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恋愛ドラマは王道路線が流行中!“恋つづ”&“僕せか”ヒットのカギは『奇跡』と『ベタ』

  • 2020.3.11
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 「僕だけが17歳の世界で」第1話より
(C)AbemaTV

ヒットするドラマの傾向を予測することは、テレビ業界のベテランであろうとも誰にも予想のつかない難問である。

【写真を見る】七瀬(上白石萌音)を天堂(佐藤健)がギュッ!“胸キュン”シーンが連発の「恋はつづくよどこまでも」より

その証拠に、年に4回、3か月間の放送期間ごとに発表される新ドラマのラインナップが出そろうと、刑事ドラマが乱立するクールや、医療モノが複数局で被ってしまう時期もある。とりわけ恋愛ドラマはどんなときでも何作品かは入っているが、どの作品が視聴者の心を引き付け、ブームを生むのかというのは、放送が始まるまで分からないところがある。

現在、放送中のドラマの中で、第1話放送後に視聴者の反応がすこぶる良かった恋愛ドラマが2つある。1月14日(火)にスタートした「恋はつづくよどこまでも」(毎週火曜夜10:00、TBS系)と、2月20日(木)に始まった「僕だけが17歳の世界で」(毎週木曜夜11:00、AbemaSPECIAL)だ。

この2作品は、“恋つづ”や“僕せか”と略されながら、TwitterなどのSNSに感想を書き込む視聴者からとても愛されている印象を受ける。どんな部分が視聴者に受けているのか。共通する要素は恋愛ドラマにおける『絵に描いたような奇跡』と『ベタな展開』を丁寧に描いている点にあるだろう。

“恋つづ”は看護師の七瀬と医師・天堂のラブラブ!ストーリー

上白石萌音主演の「恋はつづくよどこまでも」(毎週火曜夜10:00、TBS系)は、小学館「プチコミック」で掲載されていた円城寺マキによる同名漫画を原作とした“胸キュン”シーンいっぱいのラブストーリー。

新人看護師の七瀬(上白石)が、憧れの医師・天堂(佐藤健)に相応しい女性となれるよう、仕事も恋も一生懸命頑張っている。

七瀬が看護師を目指すきっかけとなったのは、高校生のころに目の前で華麗に人助けをしていった医師・天堂に一目ぼれしたことだった。晴れて看護師となれた七瀬は、天堂の働く病院に勤務することになり、“天堂担”となって一人前の看護師を目指している最中だ。

第9話(3月10日放送)の時点で、七瀬と天堂はお互いの足りない部分を補うように、見事にナイスカップルとして引かれ合う関係へと発展している。恋する女子にとって、初恋の相手との恋を成就させるのはたやすいことではない。道で見かけた一目ぼれの相手と結ばれるような話は、ある意味『奇跡』に近い。しかし、七瀬は持ち前のポジティブさと、他人を思いやれる優しさを存分に生かして、クールでドSな天堂の心をつかみ取ることに成功しているのだ。

佐藤健の“胸キュン”満載なセリフが大人気!

そしてなんといっても女性視聴者からは、天堂を演じる佐藤健への高評価が急騰している。全女子が望む“胸キュン”のツボを得た佐藤の演技と、整った顔立ちは、この作品の魅力に輝きを持たせている。ツンデレキャラの天堂が繰り出すセリフの数々に、腰が砕けそうになっている視聴者も多い。

七瀬から猛アタックされて「付き合ってやる」と上から言ったかと思えば、さりげなくキスをした後に「これは治療だ」と言い、ナースステーションで突然「俺の彼女だから」と宣言したりと、天堂先生から発せられるのは、向かうところ敵なしといったキラーワードばかり。

天堂と七瀬のやり取りは、恋愛ドラマにおける『ベタすぎる展開』が多く、笑ってしまうシーンも多い。例えば、デート中にソフトクリームをくっつけた七瀬の鼻を、天堂がペロッとなめるようにキスをする。部屋で七瀬と天堂がいいムードになっていると、大声で騒ぎながら姉と上司が乱入してくるなど、コメディとしての要素も十分。

