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公立or私立どっち? ワーママが保育園選びでチェックすべきこと3つ

  • 2015.4.15
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【ママからのご相談】

秋に第1子を出産予定で、産休、育休をとって子どもが1歳くらいで復帰する予定です。待機児童が多いというのをニュースなどで見て、保育園に入れるか不安です。 どのような手順や手続きが必要なのでしょうか。

●A. 保育園選びは出産前から予定を立てましょう。

ご相談ありがとうございます、ライターの常磐麗奈です。

厚生労働省の調べによると、平成26年10月時点での保育園待機児童数は43,000人あまりと依然多く、実際入園できるか不安もあるかと思います。どのようにして情報を手に入れるか、参考にしてください。

●まずはお住まいの地域の保育園事情を把握する

待機児童や保育園の数など、報道されているのは国全体の話です。お住まいの地域によってかなり違いがありますので、市区町村のホームページや窓口で、保育園に入園するにはどの部署に相談に行ったらよいか、ということから調べましょう。

インターネットでどういった保育園が近所にあるかを調べたり、自治体のホームページには保育園の空き状況や定員数などが開示されている場合もあります。

●認可保育園の申込み期日をチェックする

公立の保育園は学校と同様、4月入園になります。2014年4月から2015年3月までに生まれた子は、2015年4月から0歳児となります。しかし、各保育園で入園可能月齢が決まっており(生後2か月から、など)早生まれの子は4月入園の申込みができません。

0歳児で公立保育園に4月入園できるのは12月生まれまでと考えてよいでしょう。申込み書類の締切は1月ごろに設定されています。申込み書類は会社に記入してもらう欄などもありますので、あらかじめどのようなものがあるかチェックしておくと慌てないですみます。

●近所の認証、無認可保育園の入園申込み方法を確認しておく

公立と私立では入園の申込み方法が違います。私立の保育園に入園したい場合は、個別に訪問や電話などをして申し込み方法を確認しておきましょう。訪問して見学させてもらい、入園手続き書類をもらってくるとよいでしょう。

●保育園選びのポイント3つ

●(1)家の近くか職場の近くか

復帰後しばらくは、発熱して早退しなければならない場面も多いです。発熱してぐったりした子を電車で連れて帰るのは大変であれば、家の近くの保育園がおすすめです。また、近所に友達ができるのも近所の保育園に通わせるメリットです。退社が遅いので近所の保育園では間に合わない場合、職場近くが安心でしょう。

●(2)アレルギー対応してくれるか

アレルギーの子どもを持つ親にとって、最も関心が高いことではないでしょうか。給食は園で手作り、アレルギー対応あり、という園が安心でしょう。

●(3)公立or私立

一般的に、第1希望が公立、入れない場合は私立に入れてから公立に空きが出たら転園という方法を取る方が多いです。

●・公立のメリット・デメリット

公立の良いところは、園庭が広いこと、行政の管轄なので保育の質は良くも悪くもほぼ一定なところです。デメリットとしては、仕事と通勤時間以外は預けられないことや、先生は公務員なので、異動がある点が挙げられます。

●・私立のメリット・デメリット

私立の良いところは、親に対するサービスが良いところです。お昼寝用シーツを布団にセットしてくれる、着替えはかばんから出して収納しなくてよいなど、朝の忙しい時間にさっと預けて出勤できるうれしいサービスがあります。

デメリットとしては、主に施設面で、ビルのワンフロアだったり、園庭がなかったりすることと、料金体系が時間制になっていて、長時間になると料金が変わる園もあります。ご家庭の所得や、価値観で優先順位が変わってきます。

●待機になってしまったら

公立の選考がわかるのが2月ごろで、私立も順番待ちになってしまっていても、3月末で転居などの動きが出ますので、意外と3月末で繰り上がることもあります。希望の公立に入れなくても、一旦私立に入園して、引き続き公立への転園申請を出しましょう。

別の私立への転園希望であれば、引き続き入園したい園へ、入園申請しておきましょう。全く入園できなかった場合は、一時保育やベビーシッターを頼んで復帰するか、育休を延長して待機するかになります。

●0歳児で入園できなければチャンスはないか?

自治体のホームページなどで、保育園の年齢が上がるごとの定員の増加数を確認しましょう。増加数が多い年に入園のチャンスがあるということです。2歳児から3歳児の定員増加が大きいことがありますので、転園申請は出しつつ、乳児のうちは認証保育園、幼児から園庭の広い公立に転園、くらいの気持ちで構えておくのがよいでしょう。

【参考リンク】

・保育所入所待機者数 | 厚生労働省

●ライター/常磐麗奈(ファイナンシャルプランナー)

大学卒業後、1年間の就職浪人を経て投資顧問会社に就職。株式運用ファンドマネージャーのアシスタントをする傍ら、海外株式へ投資する投資信託の運用レポート作成などを担当。2003年に第一子出産以降、3度の出産、育児休暇、復帰を繰り返すも、三児の育児と家事と通勤に追われる毎日に疑問を感じ、2012年に退職。20代に取得して塩漬けしていたファイナンシャルプランナーの資格を活かして起業するのが目標。さらなる知識習得のため、上級資格であるCFP®受験中。趣味は、味噌、柏餅、筍煮、梅ジュースなど、年に一度だけの手作りを楽しむこと。

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