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学校にも学童にも行けず留守番する子が急増。子どもだけの留守番、どうする?

  • 2020.3.19
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3月から始まった全国一斉休校で学校が休みとなり、多くの学校ではそのまま春休みへ続く長期休暇となっています。通常の夏季休暇などと異なり、新型ウィルス感染拡大の観点から学童などを通常通り使用できないことも多く、共働きの家庭では子どもを留守番させることも増えています。

どうしても子どもに留守番をさせなくてはいけないときに気を付けたいのはどんなことでしょうか。また、子どもを見守るサービスについても見てみましょう。

子どもの留守番が増加している

学校が休校となり親が働いている場合、通常は学童などに子どもを預けるでしょう。しかしウィルスの感染拡大を懸念して学童を通常通り開放していないところも多くあります。

休校時の対処としては、

・子どもを預ける 41%(53%)

・仕事を休む 22.9%(27%)

・子どもだけで留守番 43.8%(34.9%)

・テレワーク 2.2%(2.3%)

となっています(複数回答あり・括弧内は低学年の子がいる場合)。

預け先がある、仕事を休むことができるなどであれば対応できますが、そうできずに留守番させざるをえない家庭も多いことが分かります。低学年でも3割以上が留守番を必要としています。

子どもだけで留守番をさせる理由は「預け先がない」が約6割で一番多くなっています。しかし留守番については「とても不安」が21.7%、「たぶん大丈夫だが不安がある」が73.6%となっており、やはり不安な気持ちを持ったまま子どもに留守番をさせている親が多いことが伺えます。

※ママタスラボアンケート(有効回答 1388人)

子どもが留守番する際のルール

子どもに留守番をさせる際に一番心配となるのは、子どもが犯罪に巻き込まれるのではないかということでしょう。もちろん、在宅で発生する侵入窃盗などは皆無ではなく心配となる部分ですが、この件数は減少傾向となっています。

減少しているから大丈夫ということではなく、子どもの留守番以外でも防犯対策は必要ではありますが、しっかりとした対策を打てば過度に心配する必要はないと言えるでしょう。

防犯対策として、親が事前にできることと、子どもと決めておくルールがあります。

まず基本的な準備としては、

・窓などの戸締りを忘れずに行う

・ガスの元栓を閉め、ライターをしまう

・刃物など危険なものは使用しないと約束しておく

などがあるでしょう。

留守番をする子どもには、事前にルールを決めて守らせます。その為にはなぜそのルールがあるのかを子どもが理解できる様に、防犯意識を持ってもらうことも大切です。

警備会社のALSOKでは、小学校で行う防犯授業で気を付ける5つのポイントを覚えやすい言葉にして伝えています。

その言葉が「い・い・ゆ・だ・な」です。

い:いえのカギを見せない

い:いえのまわりをよく見る

ゆ:ゆうびんポストをチェック

だ:だれもいなくても「ただいま!」

な:なかに入ったらすぐ戸じまり

子どもと一緒に口にして、一つ一つ説明して理解させたうえで、ルールを守らせましょう。

他にも気を付けたいことを細かく見てみましょう。

<帰宅時>

・周囲を確認して手際よくドアを開けて家に入る

ランドセルなどにカギをつけることがあると思いますが、パッと見てカギだと分からない様にキーケースなどを利用しましょう。首にかけるのは、遊ぶ時や転んだ時などに引っ掛ける可能性があり危険です。

・玄関をあけたら「ただいま」と言い鍵をすぐにかける

家に人はいませんが「ただいま」と言うことで中に誰からいるように見せることができます。入ったらすぐにカギをかけることは習慣化しないとうっかり忘れてしまいます。普段から心がけましょう。

<来客・電話時>

・基本的に来客・電話には対応しない

呼び鈴が鳴っても絶対に出てはいけません。「荷物くらいは受け取ってもいいのでは」と思うかもしれませんが、宅配便を装った犯罪者も存在します。宅配ボックスを利用する、大人がいる時に配達してもらえる様に日時・時間指定するなどしておきます。子どの留守番中に配達があった場合は不在票で対応するようにしましょう。

電話にも基本は出ませんが、相手が確実に家族であるなど番号表示で分かる場合は出てよいでしょう。携帯電話を持たせておけば連絡が取れるので安心です。

・友達を入れない

友達が遊びに来ると一緒に遊びたくて中に入れてしまうかもしれませんが、大人がいない時に子どもだけで遊ぶことはトラブルが起きやすく、子どもだけで対処できない事態が起こらないとも限りません。

子どもだけで留守番している際は友達を入れない、そして自分も友達の家には行かないということを約束しておきましょう。

<災害などの備え>

・常に子どもと連絡が取れるようにしておく

困った時には自分で判断せず親に相談する様に伝えておきましょう。「何かあれば電話できる」という状況は、子どもも精神的に安心することができます。仕事中だと親が携帯電話に出られない可能性もあるので、職場の電話番号も伝えておき、家庭で練習しておくといいでしょう。電話番号と合わせてセリフも書いて置いておくといざという時に安心してかけられます。

・避難場所や経路を親子で確認する

これは留守番時に限りませんが、災害などがあった際の避難経路や場所を共有しておくことはとても大切です。

ルール以外にも留守番時に気を付けたいことがあります。

ルールを理解しても、いざ留守番してみると子どもは不安な気持ちになると思います。最初は短い時間で練習しておきましょう。5分・10分程度で構いません。「ちょっと買い物に行くね」などと伝え、本当に買い物に行く必要はありませんので、子どもが一人になる時間を作ってみます。

そして実際に留守番をさせる際は、子どもが飽きない工夫をしましょう。好きなDVDを観られる様にしたり、子どもが没頭できるものを用意しておいたりしましょう。

留守番の子どもを見守るサービス

今回の休校措置では、幼い子どもをどうしても留守番させなければならないという家庭もあり、離れたところから見守る方法が必要なことから、スマートフォンなどで確認できる防犯カメラに関心が集まっています。留守中の子どもを見守るサービスにはどんなものがあるのでしょうか。

・屋内HDカメラ(パナソニック)

スピーカーとマイクが内蔵され、留守番している子どもと会話をしたり室内の音を聞いたりすることができます。

・HOME ALSOK アルボeye(ALSOK)

室内の様子をスマホで確認ができ、何かあれば有料で警備員が駆け付けてくれるサービスです。親が様子を見てて異変を感じてもすぐに駆け付けることができない場合でも、近くにいる警備員が来てくれるのであれば安心できますね。

・リーフィー(ストロボ)

一定期間、定額で利用できるサブスクリプションの商品も増えています。サブスクを利用することで手軽に始めることができ、初期費用を抑えることもできます。試しに使ってみて、気に入れば継続するという使い方は、ローコストで安心して試すことができますね。リーフィーは、窓やドアにセンサーを取り付け、開閉状況がスマホに通知されます。子どもの出入りを把握できるだけではなく侵入者にも対応でき、取り付けも自分で行えます。

今は急な休校措置や春休みなどで留守番せざるを得ない子が増えていますが、新学期が始まっても防犯が重要であることに変わりはありません。長期休み以外に留守番をすることもあるでしょう。

比較的時間のある今の時期をいい機会ととらえ、留守番の必要がない家庭でも一度子どもとじっくり防犯について話してみてはいかがでしょうか。

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