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30代におすすめのがん保険とは?《独身・既婚別》選び方のポイントをFPが解説

  • 2020.3.20
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今回は30代という年齢に絞ったがん保険に関する解説を行っていきます。独身や既婚者という事でもどんな保険ならオススメなのか、子育て世代にはどんながん保険が有効なのかなど含め話を進めていきたいと思いますので、是非最後までお付き合い下さい。

がん保険の役割について

最初に読んで頂きたいのはがん保険の役割や特徴についてです。というのも、がん保険一つとってみても、取扱いの保険会社は数多く存在し、どの保険会社のがん保険が良いのか分かりません。

そこで、主な保障内容を解説しながらがん保険の役割についてまとめますので、保険選びの参考になればと思います。

がん保険の役割&メリット①治療費の負担を軽減できる

1つ目には何と言っても治療費の負担を軽減できる点でしょう。

がんは闘病生活が長きに渡ります。現在厚生労働省のガイドラインでは5年間の治療を推奨しているそうです。このガイドラインに従って医師は治療を勧めます。5年間は非常に長く、再発等を考えると長い時間をかけて経過を見る必要がある病気です。

5年間も病院に通うとなればそれなりにお金が必要になります。治療費もそうですが、病院までの交通費だって自己負担です。その為、最近のがん保険はどんな治療をするのかという事に対応するべく開発が進み、保険会社同士で競争している現状です。

ここで治療内容に関してがん保険の保障内容を振り返ってみたいと思います。

  • がん入院給付金
  • がん診断一時金
  • がん手術給付金
  • がん通院保障
  • がん死亡保険金
  • がん先進医療特約
がん入院給付金

がんが原因で入院した場合に1日5,000円や10,000円といった形で給付金が支払われる保障内容です。最近ではがんであっても短期入院である事が多く、平均在院日数は14日となっているようです。

少し前まではがん入院給付金が主契約でしたが、最近ではオプションである特約として設定できる保険会社が多いです。

がん診断一時金

保険会社が定めるがんは大きく2つに定義され、1つは「上皮内新生物(上皮内がん)」、1つは「悪性新生物」になります。

分かり易く言えば「上皮内新生物」は程度の軽いがんで、早期に発見できれば生存率は高いがんに該当します。「悪性新生物」は程度が進行及び重たいがんで、転移や浸潤が見られるがんになります。ここで簡単ですが転移と浸潤について解説しておきます。

転移とはがんが他の部位に出来ることを指します。例えば胃がんが見つかり、その後に肺にも移動しているまたは広がってしまう事です。

浸潤とは、がん細胞が周囲の細胞にまで広がっていく事を指します。ドラマなどでも直径何mmのがんが見つかったと言いますが、このサイズが日を追うごとに大きくなる事です。

保険会社ではこの2つのがんを分けて給付金の支払いを変更したり、統一したりしています。

がん診断一時金はがんと診断されると一時金で100万円や50万円、保険会社によっては200万円、300万円と高額な給付金を支払います。また1度きりの支払いだったり、再発に備え2度3度と支払ってくれる保険会社もあります。

がん通院保障

がんの治療で通院した場合に支払われる保障で、通院とは抗がん剤治療や放射線治療を指します。

以前の保障内容ではがんで通院した際に1日5,000円や3,000円といった様に支払いを行っていましたが、最近では通院した月毎に10万円、20万円といった金額を支払う保険会社もあり、後者の方がグレードは高いでしょう。

がん手術給付金

がんの手術を受けた際に保険金が給付される保障内容です。医療保険などに付加されている手術給付金と同じ内容になりますが、あくまで対象はがんの手術のみになりますのでこの点を混同しないようにしておいて下さい。

がん死亡保険金

生命保険の死亡保険金とは別になりますが、死因ががんである場合に保険金を受け取れる保障です。最近ではがんに罹患しても生存率が高い為、保険会社の保障としては付加できるものは少なくなってきたようです。

がん先進医療特約

がんの先進医療を受ける場合に非常に役に立つ特約になります。がん治療において先進医療を受ける場合は、治療できる部位やがんは限られます。この時治療費として約300万円は実費で負担しなければなりません。

