1. トップ
  2. 「臨時休園のまま閉園」の危機乗り越え…営業再開で2600人以上来園、地元に愛された「みさき公園」の卒園式

「臨時休園のまま閉園」の危機乗り越え…営業再開で2600人以上来園、地元に愛された「みさき公園」の卒園式

  • 2020.3.27
  • 6485 views

遊園地と動物園を併設する大阪府岬町の「みさき公園」が3月24日(火)から屋外施設の営業を再開した。同園はこの3月末での閉園が決まっており、63年の幕を下ろす最後のイベントとして「卒園式」を企画していた。だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響から2月29日から臨時休園。そのまま閉園という可能性もあったが、営業エリアやイベントを縮小した上での営業再開となった。

Caption

みさき公園の名物・イルカショー 画像提供:みさき公園
みさき公園の名物・イルカショー 画像提供:みさき公園

みさき公園は1957年に、動物園、水族館、遊園地の複合レジャーランドとして開園。日本初の大海洋水槽や、開園当時日本一の長さを誇ったロケットコースターなど近代的な設備を有し、スマトラトラといった日本国内の動物園でも珍しい動物も飼育。1989年度には年間来場者が72万人を記録するなど、関西圏のレジャースポットとして長年多くの人に利用されてきた。

【写真】みさき公園に暮らすかわいい動物たち
【写真】みさき公園に暮らすかわいい動物たち

だが90年代以降は年間来場者数の減少傾向が続き、2017年度はピーク時の半分となる約36万人に。その後も減少に歯止めがかからず、2020年の閉園が決定。SNS上では「なくなるのは残念」「思い出の場所だった」とみさき公園の閉園を惜しむ声が多く上り、沿線住民の有志がみさき公園への巨大感謝状を制作し話題となるなど、地元の人々に愛される施設だった。

みさき公園の観覧車。営業再開後も観覧車の運行は休止に 画像提供:みさき公園
みさき公園の観覧車。営業再開後も観覧車の運行は休止に 画像提供:みさき公園

そうした中、みさき公園は来園者やスタッフ、動物たちに向けた感謝イベント「みさき公園の卒園式~たいへんよく遊びました~」を企画。特設サイトを立ち上げ、2月29日から3月31日(火)までの最後の1カ月間、さまざまな企画の準備を進めていた。だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、イベント初日にあたる2月29日から臨時休園の決断を余儀なくされた。

それでも施設側は「3月末に閉園するみさき公園の最後の思い出として、少しでも多くの方にきていただけるようにしたい」(南海電鉄広報担当者)という思いから営業再開を模索。また臨時休園中は、利用者からも「最後に開けてほしい」という声が多く寄せられたという。そして24日から、来場者への体温測定とアルコール消毒、園内の定期的な消毒や園内レストランでの換気など感染防止策を強化したうえで、野外施設の一部に限り営業再開を決定した。

イルカショーが行われるシャイニースタジアム 画像提供:みさき公園
イルカショーが行われるシャイニースタジアム 画像提供:みさき公園

観覧車やお化け屋敷などの一部アトラクションは再開せず、人形劇ミュージカルや来園者500人による集合写真ポスター作成といった、卒園式で予定していた企画は大半が中止となった。同園63年間を振り返る写真を展示する卒園展も、会場が屋内のため取りやめとなったが、「せっかく作ったのだからぜひ見たい、という声を多くいただいた」と反響が大きかったことから、展示予定だった写真や資料を特設サイト上で公開。また、みさき公園のメインアトラクションであるイルカショーも、インターネットでの事前抽選制とし通常よりも観客数を減らした上で開催にこぎつけた。

オグロプレーリードッグ 画像提供:みさき公園
オグロプレーリードッグ 画像提供:みさき公園

営業再開となった24日は、15時までに再会を待ち望んでいた2600人以上が来園。担当者は「突然の営業再開にもかかわらず多くの人に来園いただき感謝いたします。引き続き、最終日まで皆様に楽しんでいただけるよう営業を続けていければ」と話している。

元記事で読む