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大人女子なら知っておきたい!恋に聞くおすすめクラシック厳選3曲

  • 2020.3.6
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J-POPやK-POP、洋楽もいいけれど、大人女子ならクラシックの曲もたしなんでいたいですよね。それも誰もが知る名曲ではない、ロマンチックな背景のある楽曲を知っていれば、知的な女性としての魅力が増すはずです。

ロベルト・シューマン「献呈」(歌曲集「ミルテの花」より)

作曲をしたのはロベルト・シューマン、ドイツの作曲家で名前を聞いたことがある人もいるかもしれません。
後に多くの交響曲やピアノ曲、歌唱曲などを残す彼ですが、ピアニストのクララと大恋愛の末に結婚をしています。
クララの父親の猛反対にクララも一時は別れを考えるのですが、シューマンは訴訟を起こして諦めませんでした。さらに哲学博士取得など努力も続け、ついに結婚の許可の判決を得ることになります。

そして結婚式の前日に、シューマンが最愛の花嫁クララに贈ったのが「ミルテの花」で、「献呈」はそのはじめの曲なのです。
ミルテは長いおしべを何本ももった可憐な白く丸い花弁の、古代には女神にささげられる聖花で、その後も結婚式で花嫁のブーケを飾るお祝いの花です。
26曲すべてがピアノか声楽で構成されており、特にはじまりの「献呈」はシューマンの結婚の歓びにあふれています。

グスタフ・マーラー「アダージェット」(「交響曲第五番」より)

オーストリアの作曲家グスタフ・マーラーが、愛妻のアルマとの仲を修復しようと作曲したのが「アダージェット」です。
マーラーは浮名を流していたため評判が悪く、同じ作曲家であり若いアルマもまた多くの男性に囲まれていたため、出会ったときにアルマはマーラーのことは好きではなかったのです。それでもマーラーはアルマの愛を勝ち取り、結婚します。

結婚後のマーラーは決して優しい夫ではありませんでした。アルマの作曲を禁じたり、自分に献身的であることをおしつけていたのです。子どもにも恵まれていましたが、そのうちに魅力的なアルマには新たに男性が現れます。
「アダージェット」はそんなアルマの新しい恋に気づいたマーラーが彼女の関心を取り戻すために、二人の愛の始まりを思い出させるようなしっとりとした曲になっています。

アントニン・ドヴォルザーク「おお、ただ一人のいとしい人」(歌曲集「糸杉」より)

チェコの作曲家アントニン・ドヴォルザークには忘れえぬ人がいました。初恋の相手である彼の妻となったアンナの姉ヨゼフィーナです。
ドヴォルザークが恋に落ちたのはもう24歳でしたが、美しいヨゼフィーナになかなか思いを打ち明けられずにいる間に、ヨゼフィーナと貴族の結婚が決まってしまい告白する前に失恋してしまいます。

「おお、ただ一人のいとしい人」にはそんな告げられなかった想いが昇華されていますが、なにより作曲から22年後に弦楽四重奏として編曲されなおしていることから想いの深さがうかがえる曲になっています。

クラシックを聴きながらエピソードにときめく

今回ご紹介した三曲は、それぞれ愛する人への思いから作曲されている曲ばかりです。少し単調に思えるクラシックでも、そこにある素敵なエピソードを思うといつもより魅力的に聴こえるのではないでしょうか。

曲の深みをたしなむ大人女子として磨かれたあなたに、ワンランク上の恋があなたを待っているかもしれませんね。

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