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「フィトテラピー」で自分にやさしい生き方を手に入れる

  • 2020.3.18
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20代後半のとき、結婚や出産の選択、そして体調不良など、女性特有の悩みでひどく落ち込んでいたというモデルの湊ジュリアナさん。そんなとき、植物療法士の森田敦子さんとの出会いが、彼女のネガティブマインドから抜け出すきっかけになったのだとか。

そんなジュリアナさんと森田さんが、フィトテラピー(植物療法)を軸に女性のセンシティブなカラダの事情について対談。二人の出会いからセックスに関するトピックまでをご紹介した前編に引き続き、後半ではジュリアナさんが今、森田さんに聞きたい3つの質問から、現代女性たちに贈る「自分にやさしく生きるヒント」をお届けします。

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いつもお世話になっているコスモスポリタンの連載でゲストとして私の先生 @atsuko1705 さんフィトテラピーのトークをたくさんしました。フィト以外にもライフスタイルの話やマインドセットの話、女性の体について沢山の話しが出来て嬉しい〜✨✨✨ 敦子さーありがとうございます。 また連載が出たらストーリーズにアップするのでみんなぜひ見てね〜 I had a special guest for my @cosmopolitanjapan Serial this time. My lovely phototherapy teacher Morita Atsuko san. We spoke about photo, life style, sexuality, mind set and woman’s body. I will post about it when it comes out ! I hope you guys like it ! ✨ ✨ ✨ ✨ ✨ #phytotherapy #phyto #フィトテラピー #フィトセラピー #aroma #アロマ #アロマセラピー #アロマテラピー #森田敦子 #フィト #アロマライフ #潤うからだ #sexuality #女性ホルモン #ホルモンバランス #女性の悩み

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ジュリアナさん:今日、敦子さんに質問ができると聞いていろいろ考えてきたんだけど、やっぱりいちばん気になるのは、今女性たちが抱えている悩みについて。敦子さんのもとにはいろいろな悩みを抱えた女性たちが集まってくると思いますが、最近いちばん多い相談はなんですか?

森田さん:やっぱり、女性ホルモン系の不調の悩みが多いかな。女性の身体は卵巣と子宮があるがゆえに、いろいろな不調が出るの。20代前半~30代前半のコスモ世代でいうと、「生理のたびに生理痛があってピルを飲まなきゃいけないけど、本当に毎回ピルを飲んでて大丈夫?」という質問から、生理不順や子宮内膜症などの病気に関する相談まで。実際、女性ホルモンが過剰に分泌される2、30代っていちばんキツいのよ。

ある講演会のあとに本のサイン会があったんだけど、そこに来てくれた若くてすごくきれいな女の子が、私の前に立ったときに突然泣きはじめたことがあって。きっと、外ではキラキラと幸せそうに見せているのかもしれないけど、ひとりになったとき、キツいんだろうなと思って見ていてつらかった。

排卵前後の体調不良、生理前のイライラや肌荒れ、そして生理がきたら生理痛。1カ月の間に、女性は1週間しか“体調が良い”って言える時がないのね。そして、35歳を過ぎると「プレ更年期」がはじまるんだけど、この頃から女性ホルモンのひとつであるプロゲステロンが一気に減って、特にそれまでに一度も出産経験がない人の場合は、身体が「おいおい、どうするの?」って訴えかけるように不調が出る。でも、そういった不調もすべて、自分で体調管理をしてケアしていれば、むやみに怖がる必要なんてまったくないだけどね。

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ジュリアナさん:私も自分と同世代の2、30代の女性たちに、自分をケアするためのそういった知識を持ってもらいんです。私の場合は、不調の原因や仕組みを知ることで、客観的に自分を見ることができるようになってラクになれたから。

ーーまさに今、コスモ読者たちが直面しているような問題です。女性である自分の身体のことをきちんと理解できているかというと、よくわかっていないという人は少なくないですよね?

