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とにかく聴いて! GLAY「REVIEW Ⅱ」を23年来のガチファンが超個人的レビュー

  • 2020.4.2
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こんにちは。シティリビング編集部のアスミコです。

突然の告白ですが、GLAYが好きです。ファン歴23年目です。もう好きとかファンどころじゃない、GLAYは人生。

GLAYデビュー25周年を記念して、去る3月11日に発売されたのがベストアルバム「REVIEW Ⅱ〜BEST OF GLAY〜」!(以下「REVIEW Ⅱ」)

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出典:シティリビングWeb

メンバーそれぞれが選曲した4枚組。25年の歴史を感じるとともに、メンバーのカラーを感じることもできる、とてつもなく優秀なベスト盤です。

しかもCD onlyだと3,834円。久しぶりにGLAYを聴いてみようかな~というカムバックファンも手に取りやすいですね!

そこで今回は超!ファン目線で各ディスクをレビューします。

まずは伝説の第1弾をおさらい

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出典:シティリビングWeb

30代以降の方だと、このアルバムに見覚えがある人も多いのでは? 出荷枚数500万枚を記録した1997年リリースのベストアルバム「REVIEW ~BEST OF GLAY~」。学校で「ラルク派? GLAY派?」という会話、一度はしたことありますよね!

「REVIEW」の何がスゴいかって、単にシングル曲を集めたベスト盤というわけではなく、アルバム曲なども盛り込まれた構成であること。

これまでにもベスト盤は何枚かリリースされていますが、そんな「REVIEW」の第2弾だと発表されたときは、どんな選曲になるんだろうと、ファンの間でも話題になっていました。

言葉が突き刺さってくる、TERUさんディスク(青)

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出典:シティリビングWeb

「DISC-1 -TERU SELECT-」。

ボーカルのTERUさん選曲の14曲。GLAYの地元である函館を散歩しながら聴きたい曲がコンセプト。

皆さんご存じ「Winter, again」もこのディスクに。冬の函館に行ったとき、“生まれた街のあの白さ”ってこれか!と感激したよね…。

そのカップリング曲だった「HELLO MY LIFE」も収録。これが隠れた名曲なんです! 学生時代の春の別れと、はかない片思いがさわやかに描かれていて、今の季節に絶対聴きたい1曲。当時はリアルタイムに自分ごとだったけれど、大人になって聴いても響くからすごい。

「COLORS」もオススメ。TERUさん作詞作曲で、父親のことを思いながら作られたそうです。この曲を初めて聴いたときに、子どももいなけりゃ、いたとしても絶対に父親ではない私が、なぜか泣きました。

TERUさんディスクはまっすぐな言葉が突き刺さってくる印象。背中を押してくれるし、さすってくれるような、大きな愛を感じました。

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出典:シティリビングWeb

王道の中に発見がある、TAKUROさんディスク(赤)

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出典:シティリビングWeb

「DISC-2 -TAKURO SELECT-」。

ギターのTAKUROさんセレクトの14曲。「HOWEVER」「BELOVED」「誘惑」「SOUL LOVE」など、誰もが知っているシングル曲を中心にしたベストオブGLAY!

このディスクのすごいところは、これらの楽曲がAnthology盤としてリミックスされた音源であること(1~3曲目を除く)。オリジナルのCD音源との違いを聴き比べるのも通の楽しみ方ですし、カムバックファンにも取っつきやすいディスク。家で聴くと自然とカラオケ大会になります。

23年来のファンとして、勝手にTAKUROさんの強い意志を感じたのが、冒頭の新曲2曲。

「Into the Wild」は、CMソングになっているのでサビを耳にしたことがある人もいるかもしれません。

ライブですでに披露されているのですが、妖艶(ようえん)でエキゾチックな雰囲気に、GLAYの新たな一面を感じました。ファンからも熱狂的な支持を集めている1曲です。

余談ですが、普段はピック弾きのベースのJIROさんの指弾きがとても良いんです…好き。

「I’m loving you」は、韓国を中心に活躍するグローバルボーイズグループ「PENTAGON」とのコラボ楽曲。ラテンチックな楽曲で、TERUさんとPENTAGONメンバーとのハーモニーが心地よいです。甘い声とも力強い声とも合うTERUさんの声、すごい。

ベスト盤としてヒットソングを選曲しつつ、今も進化し続けるGLAY、磨きのかかるTERUさんの歌声を世に知らしめたい!という意志を感じました。この2曲はYouTubeのGLAY公式チャンネルでMVが公開されているので、ひとまず見てみてほしい…!

