おおしまりえの絶対幸せになりたい！『友達の結婚がうらましい！あの子よりお金持ちと結婚する方法』【第2回】

女友達の結婚を喜べない・・・

人生はマイペースが１番。
わかっちゃいるけど難しい。その最たるものが「女友達」との付き合い方です。
友達って、楽しい人生には必要な存在ですが、ずっといい関係で付き合い続けるのって難しいですよね。関係が長くなると、就職したり転職したり、結婚したり子どもを生んだりと、お互いさまざまなライフイベントがおき、「あれ、私ってあの子に比べてダメなんじゃない？」なんて焦りを感じることも。

マイペースが１番マイペースが１番……と自分に言い聞かせても、やっぱり羨ましいモンは羨ましい！ そんな焦りを生み出す最たる瞬間が、友達が先に結婚しちゃったときかもしれません。

「私と同じような顔で、同じように生きてきたあの子が、あんないい感じの男と、私より先に結婚するなんて…」
祝いたい気持ちは確かにある！ 確かにあるけど、それと同じくらい、心の中にドロリとした感情が湧き上がって止まらなくなってしまう。しかも一度出た毒は、自分の心を知らぬ間にむしばんでおり、焦りや落ち込みという副作用を生み出します。

「あの子よりも幸せになりたい！」
「なんならもっと条件のいい男と結婚したい！」
ダークエネルギーいっぱいの心は、友達が羨ましがるようなアンサーを探し始めます。でも『幸せ』って友達と競い合った先にあるものなのでしょうか。
とはいえ、お金は安心感ですし、自由と正義の象徴でもあります。だからこそ、やっぱりお金持ちと結婚したい！ そう思う心理とは、どう折り合いをつけたらよいのでしょう。

人と比べる幸せは、幸福状態が続かない？

「素敵なカレと、早く幸せな結婚がしたい」
こんな希望を持っていると、私たちはつい自分より先にソレをつかんだ人に、祝福の気持ちと同じくらい、羨ましいという負の感情をいだきます。
一般的には悔しさをバネに頑張ることで、成長できることもあると言われています。しかし一時的に負のエネルギーからパワーを生み出したとしても、それは長い目でみると幸せにはなれないかもしれません。

実は私たち人間の“幸福”には、２つの種類があるといわれています。それは『地位財』と『非地位財』です。【参考：「目からウロコの幸福学」ダニエル・ネトル（著）、山岡 万里子 (翻訳)】
地位財とは、周りの人と比較することで満足感が得られる財産のこと。
ブランド物や年収、肩書や容姿など、他人と比較することで効力を発揮する財産がこれにあたります。

そして非地位財とは、他人と比較することなく、自分の中から幸せを感じられる財産のこと。たとえば安心安全な環境や周りの人からの安らかな愛情、自由や健康などがあげられます。
幸福学の研究者によると、地位財の方が、手に入れたあとの幸福の持続性は低いのだとか。つまり人と比べて感じる幸せは、甘くて美味しいお菓子のようなもので、食べるうちにもっともっと欲しくなり、いつまでたっても本当の意味でお腹も心も満たされることはないのです。

もちろん完全に非地位財だけで心を満たしていくのは難しいことです。でも結婚に羨ましいという気持ちで進むことは、まさにこの地位財で自分を満たそうとしていることに他なりません。
まずは意識的に他人との比較レースをやめるよう心がけることが、長く続く幸せを手に入れるには近道といえるのです。

「あの子に勝ちたい」という気持ちはどこからくるの？

理論としてはわかっても「でも羨ましい！」という気持ちって、なかなか手放せるものではありませんよね。私だって、常日頃から、他人と比較しちゃう気持ちと戦っています（笑）。
そんなときは、羨ましいという気持ちに蓋をせず、徹底的に向き合って、想像してみてほしいのです。
まずはゆっくりと、今感じる「羨ましい」を満たす状況って、一体どんなモノなのか、想像してみましょう。
・彼女よりも年収が高くて安心できて、イケメンの彼に愛されること
・周りからいいな〜と羨ましがられる生活を送ること
・結婚や子どもを持つ不安から開放され、好きなことができる状態
人それぞれで、いろんな未来を想像すると思います。
でも１つ１つさらに突っ込んで感じてみると、それって本当に幸せな状態なのでしょうか？

・彼女よりも年収が高くて安心できて、イケメンの彼に愛されること

→もっともっと年収が高くて、しかもイケメン俳優と結婚している友達が現れたらどうする？

・周りからいいな〜と羨ましがられる生活を送ること

→でも羨ましがられるのって最初だけだったりします。周りから羨ましがられなくなったら、もう幸せは感じられないの？

・結婚や子どもを持つ不安から開放され、好きなことができる状態

→この幸せって、そもそも今感じている焦りや不安を手放せれば、手に入る幸せじゃない？

いかがでしょう。このようなもっともらしい理想像って、だいたいがその場限りの逆襲を望んでいたり、根本的な問題は他にあったりするんです。
私たちは欲しいものが思い浮かんだ時、普段は深くその気持ちを追求しません。でも人よりいいモノを沢山持ちたいと思う気持ちには、持たないことで傷ついたり、誰かに負けてしまったり、見捨てられることへの恐怖心があります。
わかりやすく価値を比較できる地位財で、私たちは心を武装しているんですね。
でも「持つ」という鎧をまとい、比較という戦場に立ち続けることよりも、そもそも戦場に出向かないことのほうが、傷つくリスクは減りますよね。

それでもあなたは、友達よりもお金持ちでイケメンで優しい人と結婚したいと、エネルギーを湧き上がらせますか？

それでもいい男と結婚したいなら、やることはたった１つ！

それでもやっぱり条件のいい男性と出会いたい。多くの女性が出す結論かもしれません。
そんなときやるべきことは、一攫千金玉の輿を狙って見た目を磨く…ではありません。実はすでに“セレブ妻”と呼ばれる、お金持ちの夫を持つ妻の生態や、バックボーンがどのようなものか、研究がなされています。【参考：日本のお金持ち妻研究 森剛志・小林淑恵（著）】

その結果導き出されたことは１つ。
「稼ぐ夫の妻は、これまた稼ぐキャリアウーマンであることが、割合として非常に高いことがわかっている」のです。【参考：日本のお金持ち妻研究 森剛志・小林淑恵（著）】

意外に思われるかもしれませんが、芸能人やタレント、一般人でもCAなど、容姿が特別よい女性がお金持ちの男性と玉の輿婚する割合は、思っているよりずっと低いのです。

ということで、お金持ち婚を狙う女性がおこなうべきはたった１つ。自分の年収をアップさせること！ 日々学び、行動すること！ なのです。

なんともつまらない結論が出てしまいました。でも年収をアップさせようと、ビジネスセミナーやビジネス系のオンラインサロンにいけば、同じように年収をアップさせようと頑張る、意識の高い男性と知り合うチャンスができます。
しらふで知り合った人との関係は、ただ合コンで知り合いを増やすよりも、信頼関係が築きやすい上、学びを通して、男性の知的好奇心を満たせる女性にステップアップもできるのです。
これって凄くチャンスが広がっていると思いませんか。

自分の年収をアップさせるための行動は、価値観や知識を広げるだけでなく、良質な出会いも広げることができる。合コンやマッチングアプリに精を出すのもいいですが、幸せへの近道は、比較を手放した先の、意外なところにあるのかもしれません。

おおしまりえ

インタビュー・文／西村真紀