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門脇麦、“結ばれぬヒロイン”役に「相手役というよりは、物語のもう一本の柱を担わせていただいている感覚」<麒麟がくる>

  • 2020.3.7
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「麒麟がくる」ヒロインで望月東庵の助手・駒を演じる門脇麦
撮影=龍田浩之

【写真を見る】美濃への道中、十兵衛(長谷川博己)と2人きりで一夜を明かした駒(門脇麦)。話題を呼んだ“胸キュン”シーン!

長谷川博己主演で、謎多き武将・明智光秀の生涯を描く大河ドラマ「麒麟がくる」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。

同作でヒロインの役割を担うのが、京に暮らす医師・望月東庵(堺正章)の助手・駒を演じる門脇麦だ。

幼い頃に戦火の中から助け出され、東庵に引き取られた駒。歴史上の有名人が多数登場する中にあって、オリジナルキャラクターとして光秀(長谷川)の生涯をつぶさに見詰めていく。

そんな門脇に、駒の光秀へのまなざし、そしてヒロインという役割について聞いた。

駒は「シャーマンみたいに見える時がある」

――駒はオリジナルキャラクターということですが、お話を聞かれたときはどう思われました?

“新しい光秀像”を描いていくということで、史実に存在しない人物と出会わせて、新たな光秀の側面を切り取っていくというのは、今作の見どころの一つだと思います。

そういうパートを担えるということはうれしかったし、新しいものが吹き込めればいいなと感じました。

――実在しない人物ですが、役作りの上でイメージしたものや、参考にしたものはありますか?

監督やプロデューサーの方からは、とにかく「明るく」とずっと言われていて。戦争孤児という背景もあるけれど、自分の過去の話をするときも明るく、そこから見えてくる哀しみとか、背負ってきてるものが見えたらいいなというお話を最初に頂いたんです。

なので、具体的なイメージではないですけれど、“とにかく明るく”とは心掛けています。

駒(門脇麦)は髪型もキュート!
「麒麟がくる」第7回シーン写真 (C)NHK

――明るいキャラクターの一方で、麒麟という架空の存在を信じているちょっと“不思議ちゃん”な部分もありますね。

駒って少し不思議な話や今様を歌ったりするシーンが度々あるんです。長谷川さんはよく「駒は時折シャーマンや巫女さんのように見える時があるよね」とおっしゃられていて、

それが面白く映ればいいなと思っています。

1話で“麒麟”というワードが駒から出ましたが、それもその延長線のように感じていただければ良いなと思いながら演じました。

【写真を見る】美濃への道中、十兵衛(長谷川博己)と2人きりで一夜を明かした駒(門脇麦)。話題を呼んだ“胸キュン”シーン!
「麒麟がくる」第6回シーン写真 (C)NHK

主演・長谷川博己は「すごくピュアな方」

――今回の池端俊策さんの脚本、前半は特に信長、光秀といった戦国武将が今までと違うイメージで描かれていますが、門脇さんはどう受け止めましたか?

歴史は勝ち残った側の記録しか残らないものですよね。そこに至るまでどういうプロセスがあったかはあまり描かれない。今回は、そのプロセスの部分を丁寧に描こうと池端さんはされているのではないかと思っていて。

新しい大河ドラマ、新しい光秀像、信長像を描くために駒を初めとしたオリジナルキャラクターが存在しているんだと思っています。

たとえば、誰かと誰かをつなげたり…きっとあの時代も情報網、情報戦ってあったんだろうなと。

お医者さんは歴史上の名だたる人物を診察していたかもしれないので、実はそういう人がつないだ縁もきっとあったのではないか。オリジナルのキャラクターの存在が後々の話に効いてくると思います。

――主人公・光秀の印象はどうですか?

すごくすてきです。私も文献では知らなかった誰も見たことのない光秀をずっと見ている感じがしています。

まだ何者でもない青年が、みんなが知っている明智光秀になっていくさまをずっと隣で見ていられるのは、すごく興味深いです。観察者というか、そういう気持ちもありながら。

――視聴者目線に近い感覚ですか?

そうかもしれないですね。駒は庶民の代表でもありますし、そう感じていただけるように演じられたらと思います。

――主演の長谷川さんの印象はいかがですか?

すごくピュアな方だと思います。一つのことについての考え方とか、ものの捉え方がとても繊細な一方で、直感がすごく強くて、瞬発力もすごく持っている方。

繊細な部分とは一見相反してるんですが、真ん中にいらっしゃることができる方の太さもある、そんな印象です。本当に光秀にぴったりだと思います。カメラが回っていない時はずっと世間話をしています(笑)。

「“駒は妹分”と言われたので、相手役とは違うヒロイン像を模索しています」と語る門脇麦
撮影=龍田浩之

主人公の相手役というよりは「もう一本の柱」

――駒は「麒麟がくる」のヒロイン的な役割も担っています。

“ヒロイン”っていうと、イメージ的には恋仲になったり、将来パートナーになったり、そういう立場が多いのかなとは思います。

ですが今回は、最初に「駒は妹分」とプロデューサーの方に言われたので、そことはまた違うヒロイン像を模索しています。

例えば、光秀は戦で世を作っていく人で、駒は医療で作っていく人。“相手役”というよりは、物語のもう一本の柱を担わせていただいている感覚が強いですね。

――初回には、タイトルを代弁するようなセリフもありました。

駒は戦災孤児で、だからこそ人一倍平和を願っていて。子どもの頃に聞いた麒麟の話をずっと信じてきて、その物語をどこか心の拠り所にして生きてきたと思うんです。

光秀は武士の目線から、駒は庶民の目線から、でも同じく平和を願っている2人が出会い麒麟の話をするシーンはやはりとても印象に残っています。題名を言うってなかなかないですよね。光栄なことだと思います。

――とはいえ、序盤では駒は十兵衛(光秀)に淡い思いを抱いているようです。十兵衛を思って切ない表情を見せるシーンも多いですね。

切ないです。届かぬ恋なので。きっとこの恋心がこれから十兵衛を支えていきたいという気持ちになり、それが、パートナーの関係性ではなく医療とか別の方向で支えていくという関係性に変わっていくのかな、という気が今はしていて。そういういい関係性に早くなりたいです。

「麒麟がくる」第6回シーン写真
(C)NHK

――オリジナルキャラクターだけに、今後どうなっていくのかまだ誰にも分からないのも魅力ですね。

いつも堺さんや、同じくオリジナルキャラクターを演じている岡村隆史さんとも話しています。

「どうなるの? 聞いてる?」とか「最後までいるのかなぁ」みたいなことをいつも話してるんですけど(笑)。

史実に規定されないので自由にできるという意味ではすごく楽しいですし、今までさんざん描かれてきた光秀だったり信長だったり、その戦国時代の見方を一つ変えられる要素はたくさん持っているキャラクターなので、そこを担えるのはうれしいし楽しいです。(ザテレビジョン)

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