ジュリアナさん:現代女性はみんな忙しいし、自分の身体のことをついつい後回しにしがちですよね。ほんのちょっと意識したり、薬の代わりに植物を使うだけでも変化が起こることもあると思う。そこで、次の質問なんですけど、フィトテラピーに詳しくない人でもできる、植物の力を取り入れた日常的なケアを教えてもらえますか?

森田さん:痛み止めのアスピリンは柳、腫れや痛みに使われるサリチル酸メチルは白樺から抽出した原料をもとにして、科学的に作られたのが現代の薬。だからもとを辿れば、薬も自然にある植物ということなの。「エルボリステリア」という、イタリア発祥の「ハーブ薬局」を意味する言葉があるように、本来、薬の原点は植物なんだよね。

症状によって使うハーブはもちろん異なるけれど、たとえば、疲れていて免疫力が落ちているなと感じるときは「エキナセア」がおすすめ。眠れないときには、睡眠薬ではなくバレレン酸が入った「バレリアン」を飲めば、ふわっと眠りに落ちることができると思う。

生理痛には身体を温める効果のあるハーブティーを飲んで、カイロを貼るだけでも効果があるはず。冷えをとれば、おのずと痛みもとれるようになるから。こうやってなるべく薬を使わない形でケアをしていって、症状がなくなれば、薬もハーブももう必要なくなるわけだし!

ジュリアナさん:実際、私はもともとけっこう考え込んじゃうタイプで、一時期は神経をどう休ませたらよいのか分からなかったんです。そんなとき、「バレリアン」を知ることができたのは良かったな。今はもう、自分でケアできるから不安も解消されました。

森田さん:生理痛があったら、ピル飲む前に何か効くものがあるんじゃないか、ストレスが溜まったときにどうすればいいか…。私が300回ぐらい退学しようと思いながらも、必死でパリ13大学の医学部と薬学部で学んでいたときに、実際に自分自身で薬草を試して、それまで抱えていた症状が数値に出て解消されていったんだよね。ただ、全員が全員、効果てきめん! というわけではないんだけど。

ジュリアナさん:薬草、アロマとかって、日本だと“雑貨”みたいに勘違いされているところもあるかもしれないけど、味方につけたら味方だし、まちがって使うと逆効果。いい意味でも悪い意味でもパワフル。私はそれにすごく驚きました。

ところで、敦子さんは最近、植物療法士としての活動以外に高齢者のケアなども積極的にされていますよね? 今後、どんなことをされていくのかなってすごく気になっていて!

森田さん:そうなの、今ちょうど、新しいことを始める準備をしているところ。というのも、ジュリちゃんをはじめ、私のスクールで学んでくれた子たちがフィトテラピーについて広めるまでになってくれたので、私自身がセミナーをすることはもう考えていなくて。プロデュースしたケア製品「アンティーム オーガニック」も、今は本当に信頼できるパートナー企業にお任せしているのよ。

じゃあ私はなにをするかというと、日本という温泉大国だからこそある薬草をもとにした機能性成分を開発する工場を愛知県に作ろうと、ビジネスパートナーたちと計画しているところ。主には痛み、浮腫、褥瘡(じょくそう)、白癬菌(はくせんきん)、それから認知障害といった高齢者の方たちにみられる症状を栄養学に基づき、細胞を賦活させていくケアの方法そして製造開発に力を入れていきたいなと考えてるの。

高齢者の方たちを楽にしてあげたいというのはもちろんなんだけど、これはその子どもたちにあたる、今の若い世代の人たちを助けたいという意図もあって。若い世代の親たちが寝たきりで要介護になったとき、毎月だいたい40万円という多額のお金が必要になる。誰もが簡単にまかなえる金額ではないわけだから、寝たきりにならないようにどうにかしていかなきゃいけないじゃない。