視聴者のSNSには「私も“天堂担”になりたい!」「佐藤健の破壊力で毎回クラクラします」「恋つづ見てると笑って泣いて、幸せな気分」といった声があふれ、放送後にはドラマの関連ワードがいくつも、Twitterのトレンド入りするのが恒例となっている。

次週、3月17日(火)の放送で最終回を迎えるため、ファンを寂しい気持ちにさせているが、病院を舞台にしたコメディの代表作「ナースのお仕事」(96年ほか、フジ系)のように、何年にもわたるシリーズ化が十分望めそうな良作である。

“僕せか”は亡くなった幼なじみとの再会物語

一方、佐野勇斗と飯豊まりえのW主演ドラマ「僕だけが17歳の世界で」(毎週木曜夜11:00、AbemaSPECIAL)は、AbemaTVの動画配信オリジナル作品ながら、初回放送後にTwitterのトレンド入りを果たした作品。

1話の放送はわずか3日で、見逃し視聴を含めた総視聴数が100万を突破して、AbemaTV内のドラマ作品の中でも「奪い愛、夏」と並ぶ史上最速となっている。若い世代を中心に「こんなに泣けるとは」「好きな人に会いたくなった」「全友達、全女子に見てほしい」などと話題だ。

高校2年生の航太(佐野)と芽衣(飯豊)は幼なじみ。お互いに意識し始め“好き”という想いがありながらも、伝えるチャンスは巡ってこなかった。突然、航太がこの世を去ったからだ。7年が経った2020年、故郷に戻った芽衣が航太との思い出が詰まった桜の木の下を訪れると、死んだはずの航太が17歳のまま現れた。

季節外れの桜が咲く期間だけ、好きだった幼なじみが戻ってくるというファンタジー・ラブロマンスである。

不思議な『奇跡』に若い世代が涙

3話(3月5日放送)で、再会した芽衣が東京で社内不倫をしていた事実を知り、ショックを受けた航太。芽衣は、いつまでもピュアな子どもでいるわけじゃないと、航太に気持ちをぶつけたが、自問自答した結果、彼氏とは別れ、しばらく東京には戻らないことを決めた。

仲間のはるか(大友花恋)は、「俺が航太を殺した」と話す伊織(結木滉星)の言葉の真意を気にしていた。この先は、航太の死の真相や、この世に航太が戻ってきた意味などが描かれていく。

この“僕せか”は、一度死んだ人が満開の桜と共に帰ってくるという不思議な出来事を『奇跡』として描く。このような物語は数多くあり、映画「黄泉がえり」や「いま、会いにゆきます」、ドラえもんの名エピソード「おばあちゃんの思い出」などでも描かれる、ある種『ベタ』な創作世界なのだが、今の現役中高生や20代の若者にとっては、航太と芽衣の再会は新鮮な感動体験となっているのであろう。

ことしは新型コロナウイルスの影響も大きく、卒業式の実施が難しかったり、突然友だちとの別れが来てしまった人もいるだろう。「死」という大きな別れでなくても、大切な人へ想いを告げることなく別れを迎えてしまう可能性だってあるという現実。後悔をしない人生を歩むためにも多くの若者に見て欲しい作品だ。桜の花びらが舞い散るロマンティックなシーンも素敵である。

ヒットの要素は時代で変わる

放送中の恋愛ドラマ2作品について『奇跡』と『ベタ』がポイントと述べたが、ヒットするための要素は、はっきり言ってひとつには絞れない。素晴らしいキャストやよく練られた脚本、そして時代に合ったテーマなど、すべてがタイミングよくマッチしたドラマだけがその時期の人気を勝ち得ることができる。

だからこそ、放送中のドラマが回を追うごとに話題となり、ブームを巻き起こしていく現象に、人々はいつも夢中になっていくのではないだろうか。(ザテレビジョン)

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