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小学生の英検受験が増えている!小学生は何級を受けたらいいの?

  • 2020.3.12
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2020年4月の教育指導要領改訂により、小学5年生から教科としての英語教育が始まります。それを受けて、英検を受ける小学生が増加しています。何年生くらいから何級を目指すものなのでしょうか。また、皆どのように勉強しているのでしょうか。現在の小学生英検事情を見ていきましょう。

英検各級のレベルについて

英検の正式名称は「実用英語技能検定」といい、国内最大規模の英語検定試験です。5級から1級まで7つのグレードに分かれており、年3回実施されます。「聞く」「読む」「書く」「話す」の4技能を測定し合否が決定されます。

各級のレベルと必要単語数は以下の通りです。

5級:中学1年生(600語)

4級:中学2年生(1280語)

3級:中学卒業(2580語)

準2級:高校2年生(4080語)

2級:高校卒業(5780語)

準1級:大学生(7630語)

1級:ネイティブレベル(10030語)

さらに3級からは英作文と、面接が必須となっています。

レベルはあくまで英検を主催する日本英語検定協会が発表しているものであり、実際小学生で2級に合格する子もいます。単語のレベルについても、教育要領改訂によって現状中学3年間で学ぶ単語数の半分を小学校で習うようになりますのでこのレベルも今後変わっていくことが予想されます。

小学生が英検に挑む背景

小学校で英語を学ぶようになることに備え、英検を受験する小学生が増加しています。2013年度には約33万人でしたが、2017年度には40万人に増加し今後も増えることが見込まれます。

中学受験でもこの流れがきています。英検を取得していると中学入試で優遇されるという制度を取り入れる中学が増えているのです。「英語のみ」「英語と算数」という教科で受験が出来る学校も増えていますし、今後は公立中高一貫校の適性検査にも英語が登場するのではという予想を立てる有識者も多くいます。

新4年生以下の児童で公立中高一貫の受検を考えている場合は、適性検査に英語が出題されるという心づもりで準備をしておいた方がよいでしょう。実際に市立大宮国際中東教育学校のサンプル問題では、適性検査Aにおいてリスニング問題が含まれています。受検に登場しなかった場合でも、中学入学後の勉強に役立つことは間違いありません。

何級を目指すのがよいの?

小学生の英検への関心が高まっている背景は分かりました。では実際に英検を受ける場合には何級を目指せばよいのでしょうか。

まず、前述した中学受験の際に英検を取得していると優遇措置がある学校では、対象は3級以上となっています。その条件は、判定の優遇・点数加点・試験免除など学校によりさまざまですが、4級・5級であればこういった措置は取られないことがほとんどです。公立中学でも個人受賞履歴を学校に報告する場合がありますが、この報告も英検3級以上ということが多いようです。

中学受験の為に英検を取得するのであれば3級を目指したいところですね。ただ、英検協会の発表では中学卒業レベルですから、小学生で取得することは簡単なことではありません。また、こういった優遇措置を取る学校は増加しているとはいえまだ少数です。中学受験がない場合は4級まで取得し中学に入ってから上を目指すということでも十分でしょう。

しかし中学は他の勉強や部活が忙しくなり受検が難しいことも考えられます。小さい内から英語に触れているような場合は、中学受験をしなくても3級取得をしておくことで中学からの勉強を楽にし、他の勉強に時間を割くことも可能です。

また、英語力以外にも受験にあたり必要なことがあります。

① 一人で長時間教室にいることが出来る

② 試験期間中座っていられる

③ 試験監督の言うことを静かに聞ける

④ 体調不良など不測の事態があれば伝えることが出来る

⑤ マークシートの記入が出来る(受験番号・生年月日等は親の代筆が可能)

英語力と合わせて、子どもが受験出来るかどうかを見極める必要がありますね。

英検の勉強法とは

英検を受験すると決めたらどの様に勉強していけば良いのでしょうか。

まず何級を受けるかについては、初めてであれば5級からが良いでしょう。英検は合否判定がありますので、不合格によりやる気を失ってしまうという可能性もあります。合格率の高い5級合格で自信をつけることにより、上の級に挑戦する気持ちがうまれます。