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今のGLAYが詰まった、HISASHIさんディスク(緑)

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「DISC-3 -HISASHI SELECT-」。

ギターのHISASHIさん選曲ディスクは、“STUDIO LIVE inspired by HOTEL GLAY ギター爆盛ミックス!”として、直近のツアーのセットリストを中心とした構成で、スタジオライブバージョンを新たにレコーディング。

長年のファンとしては、ベスト盤はもちろん買うのですが、心の片隅によぎる「でもCD全部持っているんだよな…」という気持ちを完全にとっぱらってくれる再レコーディング版。さすがHISASHIさん、オタクの気持ちをわかっている…!

「VERB」「FATSOUNDS」などライブでおなじみの楽曲は、CDバージョンよりも勢いを感じて、テンション爆上げ!

「ALL STANDARD IS YOU」「Bible」などメッセージ性の強い曲は、まるでTERUさんがそこで歌っているかのような、息づかいまで聴こえてくるような生っぽさで、ダイレクトに心に響いてきます。

そしてこのディスクで欠かせない「BLACK MONEY」。HISASHIさんとJIROさんの共作で、2人がボーカルをとります。2014年に初披露され、配信を経て、今回ついにCDに収録。基本英語詞のパンクナンバーで、やっと歌詞がわかる!と思ったら歌詞カードにも歌詞のせないパターンだった…。頑張って聞き取ります。

ステージの下手(しもて)側にいることから、ファンには“下手組”と呼ばれるお二人の共作の尊さについては、ここでは語り尽くせないのでまたどこかで…。

すぐそこでGLAYが演奏しているような錯覚に陥るHISASHIさんディスク。イヤホンでひとつひとつの音を感じるのも捨てがたいですが、部屋で爆音で聴くのが個人的オススメ。

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温かい気持ちにしてくれる、JIROさんディスク(黄)

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出典:シティリビングWeb

「DISC-4 -JIRO SELECT-」。

普段のライブでもセットリストの組み立てをメインで担当するベースのJIROさんは、「このセットリストでツアーを回りたい」という選曲。

痛快なパンクナンバー「Scoop」から始まり、日々の暮らしと再会への思いを描いた「lifetime」で終わる14曲は、まるでライブそのもの!

個人的には「卒業まで、あと少し」が入っていることに歓喜。発表されたときがまさしく卒業の時期で、歌詞のすべてが胸に刺さりまくっていた1曲。

今まで特に取り上げられることもなく、埋もれゆく名曲かなぁと思っていたのですが、ここで浮上してくるとは…! この絶妙なセレクトはさすがJIROさん。

13分に迫る長作「SAY YOUR DREAM」や、「Apologize」「君にあえたら」など、ちょっとだけ死生観というか、出会いと別れが表裏一体というか、そんな楽曲が多い印象。だけど決して後ろ向きで終わるわけではなく、そういうすべてをひっくるめて前を向ける、大きく包み込んでくれるような…温かい気持ちになりました。

コアなファンはもちろんですが、このディスクこそ、学生の頃に聴いていたわ~という大人になったカムバックファンに響くような気がしています。つまり聴いて!

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どのディスクから聴くかはあなた次第!

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出典:シティリビングWeb

各ディスクの曲目の書体もそれぞれ違っていて、こだわりを感じます。

発表当時はピンとこなくてしばらく忘れていた楽曲たちも、今聴くとすごく響くこともあり、ベスト盤ってファンにとっても新たな発見と再会の連続です。

とにかくガチGLAYオタの私が言いたいのは…今のGLAYさんもサイコーにかっこいい!ということ。25年間立ち止まることなく活動を続けるGLAYさんの魅力が凝縮された「REVIEW Ⅱ」。ぜひ聴いてみてください!

■「REVIEW Ⅱ ~BEST OF GLAY~」

4CD、4CD+Blu-ray、4CD+2DVD

https://www.glay.co.jp/review2/

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