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朝6時までに起きると、燃えやすい体になる?! 早起きを始めると体に起きる変化とは?

  • 2020.3.12
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三文の得どころじゃない、早起き習慣の見返りとは?! それは、ノーベル賞の「体内時計」論からも紐解ける。

朝6時〜10時 カパのエネルギーの時間帯

アーユルヴェーダではこの時間帯はカパ(水のエネルギー)が強まると考えます。

カパの特徴のひとつに“重たい”というものがあります。

この時間帯に起床すると一日中カラダが重たく、眠気が取れにくくなるのです。

さらに脂肪も蓄えやすくなるというから、聞き逃せません。

理想は朝6時までに起きて、しっかりと朝日を浴びること。前の日の夕食を遅い時間に食べたり、食べ過ぎたときは朝食を抜いても構いません。

この「時間エネルギー論」を、現代医学から見る

2017年にノーベル生理学・医学賞を受賞した「体内時計」。

睡眠障害や肥満など、私たちの健康に大きく関わっていると言われています。

「体内時計」とは、体内の時間軸を調整するシステムのこと。私たちのカラダの中には時間のリズムを刻むメカニズムがあり、1日単位で調整しています。この体内時計を形づくっているのが数多くの「時計遺伝子」です。1997年に哺乳動物の「時計遺伝子クロック」が発見され、体内時計は脳だけでなく、末梢(まっしょう)臓器全てで機能していることが判明しました。脳の「視交叉上核(しこうさじょうかく)」と呼ばれる部分に主(親)時計があり、同時に内蔵や血液などの末梢組織には、それぞれ個別に動く副(子)時計が機能しています。この体内時計の針が狂うと、睡眠障害、うつ病、肥満、糖尿病などの代謝障害や、免疫・アレルギー疾患、さらにがんの発症にもつながることが分かってきました。

体内時計をリセットするためには

私たちの体内時計は、1日24.5時間の周期で動いています。つまり30分ずれているのです。これを1日24時間の周期に合わせるために、日光の刺激で体内時計を毎日リセットすることが必要。脳にある主時計は、目を通して入ってきた朝の光を受けて「朝になった」と認識すると、リセットされて時計が進み始めることが判明しました。

そして、この体内時計と日光は、ホルモンバランスにも影響を及ぼします。

そして朝日を浴びると、眠りをうながすホルモン“メラトニン”の分泌が止まります。

続いて脳内を覚醒させる“セロトニン”の分泌が始まるのです。

このセロトニンは人に穏やかな感情を与える作用があり、不足するとうつ病の原因の一つになると言われています。

現代医学から見ても、驚くほど一致するアーユルヴェーダの教え

数千年も前から伝えられてきた、アーユルヴェーダの「時間で変わるエネルギー論」。

これは、現代の医学でやっと解明されてきた体内時計にピタリと一致します。

なんで昔から分かっていたの?と不思議でなりません。

ちなみに一日のなかで、朝10時〜午後の2時はピッタの時間、午後2時〜6時はヴァータの時間。

さらに午後6時〜10時はまたカパの時間、夜の10〜深夜2時はピッタの時間。深夜2時〜朝の6時はヴァータの時間。

その時間によってカラダが受ける影響も変化して、やるべきこと、食べるべきものもその時間に合ったものをすすめているのです。

詳しくはまたの機会にご紹介しますね。

このように、アーユルヴェーダが健康のためにすすめていることには、すべて理論的な理由があります。

「なんとなくカラダがだるい」、そんな些細なことにも理由がある。

アーユルヴェーダのアドバイスを上手に取り入れれば、セルフメンテナンスが格段に楽になりますよ。

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