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今年は自分のことにもっと集中したい。 心、身体、マインド。 ととのえる事が沢山まだある?ヨガ、瞑想、読書はこのプロセスの一部だね。海外や、いろんな文化、ふれたい、学びたい物も沢山あり。今大変な時期だけど、自分のケアをして、自分自身に愛をあげて行きたいね。みんな温かくしてね〜?Stay This year , I wanna focus more in my inner me. Inner heart , inner body , inner mind. Yoga , meditation , reading has been part of this process. And of course traveling. I can’t wait to travel again. In rough times like this, the best thing we can do is try to love ourself and take care of ourselves even more. Stay warm everyone ? ✨ ✨ ✨ ✨ #innerwork #innerself #meditation #quietmind #peacewithin #stillness #mindfulness #centred #peacefulmind #beach #bestvacations #travel #vitaminsea #beachlife #ocean #beachesnresorts #bestbeaches #yoga #beachyoga #瞑想 #ヨガ #ヨガポーズ

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ジュリアナさん:やっぱり本当にすごいですよね。今聞いたお話もそうだけど、これまで私には思い浮かびもしなかったこと。敦子さんのその想いを知っているからこそ、私も一緒にやりたいって思えるし、知っていることをどんどんシェアして、人を助けたいって気持ちになります。

ーー最後に、おふたりから読者へメッセージをお願いします

ジュリアナさん:もっともっと、自分自身に興味を持ってケアをしてもらいたいな。「ケアすることって楽しい」というところからはじまって、人にやさしくなれたり、誰かにモチベーションを与えられる人になれるのかなと思うの。みんな仕事が忙しいかもしれないけど、ちょっと一歩引いて「今の自分幸せかな?」って、立ち止まって考えみて。フィトテラピーを試すのも、食事を見直すことでも、ただただ自分を癒すことを探すのでもいい。自分を「ケアする形」を、ぜひ見つけてみてください。

森田さん:私は日本、そしてフランスとドイツに住んだことがあるんですけど、日本に暮らす女性のポテンシャルの高さをすごく感じます。真面目で、教えられてもいないのにすぐ人のために動く。自分の体壊してでも忍耐力強く働いたり。他ではなかなかみられない、聡明さがあると思っています。

ただ、「自分に素直に、自身の幸せがなんなのかというのを見極める」ということも大切です。嫌だなと思うことを表面上言っちゃったりとか、相手のために言っているつもりで、いつのまにか自分を壊してしまうとか…。自分の内側の心の窓を開いて、なにを幸せに感じるのかきちんと意識して。

それから、がんばりすぎないこと! 自分をケアすることのひとつがフィトテラピーだったりするわけだけど、まずは自分自信を優先して、自分に「水」を注ぎ続ける。それが満杯になったときに、はじめて他人にやさしくできるんです。コスモ世代の不得意なところは、その自分のコップに水を注ぎ込むことなんじゃないかな。幸せは人からもらうもの。フィトテラピーは、そのツールのひとつでしかないんです。

ジュリアナさん:「自分のことをまず愛さないと、相手のことも愛せないし、相手からも愛されない」っていうのを本で読んだことがあるんだけど、それがフィトテラピーの考えとも一致して、すごく腑に落ちた。私が大切にしているメッセージでもあります。この記事を見たことで、少しでも“自分をケアする”ということに意識を向けて、その方法を知ってもらうことができたらうれしいです!

■森田敦子さんプロフィール植物療法士(日本での植物療法の第一人者)。愛知県出身。大学を卒業して念願だった航空会社の客室乗務員の仕事に就くも、ダストアレルギー気管支喘息を発病。その治療として植物療法に出会い、驚くほどの変化を実感。本場のフランスで学びたいと、航空会社を退職し渡仏。フランス国立パリ13大学で植物薬理学を本格的に学び、帰国後は植物療法に基づいた商品とサービスを社会に提供するため会社を設立。植物原料の研究開発や、自身がプロデュースした「アンティーム オーガニック」の商品開発を手がける。日本で唯一のAMPP認定・植物療法専門校「ルボア フィトテラピースクール」を主宰。

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