既に高学年である、あるいは英語が得意であるという場合は、英検が監修する「プチ英検」や「英検級かんたん測定」というサイトでレベルを図ってみるとよいでしょう。

勉強の仕方は個人の能力や親の関わり方によりさまざまですが、ここでは初めて受験するという想定で5級について見ていきます。

5級で使われている単語は日常会話で使うものがほとんどなので、幼い内から英語学習を積んでいれば解けるレベルです。書店には英検の対策本が多数存在しますが、大きく分けると「単語集」と「過去問主体の問題集」となります。5級受験において単語集は不要です。

5級の単語はごく基本的なものばかりなので、問題集を進めることで十分意味の理解が出来るレベルだからです。しかし「文の中で意味をしっかり意味をとりたい」「スペルも合わせて単語をしっかり覚えたい」という場合は知識の整理・辞書代わりとして利用するのも良いでしょう。

問題集については、タイトルに「小学生」がついている小学生向けのものが多くあるのでそこから選ぶと良いでしょう。主なものとしては

・「小学生のためのよくわかる英検〇級合格ドリル」(旺文社)

・「英検〇級をひとつひとつわかりやすく」(学研)

・「小学生のためのはじめての英検〇級ドリル」(学研)

・「英検合格!ENGLISH for FUN!小学生の〇級テキスト」(一ツ橋書店)

などがあります。小学生向けの特徴として「漢字にルビが振ってある」「イラストが多く見やすい」「問題量がちょうどよい」などがあります。毎日1レッスンに取り組み何周かするとよいでしょう。

仕上げとして過去問に取り組みます。これは、問題形式に慣れておく為にも大切です。紹介した問題集にも、試験を想定した予想問題などがあるものがありますが、実際の過去問は解いておくといいですね。追加で過去問の本を購入しなくても、英検のホームページで過去1年(3回分)の過去問を確認出来ます。リスニングの音源も確認出来るので活用しましょう。

勉強にあたって必要なのはリスニングの音源ですね。ほとんどの本にはCDがついていますが、最近では同時にアプリでも音源を確認することが出来ます。専用アプリをダウンロードすればスマホやタブレットでも簡単にリスニング問題を聞くことが出来ます。

無料の英検用アプリも多くありますので、単語の勉強などに活用するといいでしょう。特に子どもにとっては、ゲーム感覚で勉強できる為楽しんで取り組むことが出来ます。

色々試してみながら選んでいくとよいと思いますが、一つオススメなのは英検公式の学習アプリ「スタディギア」です。英検2級までに対応しています。無料プランでも「単語」「文法」「リーディング」「リスニング」を学ぶことが出来、学習レポートによる日々の振り返りが可能です。

英検受験を申し込んでいれば、さらに「ライティング」「英検形式問題」「英検二次対策」も無料で利用可能となっています。

https://www.ei-navi.jp/service/studygear/

また最近では、オンライン英会話が格安で利用出来るようになっており、キッズ向けの英検対策コースなども充実しています。英検取得した上で使える英語にしていく為に活用するのもオススメです。

勉強を進める上で大切なのは「英語嫌いにさせないこと」と「親が関わること」です。

英検取得がゴールではなく、英語を使える、話せることは楽しいのだと感じれば勉強を頑張ることが出来るはずです。毎日コツコツ行うことが大切ですが、あまり気ののらない日は無理強いせず休んだり範囲を縮小したりするなどして、無理なく楽しく続けていきましょう。英検の為に頑張る姿勢と得た英語力は、中学・高校と進んだ時にも必ず役に立つはずです。

我が家では、小2の息子が「クラスの子が5級に受かって今度4級を受けるらしいから自分も受けたい」と言ってきたことがきっかけで英検について調べ勉強を始めました。周囲に聞くと、同級生で5級に受かった・受験を考えているという子が多いことに驚きました。

実際5級に受かった友人に問題集を譲っていただき、現在は問題集とアプリで毎日勉強しています。2年後には英語の授業が始まることを考えると、今から試験に向けて学ぶことは無駄にはならず役に立つのではと考えます。今後更に英語が必須となる時代に向けて、早めに対策をしてみてはいかがでしょうか。

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