 カップスター しょうゆ」税抜115円

「カップヌードル」に近い味を目指しているのかと思いきや、どちらかといえば(カップヌードルと)同じ日清の「チキンラーメン」のほうが味としては近いです。そんな方向性なので、古典的な印象があり、鶏に由来するうまみが最も豊か。麺はほぼ誤差レベルですが最も細いです。

カレーのような濃厚スパイシー感。「MARUCHAN QTTA SHO-YUラーメン」

今回の中では比較的新しい「QTTA(クッタ)」シリーズ。濃厚でコクのあるスープと「くったぁ~」と言いたくなる食べごたえが特徴です。その醤油味は、ラードの香ばしい風味がする麺に、香辛料がアクセントの、厚みのある味わいです。

東洋水産「MARUCHAN QTTA SHO-YUラーメン」税抜110円

どことなくカレーをイメージさせる、独特なスパイシーフレーバーが印象的。味は濃厚で、ほんのりとしたとろみがあります。麺は太めかつやわらかめで、どっしりとしたスープとも好相性。若い人向けに開発されたという、そのターゲッティングはイイと思います。

タンメンのような野菜の甘み。「サッポロ一番 しょうゆ味どんぶり」

袋入り麺でおなじみ「サッポロ一番」のカップ麺バージョンです。麺はしなやかで張りがあって、歯切れも良好。スープはチキンのうまみに、香味野菜と香辛料の風味が効いた醤油味です。5種類の野菜を使用し、フリーズドライ製法で素材の魅力を再現しています。

サンヨー食品「サッポロ一番 しょうゆ味どんぶり」税抜105円

タンメン的な野菜の甘味が感じられ、まろやかなやさしいニュアンスがあります。「カップスター」と同じメーカーということもあり、懐かしい系の方向性は似ていますが、こちらは鶏ではなく野菜のうまみを効かせた別物です。麺は太めでスープとマッチしていて、安定感のあるおいしさになっています。

ホタテのダシ感をスパイスで引き締める。「明星 チャルメラカップ しょうゆ」

半世紀以上に渡って愛される「チャルメラ」ブランドのカップ麺。味を特徴づけているのは、ホタテの隠し味と、その風味を引き出す秘伝のスパイス。醤油味は、さらにビーフ、香味野菜などのうまみ、ブラックペッパーを効かせ、別添の調味油で仕上げます。

明星食品「明星 チャルメラカップ しょうゆ」税抜105円

やわらかな醤油スープの奥に甘味豊かなダシ感があって、これがホタテのうまみなのかもしれません。まろみを帯びた角のないテイストで、古さとは違うノスタルジックな方向性になっています。具材は多めで、特にナルトが個性的です。別添の「秘伝のスパイス」オイルは“味変”用でもいいですが、やはり入れるなら最初。味に層を加えるとともに、全体が引き締まったおいしさになります。

みなさんそれぞれに好みのブランドはあると思いますが、食べ比べてみると、新しい発見があるもの。各社とも看板商品のアップデートには余念がありません。もしかしたら、たまにはちょっと浮気してみると、“推し変”があったりして面白いかもしれませんね。

※商品はオーケーとサミットストアで購入。時期により商品の品揃えや価格が変わる恐れがありますので、ご注意ください。また、各賞味期限は約6カ月でした。

[All Photos by Hideaki Nakayama]

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