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デンマーク生まれの環境にやさしい腕時計〈Nordgreen〉。シンプルを極めた北欧デザインはペアウォッチにも最適!

  • 2020.3.19
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充実した福祉制度と高い幸福度で知られるデンマーク。近年、世界的に大きな課題となっている「環境保護」についても、デンマークをはじめとした北欧の先進的な取り組みが話題になっています。現地では、多くの企業がサステナビリティなサービスを展開していて、2017年にコペンハーゲンで誕生した腕時計ブランド〈Nordgreen(ノードグリーン)〉も、その一つ。世界的家具ブランドをクライアントに持つデンマーク出身のデザイナー・ヤコブ・ワグナーさんが手がける腕時計は、北欧らしいシンプルなデザインながら存在感があり、多くの日本人女性に愛されています。

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ファイナンスや新規事業開発を担当するNordgreenのマイケル・クリステンセンさん

今回は2020年からコペンハーゲンに移住した筆者が現地のオフィスを訪ね、初期メンバーとしてファイナンスや新規事業開発を担当するマイケル・クリステンセンさんに同社の腕時計の魅力を伺ってきました。

「北欧ブランド」を世界に広めたい。ミレニアル世代の2人が創業

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Nordgreen共同創業者でCEOのバジリ・ブラントさん(左)とパスカー・シバムさん(右)

——まずは、Nordgreenが誕生した経緯を教えてください。

創業者は共にミレニアル世代のバジリ・ブラントとパスカー・シバムで、大学生時代に意気投合した彼らは、2〜3年の会社員生活を経て、2017年にNordgreenを創業しました。当初から世界展開を見据え、北欧を代表する腕時計ブランドにしたいとの思いがあったことから、世界的に有名なヤコブ・ワグナー氏をデザイナーとして迎えることに。そのうえで、私たちデンマーク人が強く意識している「環境保護」や「サステナビリティ」を企業方針として、製品やサービスに反映させています。

現在は、世界約120カ国に向けてオンライン上で発売されていますが、日本での人気がもっとも高く、数人の日本人社員が在籍しています。

——マイケルさんは、どんな役割を担っているのですか?

私は初期メンバーとしてNordgreenに入社し、全世界のファイナンスから新規事業開発まで幅広く担当しています。弊社は非常に速いペースで成長しているため、仕事はとても刺激的であり、データ分析やマーケティングなど、事業の成長に欠かせない多くのスキルを学ぶことができるのが魅力だと感じています。スタートアップということで若いメンバーが多く、平均年齢は20代半ばです。

——充実した働き方を叶えられているんですね。「日本での人気が高い」とのお話がありましたが、特に日本で人気のあるデザインを教えてください。

日本だけでなくグローバル的にベストセラーになっているのが、こちらのデザインです。弊社のラインナップの中でもっともシンプルな「Infinity」というデザインで、ローズゴールドの金属メッシュストラップタイプです。特に女性の方にオススメで、私も母親に勧めたほどです(笑)。余白の美しさを大事にしたこのデザインは、どんなファッションにもマッチすると思います。

自然をモチーフにしたデザインも多く、例えばこの腕時計は風力発電で使われる風車をイメージした赤い針と蝶が採用されています。こちらはメンズ用として発売していますが、女性の方にもご利用いただけます。

簡単にストラップを交換できるのも特徴的で、お好みの交換用ストラップを2本選べるオリジナルのセットも人気です。その日のコーディネートや気分に合わせて、気軽に雰囲気を変えられます。すべてユニセックスですが、大きめのサイズのものは男性用として発売していて、ペアウォッチとして利用するのもオススメですよ。価格帯は2万円〜3万円がメインです。

——一つのデザインで幾通りもの楽しみ方ができるんですね。「環境保護」にも注力しているとのことでしたが、この製品はどんな点がサスティナブルなのでしょうか?

まず、パッケージは再生可能プラスチックボトルから作られていて、2年ほどの年月が経つと自然環境で生分解されます。さらに、腕時計の購入代金の一部は事前団体に寄付していて、現在は中央アフリカ共和国の1人に2カ月分の安全な水を供給する「Water for Good」、インドの1人の子どもに1カ月分の教育を支援する「Pratham UK」、南米にある50平方メートルの熱帯雨林を保護する「Cool Earth」の3つと提携しています。

腕時計を購入いただくと、この中からもっとも共感できるプログラムを1つ選んで寄付することができます。これらのサスティナブルな活動に共感したというお声も多くいただいています。

北欧で進むサステナビリティな暮らし。その背景をひもとく

——どちらも素晴らしい取り組みだと思います。北欧では当たり前にサスティナブルな生活が浸透しているようですが、デンマークではいかがでしょうか?

ここでも誰もが環境保護を意識していて、私自身も車に乗らずに自転車で移動したり、積極的にリサイクルをしたり、水やエネルギーを節約したりといったことに取り組んでいますね。最近では、中古品を再利用して新しい価値を生み出すようなアイテムも誕生していて、それを使うことは「クール」だと捉えられています。以前よりもサステナビリティな意識が高まっているように感じます。

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デンマークには自転車専用道路や信号機があり、整備が進んでいる

——日本でも「プラスチック削減」や「マイボトル・エコバッグの利用」など、少しずつ変化が見られますが、北欧に比べると一人ひとりの意識はまだ低いかもしれません。どうしたら、デンマークのように誰もがサスティナブルな暮らしを意識できるようになるでしょうか?

私たちは幼い頃から環境保護のトピックに触れていて、中学生時代に「水を節約する授業」を受けたり、環境保護に注力した政治政策が浸透していたり、日常生活の中に当たり前に存在するものなんです。次世代の人たちに美しい環境を残すのは私たちの役目だと、私を含め多くのデンマーク人が考えています。

——確かに、デンマークは国をあげて環境保護に取り組んでいますよね。気候変動に関するセミナーも盛んに行われている印象があります。

そうですね。弊社の腕時計も、環境保護に関心を持つキッカケの一つになっていたら嬉しいですね。

世界一サスティナブルな腕時計を目指して。日本店舗での発売も!

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サイズや色違いで購入してペアウォッチにしてもオシャレ

——これから、御社として取り組みたい環境保護への対策はありますか?

現在、2020年中を目指して、よりサスティナブルな新シリーズの製作に取り組んでいるところです。これはデンマーク工科大学とのコラボレーションプロジェクトで、より環境にやさしい材料や輸送方法を追求しています。目指しているのは「世界一サスティナブルな腕時計」。とてもパワフルなチャレンジですが、この目標を達成して北欧ブランドのパイオニアになれたらと考えています。

——2020年からは日本での店舗展開も予定しているそうですね。

こちらもまさに取り組んでいる最中で、2020年夏を目処に東京を中心とした全国の時計専門店で発売を開始する予定です。日本での店舗展開は、昨年11月に東京・代官山にある代官山 蔦屋書店で期間限定のポップアップストアを開いたのが初めてで、ヤコブ・ワグナー氏が手がけた腕時計のデザインや慈善活動への寄付プログラムに対して、好意的な反応をたくさんいただきました。詳細が決まり次第、弊社のHPやSNSでお知らせしますので、ぜひ楽しみにしていてください。

ーー世界一サスティナブルな腕時計の開発に日本での店舗展開と、多方面に向けてアグレッシブに活動されているんですね。これからの発表を楽しみにしています!

〈Nordgreen(ノードグリーン)〉

ブランドサイト:https://nordgreen.jp/

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