そこで保険会社が先進医療にかかる費用を負担してくれるという非常に優秀な特約だと言えます。特約保険料も安いため付加しておいて損はないでしょう。

がん保険の役割&メリット②がんに罹患した際の生活費にも役立つ

先程までは治療費に関する詳細を解説しました。2つ目の役割について解説しますが、治療費とは異なり、がんに罹患した際の生活費にも役立ちます。

もしも罹患した際に、今のお仕事を今まで通り続ける事が出来るかどうかは、程度と治療内容によります。運転をお仕事にしている方は抗がん剤治療等の副作用で正常に運転できない事もあるでしょう。

その際に配置転換などで内勤に異動となった場合、お給料に変化が生じるケースもあります。収入がダウンした際に診断一時金などあれば、治療費や数カ月の収入ダウンに備える事も可能な訳ですね。この様にお金の負担を軽くする為の保険である事がお分かり頂けたかと思います。

30代男性・女性のがん保険の選び方

ではここからは30代の男性・女性のがん保険の選び方について解説していきます。また独身や既婚者、主婦など様々なケースがあるかと思われるため、色んなケースの選び方を解説しますので参考にして頂ければと思います。

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30代独身男性・女性の場合

まず独身の場合ですが、貯蓄が出来ている・出来ていないで選ぶ保障内容は変わってきます。貯蓄がしっかりと出来ているのであれば、診断一時金、がん通院、先進医療位で良いでしょう。

貯蓄が出来ていない場合も基本は上記保障と同じで構いませんが、診断一時金を厚めにする事が望ましいと言えます。理由は以下の通りです。

高額療養費制度がある

まず高額療養費制度について解説しておきます。

高額療養費制度とは、1ヶ月以内の治療費がある一定の金額を超えると、所得に応じて支払い上限が決まる国の制度です。所得に応じた金額は以下の通りです。

例えば区分ウに該当する方で計算すると、1ヶ月の治療費(投薬、手術、検査等)が100万円(実費計算)だとします。健康保険を適用すれば3割負担の30万円になりますが、高額です。そこで計算式に当てはめてみると次の様になります。

  • 80,100円+{100万円(実費でかかる金額)-267,000円}×1%=87,430円

この様に、がんであっても、脳梗塞や心筋梗塞であっても、手術をしても健康保険が適用されるのであれば治療費の上限が圧縮される事になります。

但し、1ヶ月間の治療費ですので、月を跨ぐ場合の治療費は2重にかかる事もありますのでご注意下さい。(医療費の締めは月末になります。緊急入院等で月末入院した場合は翌月も入院していますので、計算が2度行われるという事です。)

また、直近12カ月以内に3回以上高額療養費が支給されている場合、4回目の支給に関しては多数該当の欄の治療費が上限となります。

高額療養費の制度を知っておけば治療費負担は軽減される 上記の様に高額療養費制度さえ理解しておくと、どんなに高額な手術であっても健康保険適用という条件さえ満たせば治療費を圧縮する事は可能です。この理由から、貯蓄があれば高額療養費分で賄う事も可能ですし、貯蓄が無ければ高額療養費分を保険で賄うという考え方です。

30代既婚男性の場合

では既婚男性の場合、どんな選び方をするのかという事について解説します。

働き盛りで社会的にも要職に着いたり、家族を持つ方も多いでしょう。また家計の大黒柱としてバリバリやっている事と思います。そんな中心者が罹患した際にはある程度経済的な負担を予測しておくべきだと考えます。

仕事に行けない、治療に専念しなければならないとなると収入ダウンは否めません。またお子様が小さいと先々の不安もあるでしょう。

その場合は診断一時金を手厚めにするほか、がん通院は必須ですし、先進医療も付けておきたい所です。しっかりと治療費を賄う事が出来る様にだけはしておきたいですね。

30代既婚女性の場合

同じくお仕事をされている女性ですが、仮に正社員だとしてもパート、アルバイトだとしても経済的な負担は大きいでしょう。

そしてお子様が小さい等の理由であれば、お子様をご実家に預けたり、炊事が出来ない旦那さん(私がそうです・・・)が1人になると必ず外食頼みになってしまいます。やはり女性の存在は大きいです。

通常掛からないような食費や養育費なども考慮すると、男性よりも手厚めに掛ける方がリスクヘッジにはなるでしょう。

専業主婦の場合はどうなの?

