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胸が小さいのが悩み…ずばり、バストアップする方法を教えて!【女医に訊く#100】

  • 2020.3.26
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薄着の季節になると、気になるのがボディライン。周りと比べて胸が小さいと悩んではいませんか? バストアップの方法を乳腺専門医で放射線診断専門医の島田菜穂子先生にうかがいました。

胸はマッサージで大きくなるって本当?

「胸は揉むと大きくなるらしい」という噂を耳にしたことはありませんか? もし、それが本当なら、マッサージはバストアップに効果があるのでしょうか?

「バストの発達に血の巡りは重要です。運動やストレッチ、マッサージなどで血流を上げることは、バストの健康や発達にとっていいことだと思います。ただし、胸を大きくするという目的では、マッサージのみではそれほど効果が期待できないと思います」と語るのは、乳腺専門医で放射線診断専門医の島田菜穂子先生。

島田先生によると、女性ホルモン配合のクリームを使ったマッサージも、それでのみでは本当に大きくなるとは言い切れないそう。

「女性ホルモンには、乳腺を発達させたり、胸のハリを高めたりする効果があるのですが、クリームなどからの経皮吸収(皮膚から吸収される)では、それほど高容量の女性ホルモンの効果は期待できません。ただ、乳頭や乳輪は角質が薄く、乾燥による痒みや湿疹が起こりやすいので、普段からボディクリームなどを塗って保湿ケアをしていくことはおすすめ。しこりに気づくよいきかっけにもなります」(島田先生)

胸の大きさは思春期の睡眠で決まる!?

乳房の中でボリュームを作っているのは、乳腺と脂肪です。この乳腺が発達するのは、第二次性徴期から20代前半。それを超えると発達は止まってしまうと島田先生は言います。

「生理が始まる第二次性徴は、女性ホルモンや成長ホルモンがしっかり出てくる重要な時期。実は、これらのホルモンは寝ている間に分泌されます。特に、22時~深夜2時はゴールデンタイムと呼ばれる重要な時間。この時間に起きていると、脳のスイッチがしっかり入らず、ホルモンが上手く出てこなくなってしまうのです」(島田先生)

思春期に成長ホルモンが十分に分泌されないと、大切な筋肉や骨格の成長も進まず身長はなかなか伸びませんし、女性らしさの源である女性ホルモンがしっかり出ないと、乳腺の発育も十分には起こりません。理想のバストを育てるためにも、生活のリズムを整えて早寝早起きを心がけましょう。

過度な脂肪&糖質カットで胸が縮むことも!

胸の大きさは睡眠だけでなく、食事や栄養の摂り方でも変わります。乳房のボリュームは乳腺と脂肪で作られていますが、実は乳腺の発達に関わる女性ホルモンの原料も脂肪。第二次性徴期になると、体脂肪率が上がって排卵が起こり、一気に女性らしい体格になります。しかし、思春期を迎え女性ホルモンが多くなっても、そのままどんどん肥満になるわけではありません。実は女性ホルモンは脂肪の代謝を助ける働きがあり、良質な脂肪と適度な糖質の摂取で女性ホルモンがしっかり分泌されることで、むしろしっかり脂肪を燃やしてくれることになります。

「女性ホルモンは、ある程度の脂肪がないと出てきません。また、余った糖質も脂肪となってホルモンを作るために使われます。そのため油抜きダイエットや糖質制限ダイエットなど、過激なダイエットを行うと、排卵が止まり、女性ホルモンの分泌も一気に減ってしまいます。その結果、骨が高齢者並みにもろくなり骨粗しょう症に、一回始まった生理が止まってしまったり、せっかく発達が始まった乳腺が委縮し胸が小さくなってしまうこともあるのです」(島田先生)

第二次性徴期にそのようなことがあると、そこから乳腺を育てるのは難しくなってしまいます。大切なのは、規則正しい生活と良質な睡眠、栄養バランスのいい食事、そしてしっかり運動。20代半ばでもバストが成長する可能性はありますから、諦めずに続けましょう!

乳腺専門医・放射線診断専門医

島田 菜穂子先生

ピンクリボンブレストケアクリニック表参道院長。日本医学放射線学会認定放射線科専門医。日本乳癌学会乳腺専門医。筑波大学卒業後、東京逓信病院、南青山ブレストピアクリニック、東京ミッドタウンクリニックなどを経て、2008年、ピンクリボンブレストケアクリニック表参道開設。2000年、乳がん専門医4人で日本初の乳がん啓発団体「乳房健康研究会」を発足。ピンクリボンバッジ運動やウォーキング・ランイベントの開催などの啓発活動を通し、乳がんに関する正しい情報の発信と、死亡率低下に貢献するための活動を展開している。著書に、『乳がんから自分をまもるために、知っておきたいこと。』(2014年 日本医療企画)など。■ピンクリボンブレストケアクリニック表参道

文/清瀧流美 撮影/フカヤマノリユキ

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