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リアーナ、感染拡大が深刻なNY州の医療機関に個人用防護具を寄付

  • 2020.4.2
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歌姫リアーナが設立した慈善団体「クララ・ライオネル基金(CLF)」が、新型コロナウイルスのパンデミックへの対応を支援するため、500万ドル(約5億3700万円)を寄付したことはすでに明らかになっている。だがリアーナが行っていた支援活動は、それだけではなかったよう。

アメリカ国内で最も感染者が多いNY州のアンドリュー・クオモ知事は先ごろ、リアーナが同州の医療従事者向けに個人用保護具を寄付したことをツイッターで公表。同時に彼女への感謝の言葉を送った。

「リアーナがNY州に、個人用保護具を寄付してくれました。リアーナと彼女の基金に感謝の言葉を伝えたいと思います。あなたの支援に、そしてまた、これまでに支援のために立ち上がってくれた多くの人たちに、本当に感謝しています」

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連してCLFが寄付を行うのは、被災者支援団体の「ダイレクト・リリーフ(Direct Relief)」、食料支援を行う「フィーディング・アメリカ(Feeding America)」、貧困地域の基礎医療支援を行う「パートナーズ・イン・ヘルス(Partners in Health)」、世界保健機関(WHO)の「COVID-19連帯対応基金」、「国際救済委員会(International Rescue Committee)」など。

リアーナはこれまでの慈善活動が評価され、今年2月には全米黒人地位向上協会(NAACP)から表彰されている。同協会のイメージ・アワード特別賞「プレジデンツ・アワード」を授与されたリアーナは、受賞時のスピーチで、世界に変化を起こすために立ち上がり、支援を行うことの重要性を次のように訴えていた。

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Women's Health

「今夜(重要なこと)は、私のことではありません。(私たちが目指すものは)団結した私たち以上ではなくても、“私”よりも大きなものです。私が果たしている役割は、この世界で行われていることや、これから取り組むべきことのごく小さな一部だからです」

「これまでに私が学んだことがあるとすれば、それは、私たちは団結すれば、この世界の問題を解決していくことができるということです」「分断されていては、それを実現することはできません。そのことは、いくら強調しても足りません」

「私たちは、思いやりをなくしてはいけません――つまり、“あなたの問題なら、私の問題ではない”、それは女性の問題、黒人の問題、貧しい人々の問題、と思ってはいけないのです」

「今ここにいる私たちのうち、人種や性別、宗教が異なる同僚やパートナー、友人を持つ人がどれだけいるでしょうか? 手を挙げてみてください――その人たちは皆さんと“分け合おう”とする人たちでしょう? 彼らは皆さんのことが好きでしょう? それなら、問題は彼らのものでもあります」

「ですから、私たちが抗議の行進をしたり、(武器を持たず無抵抗だったにもかかわらず白人警官に射殺された黒人青年の)マイケル・ブラウン・ジュニアや、(自宅にいながら白人警官に誤って射殺された)タティアナ・ジェファーソンについて何か投稿したりする時には、皆さんの友人たちにも、立ち上がるよう呼びかけてください」

NYの状況は現在、トランプ大統領が一時、州外への移動を制限する考えを表らかにしたほど深刻。医療従事者が必要とする物資の不足が、少しでも早く解消されることを願いたい。

Photos: Getty Images Courtesy of Andrew Cuomo via Twitter From ELLE

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