ここで専業主婦の方のがん保険について解説しますが、先程解説した30代既婚女性と変わりない保障が必要でしょう。

お子様がいればなおの事です。保育園、幼稚園の送り迎え、日常の洗濯、掃除、炊事など時給に換算すると2,500円~にも上ると言われています。それ位家の事をやっていてくれてる訳ですね(妻には頭が下がります)。

もしがんで入院や通院などになると、お子様の事、洗濯、掃除、炊事など今までと同じ様にとはいかないでしょう。専業主婦だからがん保険には入らないというのはナンセンスだと言えます。逆に専業主婦だからこそ入っておくべき保険でしょう。

30代シングルの男性・女性の場合

最後に離婚歴がある場合でお子様と一緒にいらっしゃるケースです。お子様を進学、成長させる為に休む事は中々難しくなってきます。何より誰もががんに罹患はしたくないでしょう。しかし罹患してしまうと、治療に専念せざるを得ません。

シングルになった際は、フルスペックで加入する事をお勧めします。経済的にもきついかもしれませんが、がんに罹る事を考えたら手厚めに備えておきたい所です。

30代おすすめのがん保険は何?比較してみました!

ここからは30代におすすめのがん保険について解説していきます。口コミや保険料水準、会社の評判等も含めて私のおすすめするがん保険について語っていきますので、お時間ある方は保険料シミュレーションしてみてください。

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おすすめ基準は保険料と評判、保障内容を参考にします

今回おすすめするに当たって、掛け金である保険料、会社や保障内容の評判等を考慮しておきます。また参考までに調べられる範囲で30歳男性女性の保険料も掲載しておきますので、家計からどのくらい負担するのかの参考にして下さい。

チューリッヒ生命:終身ガン治療保険プレミアムDX

おすすめの保険として、一つはチューリッヒ生命の終身がん保険です。この保障は主契約(絶対に契約しなければならない保障内容の事)にがん通院がきており、特約(オプション)で診断一時金や入院給付金、先進医療が付けられます。

参考までに30歳男性で放射線治療・抗がん剤治療を月20万円、自由診療を月40万円といった充実した保障内容に加え、先進医療・悪性新生物の診断で保険料払込免除まで付けて1,849円、女性で1,611円とかなりお財布に優しい保険設計になっています。

最近の治療実態に合う保障内容になっており、家計の負担を低くしてくれるので大変助かる保険だと思います。更に自由に設計が可能ですし、HPで簡単シミュレーションもできますので、分かり易い保険会社だと言えます。

セコム損害保険:メディコム(5年がん定期保険)

続いては警備会社のイメージが強いですが、セコム損害保険のメディコムというがん保険です。このがん保険は終身ではなく、5年定期の保険になります。5年毎に掛け金が上がる仕組みになっており、最長90歳まで自動更新が可能です。

保障内容は決まっており、診断一時金が100万円、がん外来保険金1,000万円まで保障、がん入院治療費は無制限で保障となっており、しかも自由診療までもが保障対象になっている点が優れている所です。

自由診療は公的医療保険が使えず、先進医療でもない治療方法で、主に未承認の抗がん剤などを投与する際に、200~300万円実費で負担する事になります。この点をセコム損保が保障の範囲内でカバーしますので、かなりお得だと思います。

30歳男性で1,430円、女性で1,920円となっており、こちらも家計に優しい設計となっています。

30代におすすめのがん保険に関するまとめ

最後までお付き合い頂き有難うございます。今回は30代に絞って解説してきましたが、がん保険はどの年代でも必須ではないでしょうか。今では2人に1人ががんに罹患する時代です。

早期に発見できれば良いですが、治療は長引く事を考えるとお金の心配は尽きません。しっかりと備えて不安を解消出来れば幸いです。

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