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黄砂の対策はどうやるの?ピークを迎えるこの時期に抑えたい5つのポイント

  • 2020.3.26
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春になると耳にする機会が増える黄砂。しかし、黄砂について詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか?

今回は、黄砂について紹介するとともに、試してほしいオススメの黄砂対策を5つご紹介します。

黄砂ってどんなもの?

黄砂は、中国大陸内部のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などで発生した砂ぼこりが、強風によって上空に吹きあげられて広範囲に飛散する気象現象のことです。

黄砂の飛来はずっと昔からあり、江戸時代の書物にも記録が残っています。近年では観測技術が発達しているので、気象庁から精度の高い黄砂情報が出せるようになりました。

黄砂のピークはいつ頃?

黄砂は一年中飛散しているのですが、飛散が特に多くなるのは2月から5月。花粉のピークを迎える時期と重なります。

黄砂の飛散は4月にピークを迎え、夏に降る雨で土壌が固められて、秋には最も黄砂が少なくなります。冬は黄砂の発生源である乾燥地域が雪に覆われることで黄砂が発生しにくくなります。

花粉は日中や雨の翌日に飛散が多い傾向にありますが、黄砂は気温の高さではなく、風の強さで飛散量が増減します。そのため、花粉とは違って夜に黄砂が飛散することもあるので注意しましょう。

黄砂による影響とは?

黄砂の与える影響は、視界が悪くなるだけではありません。黄砂の影響を正しく理解して対策に役立てましょう。

PM2.5

PM2.5とは、大きさ2.5マイクロメートルの粒子状物質です。

炭素成分、硝酸塩、硫酸塩、アンモニウム塩などを主な成分とする混合物で、大気汚染の原因物質とされている浮遊粒子物質のことを指します。

PM2.5は、スギ花粉の1000分の1の大きさしかありません。そのため、呼吸器の奥まで入り込み、気管支ぜんそくなど呼吸器に障害の原因になることがあります。70マイクログラムを超えると、健康に影響するといわれています。呼吸器・循環器系の持病がある方や子供、高齢者はそれ以下でも慎重に行動してください。

微生物

砂漠地帯から飛来する砂埃は、中国や韓国を通過して日本に飛散します。中国や韓国上空のガスや塵に含まれる有毒物質のほかにも、カビや細菌といった微生物が付着して飛んでくることもあります。これらがアレルギーや呼吸器疾患を引き起こし、咳やくしゃみ、鼻水や目の充血やかゆみなどの症状が現れます。

黄砂対策のポイント5選

年間、日本には数百万トンの黄砂が飛散するといわれています。対策をして「家の中に黄砂を入れない」ようにしましょう。

1 うがい・手洗い・洗顔と衣類を払って黄砂を落とす

帰宅したら玄関前で服や髪をはたいて、黄砂を落としてから室内に入りましょう。その後、すぐにうがい、手洗い、洗顔をすれば、黄砂を外から持ち込むリスクを最小限に抑えられます。

2 洗濯物はなるべく部屋干しに

外に干した洗濯物にも、黄砂が付着してしまいます。黄砂の多い日は、なるべく外干しを避けるとよいでしょう。どうしても外に干したい場合は、取り込む際に黄砂を払い落すようにしましょう。

3 できるだけ窓を開けない

気象庁などの情報を調べて、黄砂が多く飛んでいる時は窓を開けないようにしましょう。どうしても換気をしたい場合は、カーテンやレースをしっかりと閉めて、10センチ程窓を開けて短時間でサッと空気を入れ替えるとよいですよ。

4 空気清浄機を活用する

空気清浄機を購入する場合は、粒子の細かいホコリも取り除けるものを選びましょう。部屋干しする時に気になる「生乾き臭」も、脱臭効果の高い空気清浄機が軽減してくれますよ。

5 掃除をする

人の出入りや、ドアや窓の開閉で多少の黄砂は室内に入ってしまうもの。入ってしまった黄砂は、掃除をして取り除きましょう。

また、掃除のポイントは時間帯です。朝一番に掃除機がけをすれば、夜のうちに床に落ちた黄砂を効率的に掃除することができます。網戸やエアコンのフィルターなどもあわせて綺麗にしておくことも忘れないようにしましょう。

対策すれば怖くない!

黄砂はアレルギーや呼吸器の疾患を引き起こすなど、健康を害する恐れがあります。しかし、外出時のマスク着用や帰宅時の対策などをすれば、必要以上に恐れる必要はありません。

気象庁が公開している黄砂情報は、年々情報の精度が上がっています。テレビのお天気コーナーやSNSなどでこまめに情報収集をして、黄砂対策に役立てましょう。

photo/PIXTA

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