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中学校教員が語る! 「モンペ予備軍」な親たちの理不尽エピソード6つ

  • 2015.4.14
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【ママからのご相談】

中2男子の母親です。先日、息子の友人関係のことで担任の先生とひと悶着ありました。それ以後、先生とぶつかることが多々あります。 私は、ただ思っていることをきいてるだけなのに、なんとなく周囲からはモンスター・ペアレント予備軍ではないか? と噂を立てられるようになりました。どうすればいいのでしょうか。

●A. 学校は公共の場であるということを念頭に置きつつ、学校の先生たちの体験談をみてみましょう。

ご相談ありがとうございます。ライターのakiです。

ご相談の中には、具体的な内容が書かれていないので何とも申し上げられませんが、そもそも「モンスター・ペアレント」とはどういう意味でしょうか?

Weblio辞典によれば、“学校などに対して自己中心的かつ理不尽な要求をする親を意味する。略してモンペア、モンペともいう。”と出ています。また、あるアンケートによれば、86%もの教員が自分もしくは校内でモンスター・ペアレントの対応経験があると回答しています。

そう考えると、モンスター・ペアレントとはとても抽象的な定義でありながら教員の受け取り方でそうかそうでないかが決まるところがあります。今回の相談者様も、モンペとまでは言い切れませんが、もしかしたらそれに近い振る舞いをして先生の心象を悪くしてしまったのかもしれません。

そこで、今回は実際に教壇に立つ中学教師の方々から、モンペとまではいかなくとも、その行動はモンペ予備軍では? と思われるような行為をお話ししてもらいました。

●ほんとにあったモンペ的体験談6つ

●(1)目薬をお昼12時にさしてあげてください

『中学1年生の担任をしています。結膜炎になった女子生徒がいたのですが、自分で目薬をさせないらしく、「お昼休みに毎日子どもに目薬をさしてあげてください」とその母親から電話がありました。正直、昼休みは質問をしにくる生徒が多いので(中3の受験生も担当しているので)、できないかもしれませんが……と言うとものすごい剣幕で怒ってきました。

目薬くらい自分でさして欲しいし、そんなことは学校に任せるほどのことではないということに気づいてもらいたい、というのが本音です。でもそうは言っても本人がさせないのであればかわいそうなので、クラス委員の女子に手伝ってもらいました』(40代/中学教師)

●(2)朝、ご飯を抜いてきたのでお腹がすいたら何か食べさせてください

『私立なので遠方から来る生徒も多いです。その中で、片道1時間半かかる中学2年生の生徒がいるのですが、母親から、「朝ごはんを食べずに登校してしまいます。育ち盛りなのでお腹がすいたと言ったらおにぎりかパンを食べさせてあげてください。お金は後で払います」と連絡が入ったことがあります。

ここは保育園ではないので自分でなんとかするものだ。購買部で買いなさい。と生徒に直接説得しました』(30代/中学教師)

●(3)1週間のうち5回は電話をかけてくる母親

『中3の女子生徒のある保護者が、ことあるごとに電話をしてきます。「今日は寒いのにマラソン大会をやるのか」「社会の先生の声が小さくて聞きづらい」「学校の耐震対策はどうしてるのか」「娘の体操服が今週はすごく汚れているのはなぜか」「朝のホームクラスで心に響く言葉を発表し合うのはどうか」など、挙げだすときりがないです。授業に対するクレームや疑問などはお伺いしますが、それ以外の細かなご提案は申し訳ないですがスルーさせていただくことも多いです』(30代/中学教師)

●(4)「謝ったら負けだから」が口癖の保護者

『全校生徒の前で、友人を殴った中2の生徒がいました。明らかに、手を出しているし誰もがその生徒に非があると一目瞭然でした。でも、その母親は、「学校全体で嘘をついているかもしれない」「謝ったら負けを認めることになるから絶対に謝らない」とかたくなで全く話が進みませんでした。状況を客観的に見られない保護者は本当に困ります』(40代/中学教師)

●(5)何かあれば、「うちは弁護士なんですけど」

『授業態度も悪く、友人をいじめたりからかったりする中3の生徒がいました。あまりに目に余る行為なので保護者を呼び出したところ、親は、「うちは夫婦ともに弁護士なんですけど?」と居丈高な対応。何かあれば法廷で闘いましょう、というようなことも言われました。

私は別に保護者と争いたいわけではなく、まずは、お子さんの非を認めて、共に改善していけるようにしたいだけなのです。ちょっと注意をすると内容いかんに関わらず自分の子どもが攻撃されたと思い込み信じられない態度をとってくる親御さんがたまにいてとても疲れます』(30代/中学教師)

●(6)大人の会話ができない保護者

『中2の女子生徒が集団で一人の女子生徒をトイレに閉じ込めて嫌がらせをしていました。それが何度か続いていたことが発覚し、リーダー格の女生徒の保護者を呼び出しました。

すると、その母親は「それは、何月何日のできごとですか?」と聞いて来るので、「○月○日です」と答えると、「何時何分何秒でしたか? その時間にやった、っていうちゃんとした証拠があるんですか?」と小学生のような言い返しをしてきたことがあります。

それ以後、その生徒に関する行動で気づいたことがあれば秒単位まで記載するよう教員間の連絡票をまわしました』(30代/中学教師)

●(7)喧嘩相手の子どもを本気で罵倒する

『中1の女子生徒同士がささいなことで喧嘩をしました。すると、その一人の生徒と父親が、喧嘩相手の子どもを放課後待ち伏せし、親子で罵倒をしたという事件がありました。本来なら大人が仲裁に入ればいいものを、自分の娘と同じ目線で相手のお子さんを罵るのです。こういった子どもじみた保護者は、何を言っても理解してもらえないケースが多いです』(40代/中学教師)

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以上です。一概にこれを言ったから、これをしたから、「モンペ予備軍である」とは言い切れないのですが、学校は公的な場であると認識すること、自分の子どもを客観的に判断できること、大人の立場で物事を考え伝えられること、が備わっていないとちょっと危険な予備軍になり得るかもしれません(もちろん教師側に問題がある場合もあります。ケースバイケースです)。

もしも、自分はモンペ予備軍かも? もしくはモンペと言われてそう……と思われる方は冷静にご自身の考え方や振る舞いを思い返してみてください。

●ライター/aki(中高英語教員)

大学卒業後、出版社に就職。グルメや旅行など様々な特集や冊子を企画出版する。その後取得している小学&中高英語教員免許を使わねばと、私学中高一貫進学校で英語の教員として働く。児童英語講師、塾講師、家庭教師なども経験。幼児教育から大学受験まで全て現場を見てきた経緯あり。現在は一卵性双子姉妹の母として育児をしつつ、カルチャースクールの講師をしたり自宅で翻訳や執筆に携わる。ハワイが大好きでハワイアンリトミック講師資格も取得。近い将来、双子と一緒に親子ハワイ留学をするのが夢。

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