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リバウンドを防ぐ秘訣は「前向き」でいること?

  • 2020.3.30
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体重が減らせても、リバウンドを防ぐのはそれ以上に難しい。

万人に効果的な戦略はないけれど、新たに発表された調査結果によると、リバウンドを上手に防ぐ人たちが決まって使う戦術はあるそう。

この調査(肥満専門誌『Obesity』掲載)は、体重を平均23kg減らした上に3年間リバウンドしなかったウエイト・ウォッチャーズ(米国のダイエットプログラム)の参加者5,000名を対象としたもの。調査チームは体重管理に関係する54種類の行動を分析し、ゴール設定、物事に対する考え方、食事内容のトラッキング、消費した食べ物の種類に関する参加者の戦略を洗い出した。

その結果、リバウンドを防いだ人々は健康的な食生活を心がけ、低カロリーの食品を手元に置き、1日の目標摂食量を決め、実際の摂食量を測定・記録していたことが分かった。

また、米カリフォルニア州立工科大学で運動学・公共衛生学を教えるスザンヌ・フェラン博士によると、リバウンドを何年も防いでいる人々は「物事に対する考え方」を重視し、前向きな姿勢を崩さず、過去の成功を頻繁に振り返る努力をしていた。

「こういうスキルをまず先に身に付けましょう」とフェラン博士。「スキルを磨けば磨くほど、それが当たり前の習慣になりますからね」

アンヘルシーな誘惑は至る所にあるけれど、一貫した習慣があればそれに負けることもない。

逆にリバウンドを防いでいる人々が“しなかった”のは、体重が1~2kg増えたところで自分を責めたり、太りすぎや肥満を招いた行動を後ろめたく思ったりすること。

「自分に対するやさしさとマインドフルネスから“気づき”が生まれ、食事とエクササイズはプロセスの一部にすぎないという理解につながります」とフェラン博士は続ける。「食べすぎてしまう日やエクササイズをサボってしまう日は絶対来ますが、それにどう対応するかで結果が変わってくるのです」

体重増加を防ぐのは、心だけでなく体の健康にも重要なこと。リバウンドで付くのは大抵脂肪なので、心臓病のリスクが高くなり、全身性炎症が悪化する(これが高血圧や高コレステロールといった数々の問題を引き起こす)。これが理由で近年の論文も、ヨーヨーダイエットによる健康被害を強調している。

いま現在ダイエットをしている人は、“目標体重”にこだわらず、体重維持をラクにする戦略も考えてみて。カロリーや体重がほんの少し増えたことをいちいち気にしていると、あっという間に不健康なマインドセットが生まれてしまう。自分の感情や思考を認識し、前向きに、ヘルシーな習慣をつくるのがリバウンドを防ぐカギ。

※この記事は、ランナーズワールドから翻訳されました。Text: Elizabeth Millard Translation: Ai Igamoto

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