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運動=ダイエット、だけじゃない!プラスサイズモデル吉野なおの考える#ボディポジティブな生き方

  • 2020.3.27
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ヨガジャーナルオンラインをご覧の皆さん!初めまして。吉野なおです。

私は【Nao】というモデル名義で、2013年からプラスサイズモデルとして雑誌や広告などで活動をしています。プラスサイズモデルとは、簡単に言うと、ぽっちゃりした体型のモデルのこと。

今ではこうして自分のふくよかな体型を生かして仕事をしていますが、もともとはそんな自分の体型がコンプレックスで、思春期に始めた極端なダイエットから摂食障害を経験しました。

食事を制限しすぎたり、過食をしたり、30キロの体重増減を経験し、精神的も肉体的にもボロボロで、ずっと自分の体に対して嫌悪感を抱く日々。痩せても「もっともっと痩せたい」と考えていたり、太ると「痩せていない自分はダメな自分だ」とずっと思い込んでいたのです。

吉野なおとぽっちゃりヨガ
ぽっちゃりヨギのオブジェと一緒に

ですが、あることを機に、8年ほど悩んだ摂食障害から回復。

自分でも治ると思っていなかった摂食障害。かつての私のように、体型に対して悩む人のために何かやりたいと思うようになった時を同じくして、2013年、日本初のぽっちゃり女性向けファッション誌『la farfa(ラ・ファーファ)』(発行:文友社)が発刊されることになりました。

発刊にあたり、ぽっちゃり体型のモデルを募集していたことを知り、「面白そうだし、私がやりたい事にぴったりかも!応募してみよう!」と思った矢先、そんなバックグラウンドを知らない編集部の方に偶然出会いスカウトしていただいたことで、モデルとしてのキャリアが始まりました。

そんな私が今なぜここでコラムを連載させていただくことになったのかというと、なんとなく日本に広まっている【ヨガ=痩せてる人たちがやっている】というイメージを払拭し、ヨガを始めとした運動が「カロリー消費」や「ダイエット」のためだけにあるわけでないということ、そして何より心と体(ヨガ的には魂もですね)のバランスをとりながら生きて行くことの大切さを伝えていきたいと思ったから。

正直なところ、私はヨガを教えられるような立場では無いので、ヨガのポーズや知識などは他の先生が書いたコラムページなどを読んでいただけると嬉しいです(笑)

そして私のコラムが、自分のからだに対して違和感や嫌悪感を抱いて悩んでいる人に届くことを願って綴っていきたいと思います。

ヨガとの出会いと別れ

私が初めてヨガをやったのは14年ほど前。ダイエット目的でした。

もともと運動が苦手で、学校の体育の時間が毎週憂鬱になってしまうタイプだったので、初めてホットヨガのクラスに行った時は、大人数クラスの中で、ポーズができる周りの人たちと、うまく出来ない自分を比較して気後れしてしまいました。

そのうち「できなかったり間違えてしまう自分が恥ずかしい、嫌だな」という気持ちがだんだんと負担になり、数回行っただけで通わなくなってしまいました。

今思うと、未経験だから出来ないのは当たり前だし、周りを気にせず自分に集中すればよかったのですが、当時の私は自分の体型に悩み、ダイエットをし、摂食障害で悩んでいた時期。周りの目がどうしても気になってしまうのは仕方がなかったのかもしれません(そもそも実は周りの人たちは私なんか見ていなかったのですが…)。

その後、ヨガ自体は嫌いではなかったものの、なんとなくあの大人数の中で劣等感を感じてしまうイメージがぬぐえず、「みんなヨガは良いって言うけど私には合わなかったな…」と、ヨガとは疎遠になっていきました。

ヨガとの再会

そんなヨガと私でしたが、今から2年ほど前に再会を果たしました。

雑誌「ヨガジャーナル」主催のイベントに仕事で招待していただいたことがきっかけでした。
その時純粋に「ヨガって面白い」と思ったことと運動不足解消もかねて、プライベートでもヨガに再挑戦することにしました。

昔に比べてヨガスタジオが増え、どのスタジオに行こうかと色々と調べていくうちに「大人数のスタジオがダメだったなら、少人数クラスに行ってみたらどうだろう?」と閃いて、家から通いやすくチェーン店でもない、先生が個人でやっている小さなクラスに行ってみることにしました。

レッスンの中で、先生から「自分のお腹の中、からだの中の空気をすべてはき出すようなイメージで~」など言われるがままイメージしながら体を動かすうちに、それまで感じることができなかった自分の体中の血液の流れやエネルギーがいきいきと目を覚ましていくような感覚がわかりました。

そして体が熱くなるほど激しいポーズをやる一方、最後には眠りに落ちそうになるほど静かで心地いい瞑想の時間を経験しました。身体中の感覚や深い呼吸に集中することで、マインドフルネスを始めて体感し、ポーズの正しさよりも、内観や感覚に重きを置いたヨガを知ることができたのです。

体を動かすことに対するイメージが変わった

運動に対してはずっと苦手意識や「苦しいもの」「ダイエットのためにするもの」というイメージが強かったのですが、仕事や生活の中で抱いたストレスやモヤモヤから一旦離れて、心と体がリフレッシュすることがこんなにも気分が良いことだったんだ!とヨガを通して知ることができました。

その後は、ヨガクラスで周りを過剰に気にすることもなくなり、大人数クラスも行けるようになりました。今は家で時々ヨガをするぐらいですが、ヨガで自分の感覚に集中する心地よさは、もっと多くの人にも知ってもらいたいと思っています。

(とはいえ、「ヨガやってみたけど合わなかった!」という人もいると思うので「すべての人にオススメ!」「無理してでもやった方がいい!」とは言いません)

自分の感覚を優先してみて

かつて私も、痩せるために「ご飯は○グラムまで」「○○を食べると○カロリー」「○分走ると○カロリー消費」という数字にとらわれすぎて、うまくできないと自己嫌悪を繰り返し、「~ねばらない」を優先していった結果、自分主体の感覚を失っていた時期があります。
でも、人間には感情や心、社会的な生活がある中で、厳密な数字をもとに生きていくことは難しくて当然なことでした。

ダイエットのために一生懸命にやる運動も良いけれど、からだを心地良く動かすことで心がリフレッシュし、その心がまた体や表情にあらわれていくこともあります。

日常に追われ、偏った考えで頭がいっぱいになってしまった人は、時にはシンプルに、自分の感覚を味わうことを優先してみるのはいかがでしょうか?

ライター/吉野なお
プラスサイズモデル。雑誌『ラ・ファーファ(発行:文友社)』などでモデル活動をしながら、摂食障害の経験をもとに講演活動やワークショップなども行っている。

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