1. トップ
  2. 恋愛
  3. 人生最後のパートナーは、どんな人がいいでしょうか【ひかりの恋愛相談室】

人生最後のパートナーは、どんな人がいいでしょうか【ひかりの恋愛相談室】

  • 2020.3.17
  • 2502 views

「ひかりの恋愛相談室」では、人気書籍 “ 「大人女子」と「子供おばさん」"の筆者であるコラムニスト・ひかりさんにGrapps読者様のお悩みを答えていただきます。

----------

独身のシニア層の人たちの中には、「残りの人生を最愛のパートナーと過ごしたい」と婚活していらっしゃる方がいます。“最後の人生のパートナーを選ぶ秘訣”は、何でしょうか?

Rさん・65歳のお悩み

バツイチです。3つ年上の恋人がいるのですが、結婚する気がなさそうなので、婚活アプリを始めました。
そこで、“少し落ち着きに欠けるけれど、悪そうな人ではない男性”と出会いました。彼は、バツイチ、子無しで、ご両親は健在です。まだ付き合ってはいませんが、今度、お誘いがあった時には、具体的に結婚の話を進めたいと思っています。

私自身、「誰かの役に立つのであれば喜んで!」と思っているところがあり、結婚相手に望むことは、「私を大切にしてくれること」は、絶対条件です。
その上で、姓名判断も気にします。彼の苗字になったら「吉」なので、いいのではないかと思っているところです。ただ、こんなことで大事な自分の人生を決めてもいいのか?と悩んでいます。どう思いますか?

Rさんへの回答

いくつになっても、人生のパートナーを求める気持ちは、素敵です!若い読者さんからしてみたら、「60代で婚活!?」と思う人もいるかもしれませんが、私の周りには、60代になっても若々しくてキレイな方がいらっしゃるので、まだまだ恋愛を現役でできるものだろうな、と思います。
実際に女優の桃井かおりさんやエッセイストの阿川佐和子さんも60代でご結婚されていますしね。

現在、Rさんは、姓名判断の結果を見て、「彼はいいんじゃないか」と思っている反面、それで決めていいのかと悩んでいらっしゃるようですね。
結婚相手を占いで決める人はいるものです。ただし、占いは「当たるも八卦当たらぬも八卦」というように、当たることもあれば、外れることもあるので、もしその占いの通りに動くのであれば、“それを信じた自分自身”に対して、責任を持つ必要はあると思います。
それは、たとえ外れたとしても、「それを信じたのは自分なのだから、仕方ない」と思えるくらいになる必要がある、ということ。それがないと、外れたときに、占いのせいにしてしまいますしね。
とはいえ、どんなに占い結果が良くても、好きになれない相手とは結婚したいとは思えないものなので、占いの結果は、“後押しをする程度のもの”かもしれません。

更に言えば、今回は占いの結果がいい相手ではありますが、たとえ「相性が悪い」という結果になったとしても、「この人と結婚したい!」とまで思えるのであれば、その相手と共に生きていく人生は、幸せになれるだろうなと思います。それくらい相手に対して思いがあれば、占いの結果に限らず、“その相手を選んだこと”に自分で責任をとれますしね。つまり、それくらい「彼と結婚したい」という意思を持つことが大切なんですよね。
だから、逆を言えば、「もし占いの結果が悪かったら、付き合おうとすら思えない」程度の思いしかないなら、少し様子を見た方がいいでしょう。

それに、まだお付き合い前です。実際に付き合ってみて、そこまでの思いを抱けるのかどうかを、きちんと考えてみてはいかがでしょうか?付き合ってみないと、分からないことは色々とありますしね。
だから、今度、その彼とお会いしたときには、「結婚を前提に付き合ってくれるのか」という確認はしてもいいと思うのですが、そうはいっても、実際に結婚するかどうかは、付き合ってみないと分からないこともあると思います。どんなに占いでは相性が抜群であっても、別れるカップルもいますしね。

愛情がないと乗り越えられないことも

特にシニア層の結婚では、そこまでの愛情がないと、乗り越えられない問題も色々と出てくると思います。例えば、まだ先方のご両親がご健在なのであれば、これから介護の話も出てくる可能性はあります。さらに、その彼が同世代なのであれば、男女の平均寿命を考えると、自分が彼の最期を看取ることになるかもしれません。

それが、今みたいに健康であるときであるなら、まだいいですが、今後、さらに歳を重ねていくと、体力的に自分のことだけでも精一杯になってきてしまうこともあります。そうなると、人のお世話をするのがキツくなってしまうでしょう。
これらのことは、ただ単に「占い結果がいい相手だったから」だけの理由で、乗り越えられるものでもなく、やはり「相手への愛情」がないと、もたないと思うんですよね。

占い結果を気にするということは、「安泰な人生を求めている」ということでもあると思うのですが、逆を言えば、「安泰でなくても、この人と一緒であれば、それだけで幸せだから構わない」と思えるようになる方が、最強なんですよね。

占いつながりで、ちょっとスピリチュアルなことを言ってしまえば、どんなトラブルも、その人の魂が磨かれるために“必要だから”起こっていることが多いんですよね。
その学びの難易度は、人それぞれです。魂の年齢が高い人ほど、他の人では乗り越えられないような障害を与えられることもありますしね。
でも、神様は、乗り越えられない試練は与えません。その試練を乗り越えることで、大切なことを学び、心が豊かになっていくものなんですよね。
だから、安泰ばかりを求めるよりも、より成長することを目指した方が、幸せになれるんですよね。たとえ同じ景色を見ているのだとしても、より魂が成長している人の方が、幸せを感じられることもありますしね。それだけ心が豊かだからです。

どうして、結婚したいのかを考えることも大切!

そもそもの話なのですが、「どうして結婚したいのか」についても、もう一度、きちんと考えた方がいいかもしれません。
「家族が欲しい」という気持ちは理解できますが、どんな家族が欲しいのか、ですよね。“気が合って、色々なところに一緒にいけるようなパートナー”を求めているのか、ただ単に、“条件が合って、自分と結婚してくれる相手”であれば、問題ないのか。

年金がもらえる年齢になり、人並みの生活ができるのであれば、求める相手は、前者の方ではないか、と思うんですよね。さらに言えば、前者のような相手であれば、もし何か結婚への障害があるときは、もう「籍を入れる」ということにそこまでこだわらなくてもいい、と思えるようになることもありますしね。だって、“残りの人生を楽しく過ごせる相手”なんて、最高ですしね。

結局、一緒にいて楽しい相手であれば、占いの結果なんて関係なく、ただただ一緒にいたくなってしまうものだと思うんですよね。しかも、すぐに結婚話が出なくても、お互いに自立している者同士としての関係の築き方もありますしね(その方がいい関係でいられることも)。

そこまで結婚にこだわり過ぎないで、とにかく“一緒にいると楽しい相手”をパートナーに選んでみた方が、いいこともありますよ?
人生で大事なのは、単なる「結婚」という形よりも、「いかに自分が楽しい時間を過ごせるのか」という、心を豊かにするものの方です。そういう価値観になった時に、選ぶ相手は、また変わってくるかもしれませんよ?

コラムニスト・ひかり

元記事で読む
の記事をもっとみる