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日本一空が遠い場所! 海抜-170mの人工渓谷・青森県の八戸キャニオンとおすすめ周遊スポット

  • 2020.4.3
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青森県八戸市にある八戸石灰鉱山は、国内有数の露天掘りの石灰石鉱山です。その壮大さからアメリカのグランドキャニオンになぞらえて「八戸キャニオン」と呼ばれています。最深部の海抜はなんと-170m! “日本で一番空が遠い場所”と言われる八戸キャニオンの魅力をご紹介します。

「八戸キャニオン」ってどんなところ?

八戸キャニオン
八戸キャニオン

八戸キャニオンは東西1,000m、南北1,800mにわたる広大な採掘場であり、海抜は-170m。つまり海面より低地にあるんです。
長い時間をかけて採掘が進められたこの鉱山は、現在も操業中という、まさに人間が造り出した絶景と言えます。

展望台からの景観はダイナミックの一言!

八戸キャニオン
八戸キャニオン

八戸キャニオンの採掘場内は立入禁止ですが、鉱山展望台から圧倒的なスケールを体感できます。採掘場の発破作業のため11:30~12:30の時間帯は入場できませんが、それ以外の時間は無料で見学できます。壮大な景色を間近で感じてみましょう。

八戸キャニオンへのアクセス

八戸キャニオン
八戸キャニオン

八戸キャニオンは青森県八戸市の中心部から車で約20分のところにあります。駐車場があるので車で行くのがおすすめです。ただ、天候や風向きによっては石灰の粉で車が真っ白になってしまうことがあるので注意が必要です。

■八戸キャニオン

[住所] 青森県八戸市
[営業時間] 8:00〜16:30 ※お盆(8/13~8/16)と年末年始(12/29~1/3)は展望台までの敷地内への立入不可
[HP] 八戸キャニオン

八戸のおすすめ観光スポット「館鼻岸壁朝市」

館鼻岸壁朝市
館鼻岸壁朝市

せっかく八戸を訪れるのなら、ぜひ「館鼻岸壁朝市(たてはながんぺきあさいち)」まで足を延ばしてみましょう。毎週日曜日の早朝に開催される日本最大級の朝市で、全長約800mにわたって300以上のお店が軒を連ねます。海の街・八戸の新鮮な海産物や地元で採れた野菜はもちろん、手作りのお惣菜や雑貨などが所狭しと並び、地元の空気を味わえます。購入したものを食べ歩いたり、テーブル席が用意されたお店でのんびりと朝ごはんを楽しめます。館鼻岸壁朝市“未公認”キャラクターのイカドンにも会えるかも!?

※現在、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、朝市の開催を延期しています。

■館鼻岸壁朝市(たてはながんぺきあさいち)

[住所] 青森県八戸市新湊3丁目
[営業時間] 3月中旬〜12月の毎週日曜 日の出〜9:00頃 ※臨時休業日・臨時開催日あり
[HP] 館鼻岸壁朝市

八戸のおみやげにはやっぱり「南部せんべい」

南部せんべい(イメージ)
南部せんべい(イメージ)

青森県八戸地方・岩手県北部で広く目にする「南部せんべい」は、小麦粉と塩・水を混ぜて練った生地を鋳型で焼いた、香ばしくて素朴な味わいのせんべいです。その起源は諸説ありますが、古くから冷害に強い小麦や蕎麦・雑穀の栽培に力を入れていた八戸地方において、南北朝時代に長慶天皇へと献上されたことが始まりと言われています。
南部せんべいにはさまざまな味があり、黒ゴマやピーナッツ、水飴が入った定番のものをはじめ、さきいかをたっぷり乗せた“いかせんべい”や甘くてサクサクの食感の“クッキーせんべい”など、バリエーションが豊富なのでおみやげにぴったりです。てんぷらやピザなどにアレンジしたものもあります。

八戸の郷土料理「せんべい汁」をいただく

せんべい汁(イメージ)
せんべい汁(イメージ)

青森県のグルメといえば「せんべい汁」を思い出す人も多いのではないでしょうか? 実はせんべい汁は八戸地方の郷土料理です。南部せんべいを肉や魚、きのこなどの具材を入れた醤油ベースの出汁に入れ、じっくりと煮込みます。旨味をたっぷりと吸い込んだ南部せんべいは煮込んでも溶けにくく、もちもちとした食感で素朴な味わいです。
江戸時代の後期、独自の麦・蕎麦食文化が形成される過程で、麦せんべいや蕎麦せんべいが誕生しました。それをキジや山鳥、ウサギなどの肉や野菜など、季節の具材と共に煮込んだのが、せんべい汁の始まりと言われています。

300年の歴史と伝統を感じる「八戸三社大祭」

八戸三社大祭
八戸三社大祭

青森県のお祭りと言えば弘前市の「弘前ねぷた祭り」を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、八戸市のお祭りと言えば「八戸三社大祭」です。およそ300年もの歴史と伝統を誇るこのお祭りは、2016年12月にユネスコ無形文化遺産に登録されました。毎年7月31日から8月4日までの5日間、八戸の短い夏を熱く美しく彩ります。

開催期間中に訪問できなくても、八戸三社大祭の魅力を楽しめる施設があります。JR八戸駅直結のVISITはちのへ「ユートリー」1階にある「八戸三社大祭魅力発信コーナー」では、三社大祭の山車を再現した“ハーフカット山車”や人形仕掛けが搭載された“ミニ山車”などが展示され、三社大祭の開催期間外でもその迫力の一部を体験できます。

■八戸三社大祭魅力発信コーナー

[住所] 青森県八戸市一番町一丁目9-22 JR八戸駅内
[営業時間] 8:00~21:00
[料金] 無料
[定休日] 12月31日

郷土の魅力溢れる工芸品「カネイリミュージアムショップ」

木彫りの八幡馬(イメージ)
木彫りの八幡馬(イメージ)

“八戸ポータルミュージアム はっち”1階にある「カネイリミュージアムショップ」は、青森県を中心とした東北六県の職人やクリエイターの作品、デザイン・アート書籍・雑貨などを取りそろえたセレクトショップです。八戸の郷土玩具である八幡馬などをモチーフにした可愛い雑貨がそろっているので、新たな東北の魅力が見つかるかもしれません。
“八戸ポータルミュージアム はっち”では市民参加型のさまざまなイベントが開催されているほか、カフェも併設していて、ゆったりとした時間が流れています。可愛いものや雑貨が大好き! という方におすすめです。

■カネイリミュージアムショップ

[住所] 青森県八戸市三日町11-1 八戸ポータルミュージアム1階
[営業時間] 10:00~19:00
[定休日] 毎月第2火曜日、12月31日、1月1日
[電話番号] 0178-20-9661
[HP] カネイリミュージアムショップ

いかがでしたか? “日本で一番空が遠い場所”と言われる八戸キャニオンの絶景と共に、八戸の観光やグルメもたっぷり楽しんでくださいね。

この記事は2019年5月31日に公開されたものを編集したものです。

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