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調味料のプロが伝授「ホースラディッシュ」使い切りレシピ! キャベツ・ホタテだけで完成

  • 2020.3.11
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あれもこれもとつい買ってしまう調味料。新しい味覚にワクワクしたのに、気づけばお蔵入り……。そんな調味料をカンタンおいしく使い切る方法を、調味料ソムリエ/野菜ソムリエのMICHIKOが伝授! 今回は、ローストビーフの薬味でよく見る「ホースラディッシュ」の使い切り方法です。

ホースラディッシュとは?

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淡い生成り色の西洋わさび

ホースラディッシュは、直訳でホース(=馬)、ラディッシュ(=大根などの根)。直訳するとウマダイコン、つまりは生命力の強い根っこという意味でしょうか。和名は西洋わさび。別名にわさび大根、フランス語でレフォール。山わさびと呼ばれることもあります。肉料理との相性がよく、ローストビーフやステーキ、焼肉、ソーセージ等に、すりおろしたものをそのまま添えられているのは、よく目にしますね。

ヨーロッパ原産の植物で紀元前より栽培され、当初は薬として用いられたようです。日本には明治時代にアメリカより伝わりましたが、あまり普及することがなく、北海道で野生化し、現在は栽培も盛んです。地元では白いご飯の上にのせて醤油をタラリ、生卵をのせると辛みと旨みがさらに引き立ちます。

わさびの緑色とは違い、色は淡い生成り色。わさびのさわやかな香りというよりは、少し大根に似た香りがします。そのままだと辛みはあまりありませんが、すりおろすことで強い辛みが出て、ツーンと鼻をさすようなシャープな刺激と酸味が伝わってきます。この辛味は、わさびと同じアリル芥子油(アリルイソチオシアネート)という成分によるもので、抗菌作用があります。食パンの袋の中にホースラディッシュを塗布したものを入れておくと、カビを防止する効果が期待できる、といわれています。

ホースラディッシュはチューブ入りの練りわさびや粉わさびの原料にもなっているようですよ。チューブタイプは冷蔵保存、粉タイプは密閉容器に入れて冷暗所で保存しましょう。生のものを使うときは食べる直前にすりおろしましょう。時間がたつと辛みは飛び、空気に触れると変色してしまいます。また、辛みは熱に弱いのでサッと加熱したり、わざと辛みを飛ばして風味を楽しむのもオススメです。

ホースラディッシュの使い切りレシピ:キャベツとホタテのシンプル辛味いため~包丁いらず!

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キャベツも消費できます

塩だけのシンプルな味付けだからこそ、素材の味とホースラディッシュの辛みが引き立ちます。炒めすぎないのがコツ! ひと口食べると、キャベツの甘み、ホタテのうま味、後味にさわやかな辛みが追いかけてきます。疲れているときに食べたい料理♪

春キャベツが店頭に並ぶ時期ですね。丸い球形で、中は緑黄色。葉は巻きがゆるく、みずみずしく柔らかい。シャキシャキとした食感と甘みを楽しみましょう。ホタテは、旨み成分がギュッと詰まった高タンパク質で低脂質なヘルシー食材の一つです。

【材料】(2人分)
キャベツ(春) ・・・ 1╱4個
ベビーほたて ・・・ 120g(生食用)
オリーブ油 ・・・ 適量
酒 ・・・ 大さじ1
塩 ・・・ 小さじ1╱4
ホースラディシュ ・・・ 小さじ2(チューブ)好みで量を加減

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材料はシンプル、包丁いらず!

【作り方】
1.キャベツは一口大に手でちぎる。
2.フライパンにオリーブ油を熱し、1.とベビーほたてを入れて炒め、酒と塩を加えて調味し、炒め合わせる。
3.2の火を止め、ホースラディッシュを加えてサッと混ぜ合わせ、器に盛る。

マヨネーズと混ぜたり、卵焼きに使うのも◎

ホースラディッシュとマヨネーズを混ぜたものをサンドイッチに塗ったり、ディップとして野菜につけたり、またスープやパスタ、ポテトサラダ、コールスロー、バタートースト、卵焼き、唐揚げ、焼き鳥、ピザ、ラーメン、蒸し鶏や魚の照り焼き、炒め物等に加えると、さっぱりと嫌味のない好い辛さをプラスしてくれます。食欲のない時などは、すがすがしい香りと鼻にぬける辛みのホースラディッシュを食べて、気分をリフレッシュしましょう。これ1本あれば、あなたも料理上手に♪

MICHIKO(みちこ)
調味料ソムリエ、野菜ソムリエ。「調味料選手権」審査委員長を務める。『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系)『教えてもらう前と後』(TBS系)ほか、テレビ出演多数。食養生士・料理研究家・調味料研究家

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